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HSPを知るまでは
もの心がついたころから、人にどう思われているかばかり気にしていた。
人の思考を想像して自分の行動を決める。
自分がどう見られるかは、いつも気にしていた。
やりたいことがわからないから、今ここにいない感覚で過ごすような子供だった。
大人になっても毎日人の目は気になるし、評価に怯えているし、相手の事を気にして本音は言えない。
それでも、仕事も家庭も何もない時は平穏にやり過ごすことができていた。
でも、ほんの些細なことで、あっという間に身体が重くなり、ずっと考えても仕方ない事をグルグル考えてしまう。
病気だと思ったことはない。
完璧主義でもない。
アダルトチルドレンだとは思っていた。
自分は弱い人間で鍛えられていない。厄介ごとから逃げる癖が身に付いている。
親の育児の犠牲になった。親の心配性の気質を受け継いだ。
気質と環境と努力不足が今の生きにくい状況を作っていると考えていた。
HSPの事を知るまでは。
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