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写真に必要なのは技術か感性か

こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。

今日は、写真と付き合うにあたって必要なものについて考えてみたいと思います。

タイトルには “感性” と “技術” という2つ要素を入れてみましたが、カメラなどの道具以外で、自分が何を持っていて何が足りないのかということを認識することが必要です。

まず、 “感性” について考えてみましょう

かん‐せい【感性】
1 物事を心に深く感じ取る働き。感受性。「感性が鋭い」「豊かな感性」
2 外界からの刺激を受け止める感覚的能力。カント哲学では、理性・悟性から区別され、外界から触発されるものを受け止めて悟性に認識の材料を与える能力。

小学館「デジタル大辞泉」より

写真との関わりという視点で見てみれば、写真を撮るための被写体を探すことがまず挙げられるでしょう。

写真を撮ることの第一歩が被写体を選ぶことですから、とても重要です。ここがスタート地点です。

自分が見て感じたことを写真にどう落とし込むのかが問われるのが感性と言っても良いでしょう。

“心に深く感じ取る動き” と辞書には説明がありますが、普段見ている光景であっても、どこまで心に突き刺さるかがポイントとなります。

撮影:Tokyo Street PIX.  @横浜

日常でも非日常でも、常に目を光らせているというと大袈裟かもしれませんが、何を観て何を感じるかというところに注目してみると良いかもしれません。

また、写真を撮るシーンだけでなく、撮った写真を現像・レタッチする時に再度写真と向き合うことになります。

その時に自分がどう感じるかも大切ですが、この写真を観る人がどう感じるか、どう感じて欲しいかというところまで想像を広げることも忘れないでおきたいところです。

目の前にある現実を写真にコピーすること、そのコピーしたものが自分にとって何なのかを、自分の写真を観て感じることが大切ではないでしょうか。

続いて “技術” について考えてみましょう

ぎ‐じゅつ【技術】 の解説
1 物事を取り扱ったり処理したりする際の方法や手段。また、それを行うわざ。「—を磨く」「高度な表現—」
2 科学の研究成果を生かして人間生活に役立たせる方法。「先端—の導入」「産業界における—革命」

小学館「デジタル大辞泉」より

写真でいう技術の領域はとても広く、カメラを操作する技術、撮影環境を整える技術、現像・レタッチをする技術、写真データを管理する技術、プリントする技術、最終的には公表する技術まで含まれることになります。

カメラを操作する技術については、その前提として設定した結果が写真表現にどのように影響し合うかが理解できていることが必要です。それを知っている上で、どう操作すべきかというところに繋がっていきます。

撮影:Tokyo Street PIX.  @大岡山

撮影環境とは、1人でストリートスナップするはあまり関係ありませんが、モデルや他にもスタッフがいる場合、照明などを用意する場合など、スタジオなどの撮影空間の管理から、人間関係に至るまで多岐にわたります(私にはありませんが)。

現像・レタッチ、データ管理については、iPhone1台でも可能ですが、PCであればより本格的、総合的な環境を作ることができるでしょう。

現像・レタッチに関しては、Adobe製品やCapture Oneなどが有名ですが、操作体系や表現できるテイストが異なりますので、自分に合う製品を選ぶのも必要な技術に入るかもしれません。

最近はプリントすることも少なくなりましたが、インクや印刷紙の選択などを含め、レタッチとも関連してきますが、背景が光っているディスプレイと紙への印刷では、同じ写真でも全く印象が異なりますので、プリントの技術がある意味一番難しいかもしれません。

写真を公表する技術については、現代では公表方法は多岐にわたり、どのように展開したいのか、どう展開すれば最大限効果のある見せ方ができるのか、その方法と実践も技術のひとつと言えるでしょう。

SNS展開から始まり、写真展、写真集の発売に至るまで、写真を発表する場は無限に広がっています。

できるだけ多くの人に見てもらえるよう、すぐ実行できるものから、中長期的な戦略が必要なものまで様々ですが、最終的な写真技術と言えるでしょう。

この記事のタイトルには、 “感性” と “技術” という2つ要素のどちらが必要かというニュアンスにしてありますが、結論的にはこのふたつだけでなく、行動力や思考力など色々なものが必要です。

でも、最終的には「写真と向き合う勇気」さえあれば、何とかなる気がする今日この頃です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。

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