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写真は60%主義でOK

こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。

今日は、写真のアウトプット基準についてのお話です。

自分の作品でも、他人の作品でも、たくさん写真を見ていると、なんとなく出来不出来というのがあると思います。

100点満点だとしたら、これは80点、こっちは50点かな?みたいな。

それで、いざ作品をどこかに出そうというとき、いくつかの作品の中から選び出す作業が待っています。

なぜか、勝手に厳しい基準を設けてしまって、なかなか選び出せないことがあるかもしれません。

おそらく、無意識的に90点以上の作品を選ぼうとするからだと思うのですが、自分の作品を目の前にすると、90点に達する作品がなく愕然とすることがあるもしれません

それで、作品を選び出す行為が苦痛になってしまうのですよね。

そんなときは、基準を60点にしてみてはどうでしょうか、というのが今日のお話です。

60点というと、100点のうちの6割の出来ですから、あまり成績的には良くない印象があるかもしれません。

でも、テストの点数ではないので、気にする必要はありません。

まず、60点という点数は、自分が勝手に採点して付けた点数です。

撮影:Tokyo Street PIX.  @麻布台

あくまで主観的な点数です。

客観的に点数を付けられる人はいません。

あえていうなら、その作品を見た人たちの評価が、客観的な点数に近いかもしれません。

でも、それも正しくはなくて、ある人は120点、ある人は30点、ある人は80点かもしれません。

たったひとり、120点を付けてくれた人が、作品を買ってくれるかもしれません。

80点を付けてくれた人がSNSで、作品を広めてくれるかもしれません。あっ、30点を付けた人も、30点の出来だったとSNSで広めてくれるかもしれませんが。

あまり、作品の出来不出来を気にかけてしまうと、堂々巡りになってしまうかもしれませんので、あるタイミングで点数を付けたら、その時点で手放すことも大切です

あとのことは気にせず、新しい作品作りのことを考えましょう。

撮影:Tokyo Street PIX.  @中野

私が写真集を出すときは、例えば3000枚の中から、まず第一次選抜で300枚を選びます。この時点で上位10%ですが、必ずしも点数が90点以上だけとは限りません。

写真集は流れがあるので、高得点の作品が続くと見ている方も疲れてしまうのです。

箸休め的な40点の作品も必要になります。

その中から、さらに第二次選抜で100枚を選び、そこで最終選考をして終わります。

写真集に載せるからといって、全てが80〜90点でもないですし、30〜40点の作品でも、ちゃんと存在価値はあるんですよね。

自信を持って発表した作品がそんなに評価されずに、大したことないと思っていた作品が高評価を頂いたりと、自分の評価は意外と当てにならないものです

あまり自己採点は気にせずに、自分で60点位かなと思う作品でも、積極的発表するのが良いのではないでしょうか。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。

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