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年金の制度から考える日本の未来。(東京のカフェで朝活レポート)

本日は東京のカフェで朝活-NEWSシェア会を実施しました!

増額だけど抑制

本日、気になった記事は「厚生年金、月4889円増に抑制」

支給される年金が増えたという事ですが、抑制と書かれていて、喜ぶべき記事なのか、そうでないのかよく分からない見出しだなぁと思いました。

さて、記事を眺めてみると、今年は厚生年金・国民年金ともに増額。

おおよそ月6,323円増額になったそうです。(厚生年金は月4,889円、国民年金は月1,434円)

結構大きいですね。

調べてみると、年金額は名目手取り賃金変動率と物価変動率によって変動するそうです。

今年は賃金変動率、物価変動率ともにプラスになった為、年金額も増額となったようです。

ちなみに、この計算式を見た時、「なんで年金に賃金変動率が関係するんだ?」と私は思ってしまいました。

「そもそも年金制度は本人がお金を貯めるものではなく、現役世代が年金世代にお金を送る仕組みになっています。そのため、現役世代の賃金に増減があれば、年金世代にも影響することになります。これを賃金スライドと言います」

現役世代の賃金が減少していれば、高齢者に支給される年金も上がらないという仕組みなんですね。

令和4年度は賃金変動率がマイナスになった為に、年金額も減額となりました。

経済はつながっている

1日前の記事では賃金上昇に意欲的な記事が掲載されていました。

「首相、次は賃上げに照準」


異次元の少子化対策とやらで確実に現役世代の賃金は抑制されるでしょうから、ここで賃上げを実現しないと高齢者世帯の年金に影響を及ぼす。

賃金上昇は年金暮らしの高齢者のためでもあるという事です。

経済はすべて繋がっていますね。

なぜ、抑制か

記事のタイトルについて書いてませんでしたが、マクロ経済スライドの仕組みが発動し、本来の上昇額より年金額が抑えられたからです。

過去、本来なら年金額を減額すべきところを減額せずにいたツケが今まわってきたという論調です。

マクロ経済スライドとは、そのときの社会情勢(現役人口の減少や平均余命の伸び)に合わせて、年金の給付水準を自動的に調整する仕組みで、今の社会情勢を考えれば、確実に年金額がマイナスになる仕組みです。

しかし、年金額が減ってしまうと年金暮らしの方々が大変な事になってしまう為、これまで減額すべきところを見送っていた。しかし、今年は年金額増額の方向だった為、過去減額しなかった分も含めてマクロ経済スライドを適用し抑制したという事のようです。

本来であれば厚生年金だけで月6,000円増額だったところを1,200円目減りさせ、4,800円ほどに抑制したという事ですね。

今後どうなる?

自分で見出しを書いてみましたが、難しいですね。

年金制度を中心に考えれば、働き世代の減少は避けられないところ。

なのでマクロ経済スライドを適用すれば確実に年金額減の未来しかありません。

しかし、年金をもらう世代が多い=選挙に多大な影響がある今。

年金額を減らすわけにはいきません。

なので、賃金上昇を推し進め、年金額を維持するのが得策という絵が描けます。

しかし、年金をもらう世代が減少した後は分かりません。

だからこそ、現役世代は年金に頼らず生きていける術を持てという事なのでしょうか。

色々、考えさせられますね。

有意義な時間になりました。
ありがとうございます。

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