見出し画像

下町シェアハウス

私には、オーストラリアやカナダなどに留学をしていた友人が数人います。友人たちは皆、シェアハウスに住んで、学校に通ったり、仕事をしたりしていました。そこでのシェアハウスの話を聞き、私も1度はシェアハウスに住んでみたいと思っていました。そんなこともあり、私は上京を決めたとき、シェアハウスに絞って家探しをしました。今回は、なぜ今のシェアハウスを選んだのか、また、実際に住んでみた感想などを綴りたいと思います。

選んだ理由

私が今住んでいる町は、いわゆる下町と呼ばれる足立区竹ノ塚です。なぜ、この地を選んだのかというと、私のお気に入りの番組によく出てくる場所だったからです。その番組では、個性的な人がたくさんいるという取り上げ方で、たびたびこの場所を取材していました。住む場所を探していると、竹ノ塚にもシェアハウスを見つけ、瞬時に「ここにしよう!」と決めました。すぐに管理会社に連絡し、無事契約。その後、もっと詳しくこの町について知っておこうとインターネットで検索すると、検索結果には「治安が良くない」「町が汚い」などマイナスな情報が多く出てきました。

実際の町は・・・

一抹の不安を抱えたまま迎えた上京。おっかなびっくり最寄り駅に降り立つと、目に飛び込んできたのは、思っていたよりずっときれいな駅構内と昔ながらの商店街でした。商店街には、八百屋、魚屋、お弁当屋、お菓子屋などが立ち並び、たくさんの人で賑わっていました。活気があり、ネットのマイナスな情報は嘘のように感じました。「昼は大丈夫だけど、夜になると危ないのか」と思い、夜も出かけてみることに。実際に歩いてみると飲み屋さんが多いこともあり、昼よりは安全ではないように感じましたが、特別治安が悪いようには思いませんでした。それから約5ヶ月、未だに危ない体験をしたことはありません。それどころか、夜は警察官が見回りをしていることも多いので安心して過ごすことかできています。さらに、八百屋さんがいくつかあるので、安くて新鮮な野菜を探し歩いたり、買い物ついでに世間話をしたりと、下町ならではの良さを感じています。「インターネットの情報だけではわからないこと」を実感しながら毎日楽しく過ごしています。

シェアハウスに住んでみて

シェアハウスは予想以上にプライバシーが守られた空間でした。一緒に住んでいる人たちと生活リズムが違うのもあるかと思いますが、キッチンが混み合うことやシャワーがなかなか使えないなど、「日常生活で小さいことだけど困ること」はほとんどありません。また、「廊下が汚れているから気付いた人が掃除しよう」や「共有スペースに私物を置かないようにしよう」といった、シェアハウスならではの呼びかけもホワイトボードで伝え合います。みんなが協力して、お互いに住みやすい環境をつくっていくことは私にとって、いい経験になっていると思います。今住んでいるシェアハウスは、住人同士での関わりはほとんどありません。私がイメージしていたシェアハウスは、住人同士が顔を合わせる機会が多かったり、一緒に何かしたりする場所というものでした。しかし、シェアハウスにもいろいろな環境があることを知りました。住人同士の距離が近くなるのが億劫だなと思っている人にも合うシェアハウスがあるというのは新たな発見でした。普段は必要以上に関わることはないけど、何か緊急事態が起こったときには1人ではないという安心感があります。シェアハウスの魅力を体感し、今とは違う環境のシェアハウスにも住んでみたいなと考えているところです。

憧れていたシェアハウスに住んだり、興味があった町に住んでみたりすることは、私にとって勇気を持って1歩踏み出すことでもありました。インターネットにはポジティブな情報だけではなく、ネガティブな情報もあります。しかし、実際に住んでみるとインターネットからは得られないものがたくさんありました。「勇気を出してやってみる」ことの楽しさを体験し、これからも興味のあることに1歩踏み出していきたいなと思います。

Written by ISHI

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!