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住む街のはなし

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都内に1,200棟以上あるTOKYO<β>で暮らす若者たちが綴る「住む街のはなし」。上京し夢を追いかける若者たちから見た、知られざる東京の魅力とは。
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記事一覧

クリスマスを集めて

一年の中でクリスマスが一番好きだ。 クリスマスだけは誰にも邪魔されないように、必ず一人で…

TOKYO<β>
2日前
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上京検討組へ。東京来たなら住んでほしい街たち

上京を考えてまず頭に浮かぶのが、どのエリア・駅に住もうか?のハードル。初めての場所で土地…

TOKYO<β>
12日前
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人生に背徳感を

床は木板で埋め尽くされているが、その隙間の黒さも目立っている。行ったことは一度もないが、…

TOKYO<β>
2週間前
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クッキーとクロワッサン

気付けばハロウィンが終わっていた。国内規模のイベントも直近はなく、街全体を覆うような統一…

TOKYO<β>
3週間前
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町のパフォーマー

駅前の通りには、至る箇所で大きな人だかりができていた。 黄色い上着のイベント運営員らしき…

TOKYO<β>
1か月前
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世界を探して本屋へ

読書の秋ということで、最近はゲームよりも本を読むことに時間を費やしている。社会人になって…

TOKYO<β>
1か月前
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鳥居の先で見た景色

今年の夏は、とにかく暑さとの戦いだった。人生で一番動きが抑制された夏だった。体力維持で行っているランニングも、三十分もすれば身の危険を感じ始めるので、途中から走る時間帯を夜に変えた。 そんな殺人レベルの猛暑は気づけば去り、六時には日も落ちるようになった。踝の痛みで走れない時は、散歩をするようにしている。その日は普段歩かない道を歩いていた。謙虚な場所に、朱色の塗装が大胆に剥がれている鳥居の姿があった。 神秘的な世界 鳥居から拝殿までは少し歩いた。その拝殿までの道のりは長い竹

繰り返しの毎日の中に輝くもの

仕事が終わり帰路につくと、1日そのものが終わったと思ってしまう。仕事しかしない1日が出来上…

TOKYO<β>
2か月前
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当たり前の日常を取り戻す

日々の暮らしが忙しくなってくると、体力も心の余裕もなくなり、とにかく何もできなくなる。 …

TOKYO<β>
2か月前
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パブリックアートが街にかけた魔法

無敵の若年層が増加し、街中のシャッターや建物の外壁に落書きをしてそのアングラな環境下で犯…

TOKYO<β>
2か月前
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結局『タピオカブーム』とは何だったのか?

最近ニュースで知った。コーヒーが嫌いな中高生が増えており、彼らはどちらかと言えばティーや…

TOKYO<β>
3か月前
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図書館で出会う経験

一度図書館へ行くと、2週間ごとに図書館に通う習慣が出来上がる。 返却期限が近づいて本を返す…

TOKYO<β>
3か月前
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道の駅の思い出

駅から少し歩いた場所に比較的大きなアンテナショップがある。期間限定や地域限定の宣伝句には…

TOKYO<β>
3か月前
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「本を読みなさい」の真意とは?

子供の頃は誰でも冒険心を持っているが、二十代後半辺りからその精神は徐々に失われていくという話を、何度も聞いたことがある。まだその年齢には至っていないが、すでにその兆候が見え始めてきた。その惰性に抗うためには何をすればと考えた結果、新しい趣味を見つけることに決めた。 駅から少し歩いたところに、市が運営する大きな図書館があることは知っていたが、入ろうとすら思ったことが無かった。新しい趣味を探していた筆者は、ここで何かしらの面白い出会いがあるかもしれない、と軽い期待と共に始めて図書