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日本企業はMBA派遣を再考した方がいい

人材育成を目的としてMBAへ派遣するならば、タダで行かせるのではなく一定程度の成績を修める等のハードルを課すべきじゃないか。

なぜなら、MBAを通じた成長度数は、姿勢によって大分差が出るから。

実際MBAの内容はどうでもよくて、会社へのロイヤリティを上げるためと、いう見方もあるが、それにしても授業料が高すぎて見合わない。MBAの授業は大変なんだから卒業することを評価しましょうという見方もあるが、学校側も沢山落第して貰っても困るので、卒業自体のハードルは高くない。

人によって様々だし、他校だともっと状況が違うかもしれないし、自身ももっと頑張れたかなと思うところもあるのだけれど、それにしても全体的に社費生は積極性に欠ける印象なのだ。

失敗を恐れているんじゃないかな、変な発言をして恥をかくが嫌なんだろうな、と思う。

何故なら、卒業は単位を満たせばどうせ出来るし、帰国したら元の平和なサラリーマン街道が待っているから。だったら、今無理して自分を追い詰めないで、会社のお金で海外生活・旅行を楽しめばいいじゃないか。

確かに、そもそも授業へ参加するのは、日本人的には結構きつい。議論に耳を澄ましていないと、頓珍漢なことを言ってしまうし、何より手を挙げて発言すること自体我々は不慣れだ。

私も初めて発言した時は、心臓が口から出るかと思った。多分声も震えていた。教授だけでなく教室の全生徒が自分の発言に一斉に注目するのだから。お願いだから、振り返ってくれるな黒板を見てくれと思った。

それでも、教授も生徒の真意を理解しようと辛抱強く聞いてくれるし、回数を重ねていくうちに、発言への心理的ハードルは下がった。それでも、まだ慣れないけど。

アメリカは知らないが、欧州MBAは様々な国から教授も生徒も集まっているため、クセの強い英語を話す人が多い。そしてそれが受け入れられていることも助かっている。大事なのは、英語が上手なことではなく、中身なのだ。

就職活動が最重要で、MBAは卒業出来ればOKなので授業は手を抜く、という私費生もいる。それはそれで最初から目的意識がはっきりしているので理解できる。一方で、社費ならば就職活動が不要な分、余裕はあるはず。

究極的には本人がしたいようにしたらいいのだが、海外に出たら一人一人が日本代表となる。他国の学生から、何しにMBAに来たんだ?日本人ってつまらんやつらだ、と思われないためにも、もう少し一緒に頑張れたらいいのに、と思うのだ。

本人の成長、また社員の成長による会社の成長のためだけ、ではなく、ひいては日本の成長・プレゼンスのためにも。

いずれにせよ、MBAは行くだけじゃ、あんまり意味が無いのだ。

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