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漫画家インタビュー

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漫画家の先生へのインタビュー記事をまとめています。
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2018年1月の記事一覧

『pupa』アニメ放映直前!原作者茂木清香先生インタビュー

「食べたい食べたいお兄ちゃんを食べたい!!」「兄ちゃんの肉を…っ喰いちぎってくれ!!」鮮烈なキャッチコピーに違わない強烈な内容を引っ提げ、創刊間もない『コミック アース・スター』から誕生した作品が『pupa』だ。ある日、公園で「赤い蝶」を見てから、ヒトを食わずにはいられない化け物となってしまった妹の夢(ゆめ)と、その妹のため「生き餌」となることを決意する兄、現(うつつ)。兄妹による究極の純愛劇とカニバリズム的要素が組み合わさった本作は映像化不可能と思われていたものの、なんと今

瀬口たかひろ先生インタビュー【オヤマ! 菊之助/ゆりキャン】

名門女子大で広がる百合の世界のノンケ女帝、妖魔の呪いで男の娘化が進む幼馴染のBL街道を阻む清純派ヒロイン。エッジの効いたテーマを、お色気・ギャグのテイストを漏らさず表現し切る漫画力。今回は20年近い漫画家歴をお持ちの、瀬口たかひろ先生がインタビュー応じてくれました!全男子が読み、憧れ、嫉妬し、悶えた名作『オヤマ!菊之助』の制作裏から現在の制作スタイルまで、余すところなく聞かせていただきました! イラストや漫画を描き始めたのはいつ頃ですか? 瀬口たかひろ先生(以下瀬口):鉛

松本トモキ先生『プラナス・ガール』完結記念インタビュー!

『ガンガンJOKER』の創刊号から足掛け4年近く連載が続き、「男の娘」漫画としては異例のヒット作となった『プラナス・ガール』が、めでたく完結を迎えました。インタビュー当時最終回を執筆中であった作者の松本トモキ先生に、男の娘の代表的なキャラの1人となった「藍川絆」についての話を中心に、改めて連載を振り返って頂きました! おまけ漫画の発言にて、連載前に「男の娘は最近ブームな予感する」と思っていたそうですが、先生が当初想定していた男の娘作品はありましたか? 松本トモキ先生(以下

なぐも。先生『ウォーターガールズ』完結記念インタビュー!

まんがタイムきららキャラットにて4コマ作品を掲載、またアニメ情報番組「AG学園あに☆ぶん」のキャラクターデザインを担当されるなど、漫画家・イラストレーターとしてご活躍中のなぐも。先生。『ウォーターガールズ』の完結巻となる2巻の単行本作業が終わった直後のなぐも。先生に直撃し、『ウォーターガールズ』、そして先生自身の「絵描き人生」を、改めて振り返って頂きました! 漫画家は、1番最初に諦めた道だった!? 中高生の頃は、漫画を描いてはいましたか? なぐも。先生(以下なぐも。):

鬼塚たくと先生インタビュー【貧乏姫ですが、何か?】

フレックスコミックスにて『貧乏姫ですが、何か?』を連載された漫画家、鬼塚たくと先生。先生は一般誌での連載を獲得するまで、同人、成人向け、イラストレーター……と様々な経歴を経てきた。そんな中でも頭に描き続けていたのは、「漫画家」への道だった……?鬼塚先生の、漫画への熱い想いが詰まったロングインタビュー! 「それでも」目指し続けた漫画家の道! 絵を描き始めたのはいつ頃ですか? 鬼塚たくと先生(以下鬼塚):物心ついた頃には、鉛筆やペンを使って家の柱や壁に落描きしては親に怒られ

かがみふみを先生インタビュー【きみといると/1DK】

かがみふみを先生は20年近くの漫画家業の中で、成年向け・4コマ誌・一般向けと様々なジャンルを渡り歩きながら、一貫してラブラブな男女の、「あまあま」な恋愛模様を描いてきた。しかし、デビュー当初から現在の作風を確立していたわけではない。まずは先生の足跡を辿りながら、現在の作風へと移り変わった理由をお聞きする。さらに今回マンガラボ初の試みとして、先生にプロット・ネームといった資料をご提供頂いた!多角的な視点から、漫画家かがみふみを先生の創作活動に迫る! 1章:「あまあま」な作風に

日坂水柯先生インタビュー【数学ガール/白衣のカノジョ】

日坂先生の作品は、ひとたび雑誌で目にすれば2度と忘れなれないはずだ。掲載誌は青年向けながら、少女漫画を思わせる豊かな心理・感情表現。筆によって、ときに大胆、ときに繊細に描かれる画面。そしてなにより、深く深く掘り下げたれたメガネッ娘描写…… 「日坂水柯」名義のデビュー作が、自身の同人作品をまとめた単行本と経歴も異色な先生に、ここまでの道のりから創作の秘密まで、じっくりとお聞きしました! 息抜きのはずの同人活動が再デビューのきっかけに!? 先生の作品は、青年向けの雑誌に載りなが

