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【論】思考の複雑系構造を解明せよ

思考は2種類ある。伝搬する思考と、伝搬しない思考である。

伝搬する思考とは、表面的な事象である。例えば、喜怒哀楽とか一次的な感情などは非常に伝搬速度が速いのである。特に恐怖が最も速い。

また、伝搬しえない思考とは、複雑な構造を有する事象であり、その最上級が悟りと呼ばれるような真理である。つまり悟りとは伝搬されるようなものではない。きっと訳の分からないゴミを掻き分け、やっと見つけたのが汚い小さなネジで、そのネジを延々と組み上げていって思考を再構築する。そしてひと粒の涙が流れる。その涙が悟りのようなものなのだろう。要するにとんでもなく複雑で手の込んだ作業かつ我々の認知する因果関係の枠外にあるもの。まさにこの再構築の作業、つまり思考を繰り返すという動的過程の複雑さと速度が真理への近さを意味しており、涙という結晶でなぜか現れたのかもしれない。それを理解してようやく私たちはイマジネーションとか創作とか、いわゆるメタファと呼ばれる脳内での創造的事象の本当の役割を知るかもしれません。思考の繰返し速度を極めた先に壁が見え、小さな穴があいている。まさに科学なんかとは別物なのである。科学は階段を登ればいずれ頂上に辿り着くと思っているだろ。そうじゃないんだ。
それは血液のようなものである。血液は流れることで身体に意味を持たせる。たとえば腕を縛って血液の流れを止めたとする。血液はそこに存在しているが、流れていない血液に何の意味があるだろうか。腕はそのうち壊死して終わりである。生きるとは止まることではない。存在することではない。思考の極み、真理や悟りと呼ばれるものはきっとそこに鎮座しているものではなく、きっと或る行為の先に現れるものなのである。

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