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SDSノート_07銭湯山車「アーティストトーク1」

こんにちは。ソーシャルダイブ・スタディーズ(以下 SDS)、コーディネーターの工藤大貴です。前回までのSDSについては下記をご覧ください▼
第7回レクチャーとなる7月14日(水)は、東京ビエンナーレ参加アーティストの銭湯山車チームをゲストに迎え、アーティストトークの初回をおこないました。

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▲銭湯山車の栗生はるかさんと三文字昌也さん

お二人からは、東京でも急激に減少しつつある銭湯を弔い、今を生きる銭湯を寿ぐ、当プロジェクトのお話しがありました。アーティストトーク前に上野の燕湯で汗を流してタンクトップ姿でいらした三文字さんと、チームの中心的な役割を担う栗生さん。

発起人の個人的思いの強さがプロジェクトのスタート期においてはよく説かれますが、銭湯山車チームは最初からチームで始動した、まさにグループでの祭りのようなプロジェクトです。

今回も、SDS第7回レクチャーを聴講されたメンバーにその様子をレポートしてもらいます。それではぜひご覧ください▼


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SDSメンバーの遠田容子です。昼間は都内の広告代理店で雑誌や新聞などメディアにたずさわる仕事をしています。そろそろ会社以外にも活動の場所をつくりたいと考えていたところ、大好きなアートを学べる場所があると知って気がついたらSDSにダイブしていました。

あまり深く考えていなかったので最終課題(アートプロジェクト提案がSDSの修了制作です)があることを今頃知って、おののいている今日この頃です。友人のひとりはわたしのことを鰹みたいだと言いました。いつもとどまることなく動き続けているからだそうです。確かに週末は家にいません。

さて今回のレクチャーは今週末から銭湯山車巡行をスタートされるBKY(文京建築会ユース)+銭湯山車巡業部の栗生さんと三文字さんからお話を聞きました。

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以前より私は路上観察学や建築探偵など街をふらふらしながら見て歩くことに興味があったので、文京区の狛犬やお団子、お豆腐をリサーチしていたというBKYさんの活動にはとても興味を持ちました。

わたしも銭湯が大好きですが、都内の銭湯がかつての2600軒から500軒をきったという現実はとてもショックでした。大工さんをはじめ職人さんの技が凝縮した銭湯建築はほんとうに壊してはもったいない。

でも今や原美術館すら残らないかもという建築を取り巻く環境はとても厳しい。一番のネックになっているのは税制の問題。跡継ぎや銭湯をやってみたいという人はいるのに、存続できないのはなんとも厳しい現実です。

そんななか気がついたらすでにやっていた、あと数日がリミットというときに、銭湯のパーツを保管できる倉庫が偶然見つかったという、必ず救いの神が降りてくるというお話は素敵でした。いい話を聞いたって感じでした。

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ここのところ、原田祐馬さんをはじめレクチャーを聞いて強く思うことは、イベントが終わった後も実装して残るひとがいる、街が変わり続けていくというコメントでした。

アートイベントはやったら終わりではなくて、むしろそのあとに街に及ぼす影響が重要なんだなと思いました。またプランを進めるときに、いい仲間を巻き込んでいくことがキモらしいということもわかってきました。コミュニティはデザインできないというコメントも印象的でした。

ほんとにアートの力って、私が思っていた以上に潜在的なパワーを持っているということを毎週のレクチャーで感じています。また普段会えないような年齢もちがうクラスメイトにも出会うことができて、たくさん刺激を受けています。(アートの人ってメモを取るときスケッチで書くのですね)。

そろそろアウトプットプットに取りかからなきゃ、と思いつつたくさんのインプットをあびることを楽しんでいます。

第7回レクチャーの記録はここまでとなります。それでは、またSDSノートにてお会いしましょう。

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