2人のJack

たまたまTwitterを眺めていたら、Twitterの創業者のジャック・ドーシー（Jack Dorsey）が東京で「tweetup」というイベントを開くという内容のツイートを発見。

「tweetup」という単語を聞いたのは初めてだが、おそらく「tweet (ツイート) 」と「meetup (ミートアップ) 」の造語だと思うので、イベントの詳細情報は全く分からなかったが、起業家のJackに会えることとTwitterのミートアップに一度も参加したことがなかったので、興味本位で行ってみることに。

会場となる場所は南青山にある「PIZZA SLICE 2」というピザ屋。東京で聞いたことのある、有名なピザ屋の１つだ。

今回の「tweetup」は開催時間が17時から18時の1時間という超時短ミートアップだったので、ミートアップに遅れないように自転車で颯爽とキレイにイルミネーションされた表参道を駆け抜ける。

会場に到着すると、まず最初にカバンや身分のセキュリティーチェックがされる。海外ではあたりまえの体験だが、東京でされたのは初めて。

無事にセキュリティーチェックを終え、中に入ると既に多くの人がピザと飲み物を片手に談話中。Jackのツイートだけでここまで集まる皆さんの情報感度すごいと思いつつ、知り合いのいない自分は、早速列に並んでピザとドリンクをオーダー。

注文の間、前後に並んでいた人と軽い会話を話すと、Twitter社員も結構今回のミートアップに参加しているみたいだった。道理で開場したばかりなのに、皆さんすごい仲がよい。

ピザは様々な種類の中から1つ選ぶようで、飲食代は自費だと思ったが、どうやら無料で提供してくれるみたい。本当にミートアップに関しては何も聞かされていないので、そこらへんのオペレーションは自己判断してくれという感じだった。

席に座り、オーブンで再度温められたピザを食べていると、カナダから来て日本の学校に現在通う人と知り合う。お互いどんな人か情報交換しながら、彼は嬉しそうにJackと一緒に撮った写真を僕に見せてくれた。自分がピザに夢中になっている間にどうやらJackが会場に到着したみたいだ。

ピザに気を取られていた自分とは対照的に多くの人がJackのところへ駆け寄る。これからJackからミートアップ参加者にするお話があるのかと思えば、そういったことは一切なく、会場はすぐさまJackとの交流と写真撮影タイムへと移り変わった。

あまりに人が彼に集中していたので、僕は引き続き周囲の人と交流。意外とこれが楽しい。そして、イベント終了間際、Jackの周りには人があまりいなかったので、何を話すのかあまり考えずに彼と会話をしてみた。

「どうやってこのイベントを知ったのか？」という予想外のことを聞かれ、「あなたがツイートしたからです。」というあたりまえの回答をし、少し雰囲気が和みましたが、「TwitterのおかげでTwitterがなければ繋がることができない人と繋がることができました。サービスを作ってくれて、ありがとう。」というメッセージを彼に伝えました。

会話中、彼は僕の話を熱心に聞くばかりで、あまり言葉を発してくれませんでしたが（会話のネタを事前に考えなかった自分が悪いが。。。）、そこにはものすごいオーラを放ちながらも、無口で寺の僧侶のような佇まいをした男がいました。僕がYoutubeやニュースで見聞きする起業家Jackとは違う人でした。

彼が常々発言した多くのことはTwitterや記事で目にすることができますが、やはり最後まで何を今考えているのか想像できない人でした。

また今度彼と会うことができれば、彼とじっくり話すことができるような男になっていたいものです。