ユーチューブ日記 コロナウイルス関連動画のいろいろ

※ 作者の自己紹介等→自己紹介とnoteの主な記事

 ユーチューブのテーマには流行りすたりがあり、昨年はN国党の話題が流行った時期があったが、最近はコロナウィルス関連の動画が非常に流行している。コロナ関連で再生数を稼いでいるメンバーはN国党の時に再生数を稼いでいた人々とはかなり顔ぶれが異なり、「人それぞれ得意分野・不得意分野とか興味のあることないことがあるのだ」という当然のことを再認識できた。
 まず、一番リアリティがあると思ったのが、下のようなニューヨークのハーレムに住んでるシングルママが公開した動画。

スクリーンショット (7)

 初投稿にして450万再生。
 実際にロックダウンされているニューヨークでの生活感あふれる生き生きとしたエピソードや状況描写が語られていて、大阪弁の話しっぷりがなかなか迫力があり、体験に基づくリアリティがある。
 「とにかく自粛して家にいないとだめ。ニューヨークみたいになったら大変だ」というのが主な主張。
 もちろん、ニューヨークと日本で完全に状況が同じだとは言えないし、自粛することによる経済的な困難がとても深刻な人もいるので、体験に基づくリアリティを絶対視してはいけない。でも、こうしたそれぞれの立場・体験に基づく情報発信を行うこと自体は、大切だ。

 次に武田邦彦先生の動画。上記のニューヨークのシングルマザーとは対照的なことを主張していて、これがなかなか参考になった。

スクリーンショット (8)

 上のようなグラフを出して、「外国と日本は違う」「日本の感染数の上昇は外国に比べると桁違いにゆるやかだ」「原因がわからなくても事実は事実として受け入れなくてはいけない」と説く。
 確かに事実に基づいているので反論しにくく、飲食店やイベント関係者などいわゆる自粛によって経済的な困難に陥っている人のことを考えると、こうした事実もマスコミが報道すべきだと思う。
 だが、グラフに表された事実に基づいて一方的に「現在の自粛は行きすぎだ」という結論を出す武田先生の論法には賛成できない。
 一時的に自粛によって経済的に苦しくなる人もいるかもしれないが、少なくともコロナを克服するメドが立つまでは、適切な範囲であれば自粛等の対策を行った方が、長い目で見れば現在コロナの影響で困っている人にとっても得になるのではないだろうか。コロナ騒動による経済的困難については、助成金・補償金や融資などのしっかりとした対策を実行し、コロナを克服してしまうことを最優先で考えた方がいいと思う。上記のようなグラフは「日本人はコロナに強いので希望を持ってがんばろう」といった方向に使った方がよいと思った。

 次に遠藤チャンネル。

スクリーンショット (19)

スクリーンショット (20)

 「休校延長しろ」という動画と「必要はない」という動画の両方を出していて矛盾しているように見える。厳密に言えば「必要はない」の方は主に「偉い人が嘘をつくとはけしからん」ということを主張しているとも言えるだろうか。でも、「生徒がコロナに感染したらどうするんだ」という趣旨のことも言っているから、やはり矛盾している。
 コロナのことを「あれ」と呼んだり感染者のことを「脱落者」と呼んだりという面白い工夫もしているし、一つの動画が短くてすぐに見終わるので楽しく手軽に見ることができるのだが、参考になる部分はない。

 寛容神というのもコロナ騒動が始まって少し経ってからいくつか見た。

スクリーンショット (21)

 その中では、上の動画が一番印象に残っている。「新型コロナは死亡率が5%で、インフルエンザに比べて圧倒的に死亡率が高く、今すぐ緊急事態宣言をしないと大変なことになる」という主張をしている。
 これは細かい突っ込みかもしれないが、この動画で死亡率と言っているのは、致死率(分母が全国民ではなく感染者)のことを言っているようだった。それと、「5%という数字にどういう根拠があるのか、5%がどうして正しいのか」という点には触れていなかった。
 新型コロナの致死率は0.66%とか2%といった調査結果もあり、5%が圧倒的に正しいと認められている定説だというわけではない。だから5%という数字を採用するならば、どうしてこの数字を採用することにしたのか言うべきだと思った。
 この点が不満なのだが、しゃべっている人が人柄がよさそうで大真面目に一生懸命話しているので、どうも引き込まれてしまう。でも、鵜呑みにしない方がいいと思いながら視聴している。

 最後に堀江貴文氏が診断病理医の峰宗太郎氏に質問している動画。

スクリーンショット (22)

 自分が見た中では、一番確かな専門知識に基づくバランスのとれた内容だと思った。感染が起こる条件について、飛沫感染と接触感染にわけてわかりやすく解説している。
 騒動の収束に関しては、治療薬の開発・社会の受容・ワクチンの開発の順に進むことを予想していて、社会が落ち着くことを重視していた。

 自分が見た動画は他にもいろいろとあるが、特に印象に残ったのは上記のものである。実に様々な人物がそれぞれの信念なり思惑なりを持ちいろいろなことを言っている、と思った。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?