【新参ファン必須!】日本人が応援すべきMLBチームランキング<2021年版>
あけましておめでとうございます、KZです。今年は良い年になることを願っております!
初回投稿から時間が空いてしまいましたが、今回はKZの独断と偏見で(2021年より本格的にMLBを観ていきたい日本人へ向けた)【今応援すべきアツいチームランキング】を書いていきたいと思います!
選定基準は主に以下の通りです:
1.日本人選手が現在所属しているか、又は歴史的に日本人選手が多く所属する傾向にあるか
→日本人選手が所属をしないと日本で中継等が見られず、フォローしにくくなりますし、やはり馴染みのある選手がいると応援しやすいですよね。
2.所属している日本人選手が戦力として活躍できそうか否か
→日本人選手はいるものの、その選手が殆どスタメン出してもらえない等だとあまり盛り上がらないかと思うので・・・
3.チーム全体の戦力が如何に高いか(近年中にワールドシリーズ優勝狙えるか)
→やはりある程度活躍をするチームを見たいですよね。(KZのNPB推しはヤクルトですが、たまに優勝争いしてますよ)
それでは早速1位から!
1. San Diego Padres (所属選手:ダルビッシュ有)
今からファンをやるのであれば、間違えなくパドレスをお勧めします!昨シーズンに14年ぶりにプレイオフ進出を果たし、残念ながら後に優勝したドジャースに負けてしまったものの、来季こそはと意気込みしている勢いのあるチームです。KZ個人の現時点の予想ではナ・リーグ優勝チームはパドレスで、ワールドシリーズ優勝も夢じゃないと思います!(ヤンキースファンなのでワールドシリーズシリーズはそっちに勝って欲しいですが...笑)
これだけ期待が高い理由は、先日パドレスが行った、野球界に衝撃を走らせた2つの補強です:
なんと18年Cy Young賞(メジャーの沢村賞)受賞のBlake Snell投手、そして20年Cy Young賞2位のダルビッシュ有投手を連日でトレードにて獲得しました。既に在籍してるDinelson Lamet投手(20年サイ・ヤング賞4位)を含め、エース級が3枚揃ったリーグトップ(KZ個人的見解)の先発陣を誇るチームとなりました。この中でも恐らくダルビッシュがトップかと思いますので、ベテランとして投手陣を牽引する存在となるでしょう。
また打線も攻撃力が非常に高く、スター性の高い選手が揃っています:
・Fernando Tatis Jr (SS):今メジャーで一番エンターテイメント性が高く、まだ二十歳ながら20年MVP4位。
・Manny Machado (3B):態度の大きさには賛否両論ありながら、攻守ともに実力者。20年MVP3位。
・Eric Hosmer(1B)とWil Myers(OF):近年打撃が低迷していたベテラン勢が昨季は見事復活し、チームを牽引。
・Jake Cronenworth(2B)とTrent Grisham(OF):若手有望株2人。Cronenworthは20年新人王3位。
・Ha-Seong Kim(2B/SS):ポスティングで先日韓国からの移籍が決定。KBOでは超絶スター選手であり、25歳の若さで渡米。
この通り、活躍する日本人選手・持続的な戦力の双方を一番持ち合わせてるはパドレスなので、是非応援してみてください!
2. Los Angeles Angels(所属選手:大谷翔平、[菅野智之?])
2位は日本人野球ファンであれば誰でも知っている、大谷翔平所属のエンジェルスです。言うまでもないが、日本のBabe Ruthとも呼ばれる大谷選手が2018年のデビュー時には二刀流で投打共に素晴らしい成績を残しているので、日本人選手のみならずMLB全選手の中でもトップ5レベルの見どころがあると思います。(昨季は残念でしたが、絶対復活すると信じています!)
また、大谷選手の同僚には現役最強・残りのキャリアの行方次第では歴代トップ10プレイヤーとして名を残しそうなMike Troutがいます。GOAT(Greatest Of All Time=史上最強)とも言われるトラウト選手の簡単な功績は以下の通り:
・2011年に19歳でデビュー
・2012年に新人王獲得・MVP2位
・2013年にMVP2位
・2014年にMVP初受賞
・2015年にMVP2位
・2016年に2度目のMVP受賞
・2017年は怪我で114試合のみ出場もMVP4位
・2018年にMVP2位
・2019年に3度目のMVP受賞
・2020年は産休等で53試合/60試合のみ出場もMVP5位
・2011年及び2017年以外は毎年Silver Slugger(NPBでいうベストナイン)受賞
・28歳にして既にヒット1,380本、HR302本、WAR74.6累積
控えめに言って神です。
(もはや何のために記事を書き出したか忘れかけましたが)このトラウトと大谷がエンジェルスにいる限りはずっと見る甲斐があるので、大谷のみならずトラウトを現役で見れたと誇れるよう目に収めて頂ければと思います!
