東京は会いたい人に出会える場所
東京が好き。会いたい人にサクッと繋がれる。
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地方に住んでいたとき、小さい頃から顔なじみの友人たちといつもの場所で、他愛もない会話をして、平凡な毎日が繰り返されることに安心を感じていた。
それがいつしか共通の話題といえば10年以上もさかのぼって、学生時代の共通の友人やこんなこともあったよね~と懐かしむエピソードトークになっていき、会話のなかの面白いポイントも少しずつ、地元の子たちとはズレを感じる機会が多くなった気がする。
「中学生のとき、部活でこんなことあったよね~」
「最近〇〇ちゃん、結婚したらしいよ!」
「そうえば、〇〇って生きてる?」
互いがギリギリ知っているであろう“誰か”の名前を口にしては、どこからか聞こえてきた風のウワサ話の真偽を確かめること。
SNSで投稿した内容について、評論家のようにコメントし合う会話。
地元にいた時はそれが愉しい時間だったし、普通だった。
けれども東京に出てきて、働き方も出身地も考え方もさまざまな人たちと出会い、その世界を知れば知るほど、すでに知っている話題やウワサ話への興味は薄れていく。
まだ聞いたことないような話しがしたい、自分とは別世界で暮らしている人と会話したい。
そんな想いが膨らんでいったのはいつからだろう。
”ココ”は地元にいた時の考え方すら、カンタンに塗り替えてしまう場所だ。
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東京でのたくさんの出会い
10年も東京で生活をしていると、思いがけない出会いやさまざまな人と遭遇する。
職場で仲良くなりご飯に行く友人や、趣味のピラティス教室で意気投合をして定期的にお茶に行く知人など、偶然の出会いで仲を深めていくことも、しょっちゅう。
それとは別で周りにはなかなか会う趣味友だちがいないときは、マッチングアプリを通じて会うこともある。
今でも定期的に会う子もいれば一回しかご縁がない子もいるけど、意外とマッチングアプリで友だちを探している女の子は多かったりする。
#パン友だち募集!
「パン友だちをつくろう」
私は小さいころから無類のパン好きだけれども、周りの友人でパンに情熱をもっている子は少なく共通の趣味友だちが欲しいと思っていた。
そこで試しにマッチングアプリでパン友だちの募集をかけてみると、何人かから連絡があり、その中の女の子と世田谷パンフェスティバルに、2人で参加することになった。
これを友だちにいうと驚かれるのだけれども、意外とマッチングアプリで趣味友だちを探している、東京ガールは多いのだ。
世田谷パンフェスティバル
当日、渋谷駅10時に待ち合わせ。
無事合流もできて、そこから世田谷パンフェスティバルの会場へ向かった。
到着してみると、300人くらいが並んでいて待ち時間は2時間以上かかるとのこと。
昔、こんな話が話題になった。
初デートでディズニーランドに行ったカップルのうち、3組に1組は破局する。
これはまだお互いが知らないうちに、待ち時間が長い遊園地という場所にいると会話がなくなり、その空間が苦痛に感じ始め、トキメキが失われる原因だとか。
対してこちらは、ネット上でしかやり取りしたことない15分前に会ったばかりの女の子と2人で2時間を過ごすことになるのだけれども、初対面って思っているよりもたのしいから好き。
今の仕事は?好きなパン屋は?と話しをしているうちに、あっという間に2時間が経過して、明るい雰囲気のままパンフェスティバルへ参加できた。
そこから、お目当てのパンをそれぞれゲットして写真を撮ったり、ガールズトークをしたりして渋谷駅で15時ごろに解散。
彼女と出会ってから2年以上も経つけれども、今でも定期的にパン巡りしていて大切な友人の一人になっている。
出会いたいなら東京に来てみる
東京は出会いたい人とサクッと出会える場所。
昔「35億」ってフレーズが流行ったけど、ピッタリな言葉だと思う。
いろんな人に出会えるし、普段絶対に会えないような人と知り合いが繋がっていたりする。
これからも東京で新しい出会いを繰り返して、変わっていく自分を楽しみたいと思う。
written by みんちゃん