橋本環奈と浜辺美波の原点となった出演ドラマ/映画ベスト3を選ぶ(前編)

いくつもの奇跡が重なって、福岡から鹿児島まで新幹線のレールがつながることからはじまる物語だった映画『奇跡』は、朝ドラヒロインに決まった現在へとつながる、橋本環奈の女優としての「軌跡」の出発駅になった。

本文より

2024年後期のNHK連続テレビ小説『おむすび』でヒロインを演じる橋本環奈と、2023年前期の連続テレビ小説『らんまん』でも活躍した浜辺美波の2人は、ともに1990年代後半生まれ世代の女優だが、いまや令和時代の若手女優シーンを代表する2人に成長した。1980年代後半生まれ世代で綾瀬はるかと新垣結衣が時代を牽引したのと同じように、女優シーンの新しい時代を切り開く「ツートップ」になるうる予感を、彼女たちは秘めている。

2人にはデビュー当時から雑誌やWebサイトの取材で何度かインタビューしたことがあるが(noteの記事「私がインタビューで『3H女優』橋本環奈・浜辺美波・広瀬すずから聞いた珠玉の言葉セレクション」を参照)、今あらためて振り返って考えてみたいことは、彼女たちにとって、女優としての輝きの原点は何だったのだろう、ということだ。

この原稿では「彼女(たち)らしさの萠芽が感じられる度」「演技のインパクト」「それぞれの女優史における重要度」をポイントに、個人的な視点からそれぞれベスト3を選んでみたい。
(前編は橋本環奈のベスト3)

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