(ちなみに大谷は契約残り3年、トラウトは残り10年です)
なお、エンジェルスの致命的な欠点が先発の弱さですので、個人的には菅野がエンジェルスに決まると思っています。そうすると尚更見どころが出来ますね。
3. New York Yankees(所属選手:[田中将大])
3位はKZの贔屓!恐らく世界で一番有名なスポーツチーム、どの選手も一度は憧れるニューヨーク・ヤンキース!田中将大、松井秀喜、イチロー、黒田博樹等数多くの日本人レジェンドが所属しており、2010・2011年を除き、2003年(松井選手加入時)以降必ず日本人選手が一人以上所属しているチームなので、日本人ファンとしても応援しやすいチームだと思います(エンジェルスもそうですが、NHK BS等でかなり高い頻度で中継をやっています)。
但し、ここ数年唯一の日本人選手だったマー君こと田中将大選手が2020年をもって契約満了となっており、2021/1/1時点ではFAですので、2012年からの日本人連続所属記録も切れてしまう危険があります。
※1/2に田中将大投手が自身のツイッターで以下の報道を全否定しました... 一度書いた文章なのでご参考までに残しておきます:
そんな中、丁度この記事を書いている間に以下の様なニュースが報道されました:
「ヤンキースと再契約出来なかったら楽天イーグルスへ戻ります」。ヤンキースファンとしては大歓喜です!メジャーで投げるならヤンキース、という意思の表れだと思うので、ヤンキース側もこれ聞いて再契約しないことはないでしょう。
個人的にはオフシーズン前からもずっとヤンキースと3年程度で再契約をすると思っていたので、まだまだマー君がニューヨークで活躍する場面が沢山見られると思います!
ちなみにヤンキースの先発陣は絶対的エースGerrit Coleを除き、非常に手薄な状態なのでマー君が無事再契約出来れば開幕2番手を担うことになるかと思います。
その他、打線もAaron Judge・Giancarlo Stanton・Luke Voit・Gleyber Torres・[DJ LeMaiheu (FA中)]等スターが勢揃いしており、常勝軍団として常に見所があるチームですので、絶対見飽きることはありません!
(何故ヤンキースを推すべきかは別の記事のまとめたいと思っております)
4. Minnesota Twins(所属選手:前田健太)
4位は長年ドジャースにいた前田健太が自らトレードを要請し、19年オフに移籍した先のミネソタ・ツインズ。ようやく先発としてフル稼働をさせてもらい、見事開花し防御率2.70、Cy Young 2位という輝かしい成績を残しました。他の先発も不安定の中、契約の残り3年間はツインズのエースを務めることでしょう。マエケン本人もミネソタを気に入っている様ですので、相思相愛で活躍して行くことが期待できますね。
またツインズはチームのあだ名として「Bomba Squad」(直訳すると爆弾軍団)を選手自ら挙げていて、19年はチーム全体でHR302発を放つ等攻撃力も非常に高いチームです。
総合力は高く、ここ2年はプレイオフにも進出しているものの、2004年からプレイオフ試合にて18連敗中と「呪われている」としか言いようのない状態が続いています。
実際ファンは長い間苦しまされていますが、これを裏返すと「勝ち進んだ時はそれだけ気持ちいい」ことだと思いますし、近年の実力を踏まえればそろそろ勝ち進めるはずなので、マエケンが呪いを打破する瞬間をファンとして迎えるのは如何でしょうか!
5. Seattle Mariners(所属選手:菊池雄星、[平野佳寿?])
5位は日本人なら誰でも知っているシアトル・マリナーズ!日本人選手で初殿堂入りが確実なイチロー選手は残念ながら引退してしまいましたが、イチローが先駆者として開拓した、日本との繋がりが非常に強いチームです。
(昔は任天堂がマジョリティオーナーでしたが、2016年に保有分を一部売却している様です)
現在は菊池雄星が所属をしているものの、2年間で著しい成績は残せておらず、ファンも我慢の限界がきてしまっている状況です・・・
ただ一方、菊池投手の2020年平均球速が95.5mph (153.7km/h)と前年比3mph (4.8km/h程度)上がっており、パワーアップしているのは一目瞭然です。(結果がまだ追いついていませんが...)
