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【500字小説】「銀座線新橋駅は年末年始」文字制限でさくっ読み。

朝08:16

いつも通り銀座線の新橋駅で降りる。
今日も人混みは絶好調だ。
師走の寒空。
新橋の人たちはみな、いつもの様な
まがまがましい。どこか渇いた目つき顔つきその背中から。
匂いが消えていると思う。
いつもはもう1時間ほど出勤は遅い。
今日には、年賀賀状を出さないと。と。
締め切りにかられ。というか、虚礼廃止の2022年の現代。
ましてや、リモートワークと叫ばれて久しいのに、
うちはいまだに毎日出勤に。。とおもったら。
なんだかバカバカしくて。ボールペンを置いた。

DOUTORコーヒーのショートサイズのホットコーヒーを
ごくり。ああ。この、どことなくチープな匂いが僕は好きだ。どうもスタバやタリーズの様なハイソ感が僕には合わない。

大阪の中之島の坂井さんに、埼玉草加の工場先の小島さん

......。

なんでこんなのしてんだろ。
いつも気付くと腕を組む。
7秒、9秒とぼーっとする。一口のむ。
また腕を組む。

このドトールの両隣のサラリーマンは
僕のとなりでマックを叩いている。

僕はまた、埼玉の三郷の小林さんへの年賀状を。
二行の定形文をボールペンで書く。

年末年始ですね。

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