(公式)東京サドベリースクール

東京サドベリースクールは、生徒がひとりの人間として自立して自由に、また社会に生きる市民…

(公式)東京サドベリースクール

東京サドベリースクールは、生徒がひとりの人間として自立して自由に、また社会に生きる市民として豊かに生きるには、「自分を育て、社会を学ぶ」必要があると考えています。 そのために市民教育と人格形成を柱とし、権利と責任を通じて、生徒が自分で自分を育てる学校です。

記事一覧

「勉強」が気になる保護者さんへ

TSSが一般的な学校にあるカリキュラムや教科、そして先駆的といわれる教育の学校やスクールにあるプロジェクトなどをあえて設定していないのは、 生徒が個人の活動を全く自…

イルカとネコと、ツバメは違う

以前の学校に通うことに疲れていたお子さん(Aさん)のことを、 ある日の学校見学会に親御さんだけで参加された方が教えてくださいました。 そのお話しから考えたことが、…

何も学んでいないわけじゃない

しかし、真剣な話し合いが始まると、皆一転して真剣な表情。この日は「ルール違反について解決するルールミーティングのルールを改定する必要があるか」という議題。 「ル…

年次決算報告会も生徒と一緒に

スクールの23年度決算報告会が、生徒議長のもと滞りなく行われました。 各財務書類の報告も生徒も担当し、事前に財務諸表の内容理解から、何にどうしてそのお金を使ったの…

【教育コラム】タイミングは人それぞれ

「つまり、今はそれをやりたくないんだね?」 ある日、生徒とスクールに本棚を作ろうとなりました。スクールでたくさんの本を頂くのですが、置き場所がなくなってしまっ…

【教育コラム】学び・吸収・没頭

サドベリーで生徒たちを見ていると、何かを「学ばされている」という状況を目にすることがありません。本人の興味や好奇心、必要だと考えたことを「吸収している」という表…

暗闇にある光も

サドベリーではルールやマナーを守っていれば、一般的な教育と比べると好きなことができるので、みんな楽しく過ごしているイメージがあるかと思います。 しかし全ての生徒…

サイトリニューアルのお知らせ

平素より東京サドベリースクールのウェブサイトをご利用いただき、誠にありがとうございます。 この度、当校ウェブサイトのリニューアルを行いましたのでお知らせいたしま…

生徒SNSチームが投稿しています

生徒SNSチームが、サドベリーをもっと知ってもらいたいと、定期的に投稿しています。 ぜひ、ご覧ください^^ 世界堂に行った時に買った粘土でアンモナイトを作りました。…

ボランティアスタッフを経験して

今は小学校の先生になって活躍している元ボランティアスタッフの方から、感想をいただきました! 大学3年の3月。 部活の一部を引退し、「実際に私は何がしたいんだろう?…

ダニエル・グリーンバーグ氏より

パンデミック以前、毎年スタッフは原点回帰と最新の状況を学ぶために、ボストンのサドベリーバレースクールを訪れていました。その際にファウンダーのダニエル・グリーンバ…

サンダルを片付け忘れたときに

当校ボランティアスタッフが、スクールでの日常について記事を書きました。 サドベリーではルールを違反した時に怒られることはありません。 しかしルール違反をした人は…

生徒へインタビュー(パート2)

Q4何を学んでいるのですか? Q5東京サドベリースクールに通ってみて、実際の特徴は何だと思いますか? Q6将来どうなりたいですか? 3つの質問を生徒にインタビューし…

生徒へインタビュー(パート1)

Q1 なぜ東京サドベリースクールを選んだのですか? Q2 スクールでは、どんなことをしているのですか? Q3 勉強しなくて大丈夫ですか? 3つの質問を生徒にインタビュ…

Art Day!

アートデイ!ということで、先日みんなで描いたり造ったりしようと話していました。 まっさらなキャンバスに絵を描く人。 粘土で作品を造る人と、それぞれがしたい活動を…

幼児教育メディア『FQ Kids』雑誌で紹介されました

3~7歳の幼児教育メディア『FQ Kids』で、サドベリー教育をご紹介いただきました!サドベリー教育については、当校スタッフのわたくし杉山が紹介させていただいています。 …

