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39歳、妊娠する10 産休と育休と療養

どのくらい休む?

妊娠して仕事のことを考えたときに、真っ先に頭に浮かんがのがこの疑問。そこそこに多忙な仕事場で中間管理職、在宅もできる割と恵まれた環境ではあったけどやっぱり男性の管理職が圧倒的に多い。きちんとした会社だから、きっと休んでいる間にポジションが変わることはない。ちゃんと同じポストで最初は戻れるだろう、だけど1年休んで果たしてそのままでいられるのか。その保証は正直微妙だ。数年前までであれば1年で何か大きく変わることはなかったけれど、最近はどの会社も1年で大幅にガラリと変わっていっている。そのスピードにちゃんとついていけるのか、そしてついていける人物である、というのを1年のハンデを追って印象付けることはできるのか。

仕事なんかよりも尊い子育てをしてるんだもん、そっちを優先すべき。もちろん、言っていることもわかるし、私自身もそう思う。でも世間、世の中が今の生活の中ではそれは理想論でしかないと思う。現に私より前に出産している同年代の女性を見ても皆、管理職は諦めている。じゃあどうする? 私はとにかく短期間で復職している女性について調べた。お医者さんは皆さんめちゃくちゃ早い。そして、経営者や私のような管理職も。そもそも産休育休ってどんなだけ取っていいの? そう思って調べてみた。

産休とは、出産予定日の6週間前と産後8週間取得できる、産前・産後休業のこと。 雇用形態に関係なく、どなたでも取得できます。 一方、育休とは1年間の育児休業のことで、取得のためには「1年以上の就労期間」などの条件があるので、事前にしっかり確認しましょう。1人の子どもについて父・母とも原則分割して2回まで取得できますが、育児休業開始予定日(分割取得する場合はそれぞれの開始予定日)の1カ月前までに会社に申請する必要があります。

https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/800.html

さらに自宅保育で保育園に入れない場合は2歳まで延長もできるらしい。それに実は育休はまとめて取らなくても2回に分けてとることも可能とのこと。それであればもし復帰を早くしても休めるタイミングがあれば取れるということだ。そんなことを踏まえてどのくらいで復帰が実際現実的なのか……。早めに育休を切り上げる人たちの体験談やコメントを見ていて分かったのが、皆言っているのは「体力次第」。交通事故にあったくらいのダメージが出産後の体にはある、と言われるくらいだから相当体力がないと厳しそう。体力にはそこそこ自信がある、とは言いつつも40歳で産後と考えると慎重にならざるを得ない。
そんないろいろな考えの中、導き出した答えは4ヶ月。お医者さんなどは育休を取らず、産休のみで復帰する方も多いようで、そうなると産後2ヶ月。さすがにその自信はないため、3ヶ月という人も多かったが、間を取って4ヶ月とすることにした。そしてその4ヶ月復帰をリアルにするために必要なこと、それは体力作り! 復帰期間を決めたことで、その日からは妊婦さんでも出来る体力作りの動画を夜な夜なYouTubeで探すのだった。

復帰計画を上司に。

▲去年食べたカツで1番美味しかった「あげ福」の揚げ物。妊娠中はカツもすっごい食べた!笑

「えぇ!?早過ぎない!?」そりゃそうですよね、はい。上司も幼稚園に通う子を育てるパパですから、そう思うのが当たり前。だけど、私としては決めたことだし、ということで無理はしない、ということと、実際に産後の様子を見て大丈夫そうであれば……ということで承諾してもらった。
妊娠8ヶ月に差し掛かる頃の私の頭の中は、とにかく「食べること>体力作り&仕事>妊娠中、産後産前の知識」となっており、常に手元は食べログとYouTube。妊娠中の食事について、私の大好きな食べ物が”寿司と焼肉”という、妊娠中はなるべく避けるべきものにドンピシャで、それが本当に辛かった……。もちろん、この生っぽいお肉や寿司については、食べ過ぎなければいい、とか日本のものであれば早々当たらないから大丈夫、という情報があるのももちろん知っていたけど、如何せん40歳だし、夫の心配性もあり、かなり注意して避けていたため、自分のご機嫌をとる食べ物がナイ。妊娠前は、仕事でムカつくー!って事があったら、お寿司を食べにいったり、ちょっといい焼肉屋さんを予約して食べにいったり。それが出来ないのだ。ストレスを食べ物で解消できなくなる日が来るなんて、、、と、おにぎりとマックのポテトばっかり食べていた(笑)。

そんなふうに過ごして8ヶ月にちょうどなったくらいの頃。仕事中のスマホに「仕事ができない」と、夫からLINE。在宅で仕事をしている夫なので、またどこかでリフォーム工事がはじまって騒音がすごいのかな、とそのような返信をしたら、電話がかかってきた。え、仕事中なんだが……と思いながら、自席を立って廊下で出た。「え、どうしたの?何かあった?」仕事中に電話がかかってくることなどそうそう無いため、驚いていると「仕事が、できない。何も何ていうか…できない。どうしよう」と。明らかに声が涙声でかすれている。電話口で何を聞いても「どうしよう」としか繰り返さない夫に、「すぐ帰るから」と言ってひとまず電話を切ると、在宅に切り替えます、と伝えて大慌てで自宅へ戻った。8ヶ月の妊婦、ということもあってこの辺りフレキシブルに在宅も使えたのは本当に今考えると助かった。そして、この日家に帰ると、今まで見た事がない夫の姿を見ることになった。ただの心配性ではなく、そう夫には療養が必要だったことを知ることになる。

note記事への「スキ」や読者登録、ありがとうございます。誰にも話せない、言えないなぁということをつらつらと書いていて、反応があると思っていなかったので本当に嬉しいです。ありがとうございます。

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