もう後は無いことも考えると、来季こそ華を咲かせるのではと期待しています。
チームの戦況については、残念ながら1,2年以内にプレイオフが見込めるような状態では無く、更に前述のツインズの次元を超える、19年間そもそもプレイオフ進出を果たせていないという可哀想な記録の持ち主です。
(直近はイチロー選手がデビュした2001年で、本人は新人王・MVPダブル受賞+チームは116勝という神がかった年)
菊池の開花を期待しつつ、頻度高めの更なる日本人選手の加入を待ち、悲願のプレイオフ進出を応援するのが楽しいのでは思います。現時点の戦力的には本リストでは最下位レベルですが、常に日本人選手の移籍希望球団に入りしがちであることを踏まえると継続的に応援しやすいかと思うので5位にしております。
(ちなみにマリナーズファンは長年負け続けていることもあり、自虐ネタが多く、ノリが良い方が多い印象を受けます)
6. Toronto Blue Jays(所属選手:山口俊、[菅野智之?])
6位は唯一アメリカ国外(カナダ)に本拠地を持つトロント・ブルージェイズ。数年前、川崎宗則選手が"I am Japanese!"と叫んだヒロインが話題になりました、あの時所属していたのがこのチーム。直近では山口俊投手が移籍し、1年目に防御率8.06というとても褒め難い数字を叩き出し、終始ジェイズファンのバッシングになってしまっています。
そんなブルージェイズですが、2020年は数年ぶりのプレイオフ進出を果たし、初戦で敗退してしまったものの、若手の有望株が多く、とても勢いのある注目のチームの一つです(チーム状況は前述のパドレスと似ていますが、パドレスの方が全体的に完成度が高い)。
逆にチームを牽引するベテラン存在が少なく、昨オフはHyun Jin Ryu投手と大型契約を結んだものの、特に投手陣がかなり手薄な状況です。
これを鑑みると山口投手の活躍チャンスがあるのでは?と思いますが、流石に防御率8.06を出した投手が通用するか・・・と個人的には思ってしまいます。
チーム自体は伸び代があり、見てて非常に面白いことは間違えないが、日本人選手の活躍・貢献度が他ほど見込めない為6位としております。
ただ、前述の通り先発投手が足りない為、菅野投手の獲得へ動いているとの情報もあり、実現した場合は見所が更にアップしますので、彼の動向に要注視ですね。
ちなみにカナダ人は普段は穏やかですが、スポーツになるとめちゃくちゃ熱血で有名です。2015年のプレイオフ時にJose Bautistaが本拠地で打った決定打がかなり有名ですが、ファンの反応がすごいです:
もしブルージェイズにどハマりした場合はこの観客に混じって全力で応援しに行ってください!@カナダ
7. Texas Rangers(所属選手:有原航平)
第7位は何かと日本ハムファイターズと縁が多いテキサスレンジャーズ。ダルビッシュ投手のメジャー挑戦時のチームでもあり、数日前有原投手の移籍先として決まったチームでもある、絶賛再建中のチームです。
有原投手は2年契約を結んだとの報道ですが、1年目(2021年)はプレイオフは全く見込めないので、あるとすれば2年目(2022年)にプレイオフを狙うのかなーと言ったところです。
ただ一方で、1年の再建でチームを立て直せるレベルの状態じゃないので(数週間前にエースLance Lynnをトレードで放出したばかりです)、レンジャーズが本格的に頭角を現し始めるのは2、3年後かと思われます。
ダルビッシュ時代から応援している日ハムファンは今回を機に再びレンジャーズファンになることが容易に想像出来ますね!
8. Cincinnati Reds(所属選手:秋山翔吾)
8位は2020年まで唯一MLB30球団の中で日本人選手が所属したこと無かったと話題になったシンシナティ・レッズです。昨オフ移籍をした秋山翔吾選手が初日本人となった訳ですが、残念ながら秋山選手があまり良い成績を残せず、不甲斐ないシーズンとなってしまいました。そんな秋山選手は契約残り2年となりますので、まだ活躍の機会は与えられるはずである一方、レッズの野手層は非常に厚く、来季も激しいスタメン争いが見込ます。秋山選手の活躍次第で日本からの見所が大きく左右されますね。
そんなレッズ、咋シーズンは8年ぶりにプレイオフ進出を果たしたものの、最近不穏な空気が流れております。エースのバウアー投手がFA権を行使し、ある程度の戦力ダウンは見込んでいたものの、ダメ押しをする様に更にクローザーIglesiasをトレードで放出、有力セットアッパーのBradleyもコストカット策として戦力外通告をする等、とても来季プレイオフを狙っているとは思えない動きが続いています。更に強みの先発陣から2,3番手のLuis CastilloとSonny Grayの放出も噂されており、見所が減ってしまう兆しが見えてしまっている状態です。
多少補強をすれば来季もプレイオフ狙えるはずなだけに、少し残念なチームであり、8位としております。
9. Tampa Bay Rays(所属選手:筒香嘉智)
