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必要なのは「キャリアプラン」ではなく「肩書き」だった。

ライター/あいさん

「では、皆さんの5年後、10年後のキャリアプランを考えてみましょう。」
社内研修で講師が言い、受講者は配られたレジュメにそれぞれのキャリアプランを書き進めている。

かく言う私はというと、「5年後どころか来年自分がどうなっているかギリギリわからないなぁ…」なんてことを考えていた。ペンは完全に止まっている。

その時ただ一つ確かだったのは、今後も仕事はずっと続けていたいなという漠然とした思い。

今でこそ、私はフリーランスでWebデザイナーをしているが、当時は会社員で、今後のキャリアについてどうしていくべきなのか相当悩んでいました。

そこで、私なりに感じた「女性のキャリアについて」や「フリーランスのWebデザイナーを選んだ理由」、「私がスキルを習得した方法」についてお伝えします。

女性のキャリアプランの立てにくさ


ライフイベントによって女性の生活はガラリと変わる。結婚を機に生活拠点を変える人もいれば、妊娠・出産により外で働くことが難しくなる人もいる。

特にこの妊娠・出産と仕事の両立に関しては、経験してみないとわからない。

なぜなら、身体的な面で働くことができるか個人差が大きくわからないし、精神的な面でも仕事に対する考え方が変化する可能性が多いにあるから。

こういったことから、女性はキャリアプランを男性以上に立てにくいと感じる。実際に私も、前述した研修で5年後、10年後のキャリアプランを考えようと言われた時、全然想像ができなかった。そもそも、今の仕事を続けていられる自信がなかった。

当時私は、大手メーカーでものづくりのエンジニアをしていて、現場に行って実際に工程や製品を見ることが重要となる仕事だった。

ものづくりエンジニア自体はやりがいがあり、素晴らしい仕事だと思うが、女性である私が続けていくとなると場所も時間も縛られてしまうため、なかなか将来のキャリアが見えづらいのが事実。


複数の肩書きを持つということ


そこで私は、女性であるからこそ、「肩書き」が必要なんだと感じた。私はこんな人間で、こんなことができますという肩書き。ここでいう肩書きとは、具体的に言うと、「ライター」だとか「プログラマー」、「コンサルタント」のような職種のことを指す。

しかもその肩書きはあればあるほど強い。強いというのは、キャリアプランがもし想像と異なった場合でも、軌道修正が簡単にできる状態という意味である。

複数の肩書きを持ち、掛け合わせることで唯一無二の存在になることができる。

そして唯一無二の存在になることができたら、「自分」が立派な商品となるため、場所と時間に縛られるといった状態から解放されて働くことが叶うのではないか。また、テレワークが浸透して今後増えていくであろうジョブ型の仕事に対しても大きな強みとなる。

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私がフリーランスのWebデザイナーを選んだ理由

複数の肩書きを持ち、自分が商品となるにはどうしたら良いのか考えたところ私の結論は、”専門的なスキルを習得する”ということだった。

専門性が高いほど、レア度も高くなり、選んでもらえる人間になれる。そして専門的なスキルは継続して努力することで習得ができると思った。

私はどんな肩書きを自分が持つべきかを考えていた。

そしてその答えを出すにあたって、将来の自分の理想像を「仕事」、「家庭」、「プライベート」、「生き方」の4つの観点に分けて書き出してみた。書き出すポイントは、とにかく自由に考えてみること。

「これは実現不可能かも?」「流石にこれは書き過ぎかも…」といったことは考えなくて良い。参考に、私が書いた一部をご紹介したいと思う。これは女性全員に時間を作ってやってみて欲しい。

≪仕事の理想像≫
・自分の得意なことを活かせる仕事
・人とのつながりを感じられる仕事
・場所と時間に縛られない働き方
・収入源が複数ある状態
・決定権が自分にある状態

≪家庭の理想像≫
・毎日みんなで夕食が食べれる家庭
・子供は30歳くらいで欲しい
・家電は良いものを揃えたい
・ご飯は丁寧に自炊したい
・3LDK以上のマンションを買いたい

≪プライベートの理想像≫
・美容院、エステに月1で行く
・年2回くらい旅行に行く
・月2冊以上は小説を読む時間がある
・音楽をゆったり続けている
・趣味部屋がある

