【連れ去り離婚 #33】マンション内覧
2015年08月xx日(土)
[連れ去りから400日後]
弁護士と契約した時に、持ち家の売却を考えているが荷物が残されていて実行できないと相談したところ、期限を切ってそれに応じなければ廃棄するか子どもの荷物については妻の実家に送る方法もあると提案された。
残された荷物で売れない持ち家
確かにそうだ。妻は連れ去り前にある程度の荷物を持ち出していたけど、子ども達の荷物はほとんどそのまま。妻の荷物は躊躇なく捨てられるけど、子どもたちにはなんとか取りに来る機会を作りたかった。
弁護士によればそういう子どもへの想いを逆手にとって、うまく交渉材料にされてしまうので、そこは毅然とした態度で望めば良いと言われる。最悪でもレンタルボックスなどを借りてそこに入れておけば、自宅は空にできるから売却へ動き出すこともできる。
引越し先を探す
自宅を売却する方針が経ったので、引越し先を探し始めた。調停については弁護士に任せられるので、他のことに集中する余裕ができるのも大きい。
引越し先は職場の近くにしたい。今は通勤片道2時間。終電で帰ってくると24時を過ぎる。終電に乗るためにタクシーを使うこともあるし、間に合わなくてビジネスホテルに止まることも多い。そのあたりに月間数万円かかっていることを考えれば、それを家賃に充てればいい。
そんな感じで、職場から"最悪でも歩いて帰れる"を条件に物件を探し始める。もちろん引越しを前提なので自分の荷物は入る程度の広さは必要だ。
いろいろ探し始めてめぼしいところが3件ほど見つかった。1つの不動産屋が3つとも内見に対応しているということで訪問した。
3件とも見て、そのうち1件が条件に合うし立地も良かったのでそこで契約することに決めた。しかも会社への交通の便もよく、最悪終電が無くなっても徒歩で25分くらいあれば帰れるのは魅力的だ。
荷物の引き取りの日程も決まってないし、自宅の売却も決まってないけど、今の通勤4時間生活から開放されることを思えば、家賃数万円分のメリットは十分にある。それにこうして自分自身も前に進んでいかないと何も決まらない、決めてしまって自分を追い込めば、自宅の荷物の件も先に進めると思った。
不動産屋に戻ってきて、申込書を書いて必要書類を渡してきた。審査と契約で3週間くらいかかるというので、この猛暑の中の通勤もあと少しで開放されると思うと嬉しかった。
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