9位はほんの数ヶ月前、ワールドシリーズにてドジャースに敗れたタンパベイ・レイズです。何故直近ワールドシリーズまで行っているチームを最下位にしたんだ!?と思うかもしれませんが、端的に言うとレイズは選手・ファンをあまり大切にしないチームだからです。
かなり辛辣な評価ですし、勿論良い要素もあります(後述で説明します)が、レイズファン自身も上記は認識の上応援しており、MLB界隈では共通認識に近いです。
どういうことでしょう。前述のパドレス編で取り上げた、数日前ダルビッシュ投手と共に獲得をしているエース級先発投手Blake Snellですが、実は昨シーズンまでこのレイズでエースを務めていました。レイズはワールドシリーズまで登り詰めた直後にエースを放出するという、一見全く理に叶わないトレードを実施しております。
理由は簡単で、Snell投手の年俸が比較的高く、コストカットの為です。
レイズはメジャー屈指の貧乏球団で、如何に低い金額で優勝チームを形成できるかを常に模索しています。その中、契約に残り3年40百万ドル(≒40億円)のSnellを複数の(年俸が安い)若手有望株に変換し、コスパを向上させようと踏んだのです。ただ、即戦力を将来の有望株に代えるので、当然ながら来季の戦力は下がることになります。ファンのお気に入りでも容赦無く放出し、データに基づき機械的にチーム造りを行っているのがレイズです。
ここで昨季レイズへ移籍をした筒香選手に注目しましょう。昨季はバットが奮わず、シーズン終盤はベンチスタートが多く、プレイオフ中もスタメン起用が2試合のみと残念な結果となってしまいました。そんな筒香選手、個人的には2021年シーズン開始までにはどこか別のチームへ放出されるのではないかと思っております。
来季の年俸が7百万ドル(≒7億円)ですが、スタメンは同じ左打ち1塁/DHタイプのJi-Man Choi(しかも同じ大きめなアジア人枠笑)に取られてしまっている状態ですので、レイズの理念的には筒香トレードが一番妥当な判断なのでは、と思っています。そうなるとそもそも日本人所属選手がいなくなりますし、日本人に限らず調停等で年俸が高くなった(=結果を残した)スター選手を比較的早く放出するので、ファンとしても見てて面白くないと思います。
レイズのことをボロクソに言ってしまいましたが、悪いチームだと言うつもりはなく、むしろ非常に賢く、第三者として見る分には非常に面白いチームだと思います。2011年にブラッドピット主演の映画Moneyballが放映されましたが、あの際の戦略の進化版をレイズがやっていると考えると、如何に興味深いかイメージしやすいでしょう。ただ、その代償として選手やファンがあまり良い思いがしないこともある、ということかと思います。
もう少し冷めた感じで、選手個人に愛着が湧かずチーム造り等に興味のある方であれば是非おすすめするチームです。
(そう言う意味ではOakland Athleticsも同様ですね)
最後に
如何でしょうか。日本人が現在所属しているチームに絞ったランキングにしましたが、勿論他のチームも応援し甲斐のあるところは沢山ありますし、色んなチーム・選手を調べながら推しを決めて頂ければと思います!
何かMLB関連のご質問等ございましたら、気軽にTwitterにてDMを頂ければと思います!(下にアカウントを埋め込んでおります:)
フォローも大歓迎です!MLB関連・ヤクルト関連ツイートを気ままにしております。
ではまた次回!
(番外編1) Los Angeles Dodgers(過去所属:野茂英雄、前田健太、黒田博樹、ダルビッシュ有等)
直近ワールドシリーズ優勝のロサンゼルス・ドジャースも要確認です。現在日本人所属選手はいませんが、日本人選手の歴史が非常深く、日本人選手によるMLB挑戦のパイオニア野茂英雄投手をはじめ、過去に数多くの選手が所属しております。
2013年以降7年連続でプレイオフ進出を果たしている常勝軍団であり、コロナ禍でもスター外野手Mookie Bettsと12年365百万ドル(≒365億円)の超大型契約を締結しており、資金力も豊富なチームですので、日本からのスター選手を獲得するのも時間の問題でしょう。動向は見ておくべく、Honorable Mention 1位として含めておきます。
(番外編2) New York Mets(過去所属:五十嵐亮太、 松井稼頭央等)
同じく現在日本人所属選手はいませんが、ニューヨークメッツにも注目です。今オフにオーナーが代わり、ケチケチオーナーとして有名なWilpon一家から、大金持ちかつ幼少期からメッツファンだったSteve Cohenにチームが売却されました。
このCohen氏は補強に積極的で、今ポスティングされている菅野投手や西川選手、海外FA権を取得している澤村投手も獲得する可能性は相応にあり、今後も日本人選手を積極的に獲得していくことが期待できる為、Honorable Mention 2位として含めておきます。
(なお、写真はヤクルトファン大好き五十嵐投手です)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?