『リンドバーグ』完結記念!アントンシク先生インタビュー

恐竜のような生き物「リンドバーグ」が、飛行機のような羽根を背に付け大空を舞う……ゲッサンにて創刊号より連載を開始した『リンドバーグ』は、その驚きの設定と、冒険・成長・未知の世界といったド直球なファンタジー要素を取り込み、「新しくもどこか懐かしい」雰囲気を漂わせる作品です。我々は連載終了直後に作者アントンシク先生を直撃、改めて約4年間に渡る連載を振り返って頂きました! 1章:恐竜が飛行機のように空を飛ぶ!奇抜な設定の意外な着想元 2章:和名のリンドバーグ!?世界観はどこまで広

岩岡ヒサエ先生インタビュー【土星マンション/なりひらばし電器商店】

第15回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門にて大賞を受賞されるなど、マンガ読みから高い評価を得ている岩岡ヒサエ先生。丸みを帯びた柔らかなタッチで描かれた紙面と、繊細な心理描写で骨太な作品を生み出し続ける岩岡先生に、メールにて26の質問をぶつけてみました! 1章:漫画家は、1度諦めた道だった? 2章:作品に「気持ちを込めること」の大切さ 3章:連載作『星が原あおまんじゅうの森』&『なりひらばし電器商店』 漫画家は、1度諦めた道だった? 初めて本格的に漫画を描き上げたのはいつで

施川ユウキ先生インタビュー 【バーナード嬢曰く。/鬱ごはん/オンノジetc……】

10年以上に渡り、数々のギャグ漫画を世に送りだしてきた漫画家、施川ユウキ先生。先月も『バーナード嬢曰く。』、『鬱ごはん』、『オンノジ』の3冊を同時刊行、さらに秋田書店から創刊された新雑誌「もっと!」にて『サナギさん』が復活新連載を果たすなど話題は尽きない。施川先生に、それぞれの作品制作にまつわるあれこれをお聞きしてきました! 1章:本を読まない読書漫画!?『バーナード嬢曰く。』 2章:『鬱ごはん』―読むと食欲が無くなる、異例のごはんもの― 3章:『オンノジ』―少女とフラミン

水上悟志先生インタビュー【惑星のさみだれ/スピリットサークル】

少年画報社「ヤングキングアワーズ」よりデビュー、『惑星のさみだれ』、『スピリットサークル』等の作者水上悟志先生インタビュー!日常と非日常、シリアスとコメディ、リアルとファンタジーの境界を軽々と飛び越えていく、作品制作を支える原動力のルーツを探りました! 1章:漫画家「水上悟志」を作った作品と経験 2章:すべては物語に入りこんでもらうために……水上先生の創作術 3章:日常・死・成長。「真っ当」な少年漫画を描き続ける理由とは 4章:アワーズにて連載!『スピリットサークル』 漫

わだぺん。先生インタビュー【東京自転車少女。】

『東京自転車少女。』は可愛らしいキャラクター達のドタバタ劇と、街中に潜む面白さを掴む確かな視点で、ウェルメイドな「日常系」作品となっている。作者のわだぺん。先生は、アニメーターの経験も豊富な異色な経歴の持ち主。そんな先生に、漫画家デビューするまでの道のり、日常のちょっとしたネタを見つけるための取材法などを、じっくりとお聞きしてきました! 「アニメーター」は漫画家になるための下積み時代?本格的に漫画を描き始めたのはいつ頃ですか? わだぺん。:Gペンなどを使って描き始めたのが

【ひとりぼっちの地球侵略/とある飛空士への追憶】小川麻衣子先生インタビュー

「漫画力絶対主義」を掲げる『ゲッサン』誌上に『とある飛空士への追憶』で彗星の如く登場し、鮮烈なデビューを飾った。現在連載中の『ひとりぼっちの地球侵略』においてもその実力を遺憾なく発揮しながらも更なる成長を目指す小川麻衣子先生に、その「漫画力」のルーツについてお聞きした。 漫画まみれになってしまうのは、なんだかちょっと漫画はいつ頃から描いていましたか? 小川麻衣子先生(以下小川):物心ついた時から、幼稚園で配られる白紙の自由帳などに4コマを描いたりしていました。消しゴムの「

華々つぼみ先生[放課後アトリエといろ/コドクの中のワタシetc……]

デビュー前、2009年高校生コミックイラストコンテストグランプリを受賞したイラストは、将来について悩みながら描いたものだった…。その後、様々なコンテストにて受賞。それが漫画家への道を切り開き、高校在学中にデビュー。今では複数の連載を抱えている華々つぼみ先生。連載中漫画について等々インタビューさせていただきました!絵を描くこと、漫画を書くことに興味をもち始めたのはいつですか? 華々つぼみ先生(以下つぼみ):絵を描くこと自体は幼い頃から本当に好きでしたので具体的にいつからとは言