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【質問箱 #3】Wild Cherry 「Play that funky music」をピアノを弾くには?


さて、今回はワンコード系のFunkの曲ですね。
ポピュラーの世界ではコードがずっと1つのコードで進む曲がたくさんあります。
こんな時、コードひとつしかないのに何をして過ごせばいいの!????
ってなりますよね。
全員通る道なので安心してください。

1つのコード上でどんなテクニックや、その中で動くことができるコードやフレーズ、スケールを学んでおく必要があります。
これらは独特の技術や知識なので、動画も余裕があればチェックしてみましょう。


上記のEブルーススケールが8分音符は然り、16分音符で演奏出来るレベルまで持っていかないとソロに繋がらないので、まずは指が動くことが必須。

その後、スケールを好きな箇所で止まってみて、また止まったら、スケール音の次の音から弾き始めることを繰り返しながら、止まっている間にリズム感やメロディを考える意識をします。

止まっている間にスペースが生まれるので、次はいつ動き出そう。どんなリズムで?という具合に止まっている時に考えて動き出すという動作を第一歩として、ソロの練習を行なってみましょう。

指導する際の注意すべきポイントをまとめておきます。

1. リズムとグルーヴ

  • リズムの安定感: ファンクはリズムが命です。リズムの安定感を保ち、正確なタイミングで演奏することが重要です。特に「裏拍」や「シンコペーション」を意識し、ビートに対して少し後ろに遅らせて弾くと、よりファンキーな感じが出ます。

  • グルーヴの維持: 繰り返しのバッキングでも、常にグルーヴを保ち続けることが重要です。全体のリズムにしっかり乗ることで、シンプルなバッキングでもノリが生まれます。

2. ダイナミクス

  • 強弱のつけ方: 単調にならないように、フレーズの中で強弱をつけたり、時折アクセントを入れることで、バッキングに動きを与えます。これにより、音楽に躍動感が生まれます。

3. ヴォイシング

  • 適切なボイシング: ファンクでは、コードの構成音をシンプルにすることが多いです。特にルート音(根音)や5度を省略し、3度や7度、9度、13度などのテンションを活用することで、よりファンキーなサウンドを得られます。

  • オクターブの使い方: 片手でオクターブを弾くことで、バッキングに力強さや厚みを加えることができます。

4. スペース(休符)の活用

  • 空間の重要性: ファンクでは、音を埋め尽くすのではなく、適度なスペースを残すことが効果的です。休符を活かして、リズムに余裕を持たせると、全体のグルーヴ感が増します。

5. インタラクション

  • 他の楽器との対話: ワンコードのバッキングでは、他の楽器(特にリズムセクション)との対話が重要です。ベースラインやドラムのリズムに呼応しながら、リズムパターンを少し変えたり、シンプルなリフを加えたりすることで、音楽にダイナミズムが生まれます。

6. 反復と変化

  • パターンの反復: 同じパターンを繰り返し演奏することが基本ですが、微妙にリズムやニュアンスを変えることで、演奏にバリエーションを持たせます。

ファンクピアノのワンコードバッキングはシンプルに見えますが、細かいニュアンスやリズムの感覚が非常に重要です。これらの要素を意識しながら練習を重ねることで、よりファンキーで効果的なバッキングができるようになると思います!

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