≪生き方の理想像≫
・優先順位は家庭、仕事、プライベートの順
・経済的に自立している
・かっこいいキャリアウーマンになる
・ストレスフリーかつポジティブに生きる

このように、自分が将来どんな状態でありたいかを書き出してみた。そして、どんな肩書きを持つことでこの状態に近づけるのかを考えた結果、私はフリーランスのWebデザイナーになることを選んだ。

なぜなら、会社員時代に得意であった資料作りのスキルを活かせると思ったし、自分が作ったものがクライアントの売り上げUPに貢献したりと、人との繋がりややりがいも大きい仕事だと思ったから。

実際に知り合いのコーポレートサイトを作った時に、そのデザインに「すごい!」と感動してもらえたり、その後問い合わせ件数が増えた旨の連絡をもらった際は本当に嬉しかった。

また、フリーランスという働き方を選ぶことで、場所に縛られず、決定権も自分にある状態で働けると考えた。もちろん、自己管理能力が求められるし収入の面でも大変なことはたくさんあるが、自分の理想像をじっくり見つめ直した結果なので、この選択・方向性はとても納得感がある。

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私のスキルの習得方法

Webデザイナーという肩書きに必要なスキルを抽出してみると、「デザインスキル(配色やレイアウトなど)」「デザインツールを操作するスキル(PhotoshopやIllustratorなど)」「コーディングスキル」「マーケティングスキル」などがあると思う。(実際にはまだまだたくさんあるが)

このようにスキルを抽出して優先順位をつけ、コツコツと努力していくほかないのだが、私は会社員であったため、できるだけ最短距離で”仕事になる”スキルを身につけたいと考えていた。

そこで、クラウドソーシングサイトをのぞいてどのようなお仕事があるのか、またそのために必要なスキルは何かという観点で優先順位をつけて勉強した。

勉強は退社後にカフェや家でPCをカタカタしながら行った。よくスクールに通うべきかという話題が上がるが、結局は自分のやる気次第。スクールに通ったからといって、将来が100%保証されるわけではないということを念頭に置いておく必要がある。

ちなみに私自身はYouTubeやUdemyなどの動画学習を中心に、独学でスキルを習得した。また、知り合いに声をかけて実際の案件同様、Webサイト作りをさせてもらうことで知識を深めた。

SNSを活用して学んだことをアウトプットしていくのも非常におすすめである。同業の方との繋がりもでき、知識をシェアすることができるし、作ったものをアウトプットすることでポートフォリオ代わりにもなる。それを見て良いと思ってくれた方から、SNSを通して仕事に繋がるケースも多い。

今後習得したいスキルについて

複数の肩書きを持ち、掛け合わせることで唯一無二の存在になると述べた通り、私自身も「Webデザイナー」以外の肩書きにもチャレンジしていきたいと考えている。
例えば今気になっているのは、「Webデザイン×動画クリエイター」と「Webデザイン×フィンテック」である。

動画クリエイターは、モーショングラフィックスなどを作ることができるようになれば、表現の幅も広がり、それに伴いクライアントへの提案の幅も広がるのではと考えている。また、今後自分が作りたいものに必要なスキルであることも理由の一つである。

フィンテックに関しては、現段階で私は素人だが、フリーランスである以上資産運用に関しては知識をつけておきたい。また、資産運用などに関する情報はなかなかとっつきにくいものが多く、デザインの力でわかりやすく情報を届けるといったこともやりがいがありそうだと感じている。

今後も自らのスキル獲得のために努力を続けていきたいと思う。

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キャリアをコントロールする


女性の社会進出については度々話題に上がっている一方で、現実はまだまだ理想とかけ離れている。私自身はまだ出産や育児を経験していないが、家庭と仕事を両立していくことは本当に難しいことだと周りを見ていて感じる。

企業の制度面の整備も進めていく必要はもちろんあるが、自ら専門的なスキルを身につけ、働き方の選択肢を作り出すという意識が大切だと思う。

私たちは、自分のキャリアを自分でコントロールすべき。

この考え方が、世の女性にとって少しでも参考になればと思います。


編集後記

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この記事をかいたライター
あい|Web・グラフィックデザイナー
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