結局は量、というお話。
ハロー、こちら東京メタルシティ。
桜にもぼちぼち葉が出始めた穏やかな春の午後です。そちらの新しい春はどうだろう?
少しのんびりお話をしましょう。
誰にでも一つ平等なものはある、それは時間である。
はい。誰もが一度は聞いたことのある言葉ですね。でもそれ本当ですか?と思うことがあります。
とはいえ、時間はかなり有限のものというのは確かです。大谷翔平選手は長い目標と同時に1日のやるべきことを逆算してスケジュールを立ているそうです。さすがですね。
そういう感じで、時間は有限、いかに効率よく使うか、短縮するか、というのはライフハックとして昨今大変に人気があるテーマだと思います。
YouTubeなんかも「コツ」で溢れてますね。
すぐ出来る〇〇、とてもありがたいです。
昔は1回失敗しないとわからないことで結構溢れてましたね。
まぁ、そんな感じで現代人は時間がないので(SNSを今すぐやめろ!!)時短の話は逆にとても重宝されている気がします。
ギターなんかもそうだけど、すぐ出来る!って部分にフォーカスされてる話がウケやすいけど、やってみたらみんな「え、すぐ出来ないじゃんこれ、ダル…」ってなって辞めちゃう循環も出来てて、やっぱそこはハッキリ言わないといけないんじゃないかなぁと思ってます。
結局は「量」って部分の話をちゃんとしないといけない。
量より質って言葉もあるけど、質を作るのははっきり量で。コツだけ集めてコツだけ取り組んでも強度のある骨格は作れなかったりします。
とはいえですよ。量はすなわち時間です。
現実にどれくらいの時間を捻出出来るかって凄く大変な話で。大人は生活もありますし。
時間が作れないなら諦めろって話でもないのですが、じゃあどうやって量を作るかって話で。
最近ギター弾きの友人と半分冗談で「1日6時間は練習する誓いを立てよう」という話をしてまして、半分冗談ではあるもののこの話をしてて良かったなぁと思うのは、時間に対してかなり意識的になったことでした。
ギター始めたばかりの頃はそれこそ寝食を忘れて、っていうかグッタリするまで弾いてましたが別に時間で縛ってる訳でもなくて。
年数を経て、それなりに時間は使ってますがあんまり時間単位で取り組むってのはしてなかったんですよね。
そこにきて今更「1日6時間」。
無理だよそれは。みたいな話ではありますが、実行できるかどうかは別としてどうやったら捻出出来るかなぁと考えてみるのがまず必要で。
考えてみるのがなんでもそうだけどとにかく大事ですね。
で、やってみると分かりますが、1日6時間はマジで大変。とはいえ、社会人や学生の方はそれ以上の時間を仕事や学業で使ってる訳ですから、もし何もなければそれは普通なことだと思います…、、って考えた時に「じゃあもし仕事や学校の代わりに6時間以上練習することが求められる、そういう環境だったらそれやり続けられますか?」っていう話も生まれてくるので、色んなことが問われるシビアな話でもあったりしますね。
そんなこんなで実際に6時間捻出しようとすると午前中に2時間〜3時間、午後1時間〜、夜2時間〜3時間割り振りが妥当な感じかなぁと思いました。
で、実際にやってみるとですね。
これが大変です。マジで疲れる。完全にルーティン化するまでの負荷はかなりのものと思います。
そして現実的に社会人の方は6時間捻出し続けるのはかなり厳しいと思います。
ここでようやく本題だけど、どうやって量を作っていくか、時間を捻出するかっていうストレートな話は上でした通りだけど、実時間と内的な時間は別で考えた方が良い、と思ってます。
例えばギター持って運指の練習するのは「30分が30分掛かる」作業なんだけど、音楽を聴いてその構造を意識したりどうやって作ってる・弾いてるのかってイメージする時間は別に30分が30分掛かる作業じゃないんですよね。場合によってはもっと長く掛かるしぎゅっと圧縮できるし。
考え続ける時間をどう取るか、という話なんですけど。
ギターを抱えてギターを弾くフィジカル、そしてそれをイメージや思考と結びつける練習はギターがないと出来ないわけで実際に30分の練習が30分掛かる訳だけど、料理で言えば下拵えみたいなところはギターがなくても出来るので(しかも頭の中で何回も繰り返せます)そこをどう取り組んでいくのかが、大人の人の『量』を作る方法かなぁとボクは考えています。
現実の時間と自分の中に流れる時間はちょっと違います。そこを少し意識してみて、現実の時間が必要なことと、伸び縮みする内的な時間をどう割り振りするかが肝なんじゃないかなぁと。
そこで作られた量は質に直結していると思います。SNSをやめずに笑、ちゃんと時間を作っていきたいですね。
このノートをここまで読んだ人は、みんな漏れなく1日6時間練習の誓いを立てたことにします。ともに頑張りましょう!
東京メタルシティより愛を込めて
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