「勉強」が気になる保護者さんへ

TSSが一般的な学校にあるカリキュラムや教科、そして先駆的といわれる教育の学校やスクールにあるプロジェクトなどをあえて設定していないのは、 生徒が個人の活動を全く自由に行えることで、自分で気づき考え行動する経験ができるようにしているためです。 また自由に1つのことをとことん探究したり、様々なことを試してみたり、他者と関わりコミュニケーションを積み重ねられるためでもあります。 そのため、生徒の”個人的活動”に優劣をつけず、また評価もしていません。 いわゆる一般的に勉強と呼ばれ

イルカとネコと、ツバメは違う

以前の学校に通うことに疲れていたお子さん(Aさん)のことを、 ある日の学校見学会に親御さんだけで参加された方が教えてくださいました。 そのお話しから考えたことが、何かしら同じような境遇のご家族のお役に立てるのではと考えたため、 内容を控えながらお伝えできればと思います。 相性という事実 まず最初に、Aさんが通われていた以前の学校を責めるつもりは全くありません。 それはその学校を大好きな子もいるはずだからです。 ではなぜAさんはストレスに感じていたのか。 理由は様々あるで

何も学んでいないわけじゃない

しかし、真剣な話し合いが始まると、皆一転して真剣な表情。この日は「ルール違反について解決するルールミーティングのルールを改定する必要があるか」という議題。 「ルールはさ、そもそも少なければ少ない方が、みんながお互いを思いあって過ごしているわけだから、少ない方がいいと思うんだよ。だからルールをつくることよりも、その文化をどうすればつくれるのか考えられたらいいよね」 「そうだよね。そういう文化はルールよりもマナーとしてコミュニティーに存在している方がいいよね」 「そのために

年次決算報告会も生徒と一緒に

スクールの23年度決算報告会が、生徒議長のもと滞りなく行われました。 各財務書類の報告も生徒も担当し、事前に財務諸表の内容理解から、何にどうしてそのお金を使ったのか。予算との差額や理由はなぜか。それらを元に24年度の予算はどのように作ったかをわからないところはスタッフに聞きながら、1つひとつ理解しながら準備して、当日報告していました。 TSSは2009年の開校以来、生徒が将来「自分たちの社会は自分たちの手で」つくっていけるように、生徒自身が自分たちの社会である学校運営に主

【教育コラム】タイミングは人それぞれ

「つまり、今はそれをやりたくないんだね?」 ある日、生徒とスクールに本棚を作ろうとなりました。スクールでたくさんの本を頂くのですが、置き場所がなくなってしまったのです。図書委員の生徒とスタッフで一度、どんな本があるのか全て調べたら、同じ本が2冊(多いものは3冊)ありました。頂いてありがたく感謝しながら、また申し訳ないとも思いながら、その本を持っていないサドベリースクールに寄付をさせてもらったり、古本屋さんに売らせていただき、そのお金でスクールに欲しい本を買わせてもらおうと

【教育コラム】学び・吸収・没頭

サドベリーで生徒たちを見ていると、何かを「学ばされている」という状況を目にすることがありません。本人の興味や好奇心、必要だと考えたことを「吸収している」という表現の方が適していると感じます。その夢中になっている状態が「没頭」です。没頭はフローやゾーンという表現をされることもあります。 時折、学校体験中の子や、入学して間もない生徒が、教科書や塾の宿題のようなものをしていたりします。「親にやりなさいと言われているから」や「勉強しないと自分がだめになっちゃうと思うから」と本人は言

暗闇にある光も

サドベリーではルールやマナーを守っていれば、一般的な教育と比べると好きなことができるので、みんな楽しく過ごしているイメージがあるかと思います。 しかし全ての生徒がそうかというと、実はそういうわけでもありません。悩んでいる生徒もいます。 サドベリーにいると、自分という人間に光が当たりはじめることがあります。 それは、自分自身に自分の目が向きだした証拠です。 しかしそれは同時に、見たくないもの、見ずにきたものである影が、はっきりしてくるということでもあります。その影も含めて

サイトリニューアルのお知らせ

平素より東京サドベリースクールのウェブサイトをご利用いただき、誠にありがとうございます。 この度、当校ウェブサイトのリニューアルを行いましたのでお知らせいたします。 https://tokyosudbury.com/ 今回のリニューアルでは、皆さまにとってより見やすく、情報が探しやすい構成やデザインに改善いたしました。 今後、リニューアルサイトのお役立ち情報や、サドベリーの様子がわかるページなど、随時お伝えしてまいります。 今後も、使いやすいウェブサイトの運営と共に、

