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cafeログ vol.10 2019年5月26日

日曜日の朝に東京駅のカフェで読書会を開催しました。
本日参加のメンバーは、Kさん、U夫妻、私の4人です。

4つの本をテーマに内容と現状のそれぞれの所感を話しました。

百貨店の進化/新・小売革命

Kさん紹介は小売をテーマに2冊。

小売に関するビジネスを歴史から振り返り、今後の状態はどうなっていくかをみんなで話しました。

百貨店は、バブル期以降、ずっと斜陽産業になっています。
その原因としては、①別の代替手段が増えた②地方の人口が減ったことが大きな原因です。

そもそもは過去は呉服屋からスタートしていますが、現在のビジネスモデルでは、不動産を持ち、テナント賃料と売上に応じた手数料、高額商品のカード機能として金融事業等、複雑な変化を遂げています。

代替手段の台頭は人口増加という市場の拡大に伴い、専門店へ分化していったこともあり、百貨店では、より違った役割が求められていると感じます。

最近の取り組みとして、カラー診断を取り入れたフルコーディネートサービスを行っているようで、付加価値を作ることにも注力してサービスを提供しているようです。

今後の百貨店は百貨店ならではのサービスの拡充(例えば、入ってから出るまでにパーソナライズされた欲しいと思われるものすべてが手に入る)が求められますね。
そのためのパーソナル情報を取得するIT戦略が必要になると思います。

実験思考

次の本は、U妻さんの紹介です。

Kindleで0円、紙で321円の本です。
なぜこの値段かというと、、、

読んだものに自身で値段をつけてください。
といった形式の本となっています。

この本の著者は、株式会社バンクという会社で、
・CASH
・TRAVEL Now
といったサービスを立ち上げています。

サービスを設計する際に、日々を全力で生活することで感じる不便を解消する形で思考し、実験を繰り返すそうです。
本の代金の特典(?)として、新しい事業アイデアを人に授けるようなアイデアマンである印象が大きいです。

この話からも日々の生活に対する解像度が高いことが伺えます。

ファイナンス思考

最後は、Uさん紹介。
お金つながりの本です。

最近本屋に多く平積みされていることを見かける本です。

日本からAmazon的な企業が生まれない原因は”PL(損益計算書)脳”に侵されているからである、といった観点から、PL脳からの脱却について書かれています。

財務諸表の中でもPLが1番取っつきやすいことが大きな原因と感じますが、会社では、BS(貸借対照表)もCF(キャッシュ・フロー計算書)も見て、総合的に判断していく必要があります。

特にPLは、計上する勘定項目の解釈の幅が大きく、悪く言えば、恣意的に作れるケースがあるためです。

企業価値の最大化といったキーワードから、私が先日参加した”攻めと守りの経営企画”のワークショップについて追加で説明し、話を深めました。
攻めと守りの経営企画の記事はこちら

企業価値をDCF法という形で計算すると、将来CFを増やすか割引率を下げる選択になります。
そのための選択肢をなんとなく網羅的に考えたことがなかったため、上記の図は、全経営企画部の人に知ってもらいたい内容と思いました。

そして、会計系では乗ってこない、例えば、情報のような企業価値等にも注目する必要があり、複雑さが増していると実感した次第です。

会計といえば、会計クイズが中間テストを行っています。
これまでの出題したクイズから厳選されたものがテストとして出題されています。
興味がある方は、大手町のランダムウォーカーさん(@OTE_WALK)へDMしてみてください。

最後に

次回開催は6月9日10時からです。
今回も参加いただいた方、ありがとうございました。

cafeログ はオープンで開催しているため、参加したい方は連絡をいただけますと参加できます。
読んだ本をアウトプットし、様々なバックグラウンドの人とその内容を深めるようなディスカッションを行う場です。

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