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府中通信施設


マイクロウェーブ塔と巨大パラボラアンテナ

Fuchu Communications Station

東京都のちょうどど真ん中辺りに存在する元在日米軍通信施設。

現在は日本国有処分留保地ですが在日米軍基地の看板は残っている

元というのは2021年9月30日に日本に全面返還されたからです。

マイクロウェーブ塔


マイクロウェーブ塔


日本国内のアメリカ空軍長距離通信システムにおいて中枢的な役割を持つ施設で司令部機能を持つ重要施設でした。

対流圏散乱波通信(Tropospheric Scatter:トロポスキャッター)用の大型パラボラアンテナ

1960年代前半にかけて日本列島を縦断する在日米軍の通信網が整備された際に設置されたもので、アンテナの直径は約14mもある大型アンテナです。

大型パラボラアンテナ

国立医薬品食品衛生研究所の移転により周辺の残存施設とともに解体撤去される予定だった。しかし2012年9月に、都市計画等の手続きの見通しが立たないことを理由に移転先が川崎市に変更され、それに伴い利用計画の見直しが進められているそうです。

電柱

周辺は高さのある金網フェンスで立ち入り禁止ですが周辺から残存する建築物は見られます。公園、美術館、劇場などが近くにあります。航空自衛隊府中基地も隣ですが、静な住宅街なので行く方は違法駐車や騒音など近隣住民の方の迷惑にならないように配慮してください。


平和の森公園から撮影
窓は割れているのが多い
錆びついた窓枠


平和の森公園から撮影


このような廃墟が東京のど真ん中に存在します。1940年に日本旧陸軍の施設として建設され1945年にアメリカ軍に接収、2021年に全面返還された歴史ある施設。10年毎に解体計画もあったのでいつ解体されてもおかしくはないと思います。


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