【連れ去り離婚 #98】レギュラー番組への道『ワケあって顔出せません』テレビ取材の依頼
2021年12月xx日(水)
[連れ去りから2693日後]
面会交流の期日を重ねるも、全く応じる気配のない妻。長男も長女も成人し完全に手詰まりの状態になっている。
そんな中、お問い合わせフォームに一通のメールが入った。
テレビ番組の制作会社のプロデューサーから、「顔出しせずに活動している人をドキュメンタリー形式で取材したい」と相談があり、ITmediaの記事を読んで頂いたようで、ITを活用した探偵業とはどのようなものか取り上げたいとのことだった。
当初は一度お断りしました。
どんな仕事をしているか説明することは簡単なのですが、ドキュメンタリーとなると、実際の案件は個人情報やプライバシーの観点から放送できる内容が限られるのと、取材時に都合よく調査が当たるとも限らないためです。そうなると満足する取材ができず、俗に言う”撮れ高”が提供できない可能性があったためです。
プロデューサーとの打ち合わせの際に、その辺りの話は正直にお話したのですが、取材は単発ではなく、期間を2ヶ月ほどとって数回に分けて行い、調査日にも合わせることが可能。ということだったのでお受けしました。
いざ取材期間が始まると、想像以上にしっかりと取材されました。
1回打ち合わせして、2日くらいで撮影して終わりかと思っていたのですが、実際は打ち合わせだけでも6回、撮影も9日とかなりの力の入れ具合でした。
問い合わせされた相談者との面談や、実際の調査にも同行頂きました。調査時には実際に対象者を捉えたときもあれば、空振りになったこともありました。また、弊所が得意とするSNS調査の手法や、報告書自動作成ツールによって報告書を作るところも撮影いたしました。
更に年末ということもあり協業の探偵事務所の方と会食をする機会もあったため、その宴席にも来ていただいて私だけでなく他の探偵さんにも話を伺うことができました。
これまで紙面の取材は何度かお受けしてきましたが、テレビの取材は初めてで、取材を通して自身の業務を振り返るいい機会になりました。
通常行っている業務は実地でも机上でも地味な作業なので、なかなかテレビ映えするものではなく、撮影クルーは「素のままで良いですよ」と言ってくれてはいるのですが、探偵という特殊な仕事を一般の人にうまく伝えることが難しかったです。とはいえ、探偵の業務はお客様でもその仕事風景を見ることは少ないため、少しでも興味をもって見てくれる方がいたら幸いです。
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