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2022年に、見といた方がよい展覧会10選。

2022年のこの時期が一番楽しいかもしれません。今年はどこの展覧会に行こうかな。東京美術館巡り的にこれはみておきたいというのを10展ほどに絞りました。一年間の長丁場ですが、よろしかったら参考にしてみてください。(実は行ってしまった展覧会もあるので、少し感想的な感じになっていますが、ラインナップの変更はしていません)

楳図かずお大美術展@東京シティビュー

2022.01.28fri−03.25fri

言わずとしれたホラー漫画の第一人者。他、まことちゃんでも知られます。おそらく回顧展としては記憶がありません。画業が俯瞰できそうな展覧会だそうです。現代アートのエキソニモ、冨安由真、鴻池朋子とのコラボも見もの。

メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年@国立新美術館

2022年2月9日~5月30日

ほぼ一軍選手の教科書的な展覧会。サブタイトルに西洋絵画の500年とある通り、ルネッサンスビフォアから、印象派まで、まさに500年が凝縮されています。もちろん、レンブラント、カラヴァッジョ、ラファエロ、エルグレコ、そしてフェルメール。美術館行き始めた人から行き慣れた方まで満足できそうなラインナップです。

Chim↑Pom展:ハッピースプリング@森美術館

2022.02.18fri−05.29sun

なにかと話題になっているChim↑Pom。まとめてみるのははじめてかも。卯城竜太、林靖高、エリイ、岡田将孝、稲岡求、水野俊紀の六人によるアーティスト・コレクティブ。聞くところによると、作り込みの完成度が高いらしく、現代アートってちょっと苦手って思ってる人でも圧倒されそうな展覧会だそうです。

没後50年 鏑木清方展@東京国立近代美術館

2022.03.18fri−05.08sun

「なんでもない一瞬が、なによりも美しい。」の展覧会のコピーがしっくりくる鏑木清方の回顧展。これだけ大規模で見られるのは、個人的にはもちろんはじめて。あの《築地明石町》三部作は全会期通しての展示予定。「生活をえがく」「物語をえがく」「小さくえがく」の3つに分けて約110点の日本画で構成で展開。清方美人を思う存分堪能してください。

シダネルとマルタン展@SOMPO美術館

2022.03.26sat−06.26sun

「最後の印象派」と形容されるアンリ・ル・シダネル。今回は、もう一人のアンリ、マルタンとともにに、同世代の新印象主義、象徴主義などを吸収し昇華させた、独自の絵画世界を振り返る展示となるそうです。シダネルをスポットに当てた展覧会は久しぶり、一目でそれとわかる画風をまとめて見られるのは今から楽しみ。アラウンドシダネルの画家も必見。

篠田桃紅展@東京オペラシティアートギャラリー

2022.04.16sat−06.22wed

去年、そごう美術館での個展直前に107歳の生涯を閉じ、期せず追悼展となってしまった篠田桃紅。コロナ禍でいけずにいて悔いが残ったいたのですが、今年改めて回顧展を開催いただけるということで感謝。墨による独特な抽象表現で、国内外で高い評価を受け、原美術館での回顧展で初めて知って、あれから19年。少しはアートがわかるようになったかなと。

スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち@東京都美術館

2022.04.22fri-07.03sun

ブリティッシュ好きとしては何よりも一番期待している展覧会。ゲインズバラ、コンスタブル、レノルズや、ブリティッシュのみならず、ラファエロ、ベラスケス、ルノワール、モネなどビッグネームが顔を揃え、ラインナップを見るかぎり、メトロポリタン美術館と遜色なさそう。そのほか展示予定のスコットランド国立美術館所蔵のイングランドやスコットランド絵画の名品も楽しみ。

没後80年記念 竹内栖鳳 (仮)@山種美術館

2022.10.06thu−12.04sun

「東の大観(たいかん)、西の栖鳳(せいほう)」と称された円山四条派の大家。ヨーロッパ遊学で手に入れた西洋美術の要素と円山四条派で培った写生の技法がうまく融合されているなとライオンなどの絵を見て思ってました。今回は箱は大きくないですし、山種所蔵のものがメインになるかと思うのですが、所蔵品をまとめて見られる10年に一度の機会かと。

つながる琳派スピリット 神坂雪佳展@パナソニック汐留美術館

2022.10.29sat−12.18sun

今年はパナソニックは絵画が中心のラインナップのようです。そんな中、神坂雪佳を選ぶのはなかなかのセンス。琳派展があると最後の方に出てくる神坂雪佳。どちらかというとべたっとした意匠的な絵画は、尾形光琳や鈴木其一を昇華させたのかなと。

智積院の名宝@サントリー美術館

2022.11.30wed−2023.01.22sun(予定)

京都は東山、京博の近くに位置する智積院。智積院と言えば、桃山時代を代表する画人、長谷川等伯の「楓図」。今回はそれに加え、「桜図」「松に秋草図」が揃って寺外で公開されるのは初めてだそうです。ちょうど、来年春ごろまで展示収蔵庫新築工事をやっていて、そのために実現した展覧会かもしれません。

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