生徒SNSチームが投稿しています

生徒SNSチームが、サドベリーをもっと知ってもらいたいと、定期的に投稿しています。 ぜひ、ご覧ください^^ 世界堂に行った時に買った粘土でアンモナイトを作りました。 最初はどれだけ細い線を重ねることができるのか試していて、 その道中なんかアンモナイトの触手みたいだなと思い、 殻と目を作り組み合わせてできた作品です。 閃きは良い作品を生むいいスパイスですね。 撮影・文:生徒

ボランティアスタッフを経験して

今は小学校の先生になって活躍している元ボランティアスタッフの方から、感想をいただきました! 大学3年の3月。 部活の一部を引退し、「実際に私は何がしたいんだろう?」と改めて考え、自分に問いただし、探して出会った1つ。それが、東京サドベリースクールとの出会いでした。 大学では、なんとなくボストンの「サドベリーバレースクール」を取り上げて学習していましたが、インターネットを通じて東京サドベリースクールの存在を知り、とても魅力的に感じました。 それまでまさか日本に、このよう

ダニエル・グリーンバーグ氏より

パンデミック以前、毎年スタッフは原点回帰と最新の状況を学ぶために、ボストンのサドベリーバレースクールを訪れていました。その際にファウンダーのダニエル・グリーンバーグ氏よりメッセージを頂いておりました。 80歳を超えてなお、第一線で活躍する氏が東京サドベリースクールに向けてくれたメッセ―ジを、改めて掲載いたします。 なおこちらは東京サドベリースクールへのメッセージですが、日本のサドベリースクールへの応援も含まれていると思います。人と人とが触れ合うことを大切にしているがゆえに

サンダルを片付け忘れたときに

当校ボランティアスタッフが、スクールでの日常について記事を書きました。 サドベリーではルールを違反した時に怒られることはありません。 しかしルール違反をした人は、「なぜ違反が起きたか」と「今後どうすべきか」ということを皆に納得してもらわなければいけません。 先日、私はベランダに出た時に、スクールのサンダルを片付け忘れてしまいました。 これは、「その場を離れるときには使ったものを片付ける」というルールに違反しているので、ルールミーティングで私の話し合いが開かれました。

生徒へインタビュー(パート2)

Q4何を学んでいるのですか? Q5東京サドベリースクールに通ってみて、実際の特徴は何だと思いますか? Q6将来どうなりたいですか? 3つの質問を生徒にインタビューしました。 Q4何を学んでいるのですか? 前回でもいろいろとお伝えしていますが、一番大きいのは自由と責任についてです。サドベリーは自由が大きな特徴だと知られているでしょう。もちろん自由ですよ。ですが自由だけでは、もちろんありません。 サドベリーでは個人の事は個人でやる。みんなの事はみんなでやるという前提が

生徒へインタビュー(パート1)

Q1 なぜ東京サドベリースクールを選んだのですか? Q2 スクールでは、どんなことをしているのですか? Q3 勉強しなくて大丈夫ですか? 3つの質問を生徒にインタビューしました。 Q1 なぜ東京サドベリースクールを選んだのですか? 他の学校では学べないことが学べると思ったからです。 一括りに言うと非認知能力を養う学びと、実践的な社会科です。 自由と責任。これがサドベリーでも代表的な言葉で、社会に出ても使うであろう言葉ですが、 わたしが以前通っていた公立

Art Day!

アートデイ!ということで、先日みんなで描いたり造ったりしようと話していました。 まっさらなキャンバスに絵を描く人。 粘土で作品を造る人と、それぞれがしたい活動をしています。自分の造りたいもの、創作したいものをできるのもサドベリーの特徴のひとつ。 スタッフも一緒に絵を描いています。 こちらはサドベリーのスタッフとともに、アーティストとしても活動しているスタッフ。実際に作品を展示し、購入されるほど。 できあがったらみんなで作品の鑑賞会。 創作した各自がそれぞれの作品に

幼児教育メディア『FQ Kids』雑誌で紹介されました

3~7歳の幼児教育メディア『FQ Kids』で、サドベリー教育をご紹介いただきました!サドベリー教育については、当校スタッフのわたくし杉山が紹介させていただいています。 今号は最近話題の「非認知能力」特集。 サドベリースクールは非認知能力を伸ばす宝庫です。 認知能力は、いわゆる「IQ」「学力」や「知識」などの数値化しやすい能力。 非認知能力は、「主体性」「コミュニケーション力」「興味関心を追及する力」「自己肯定感」「他社への配慮」など数値化しづらい力を指しています。