スーパーの店員から「まちの何でも屋」に　田舎暮らしの魅力を発信する佐々木敬太さん【my lifeー私はこの道を見つけたー】

　自然豊かな徳島県神山町で里山暮らしを満喫している佐々木敬太さん（34）＝三好市井川町出身。地域のいろんな依頼を引き受ける「何でも屋」を営んでいる。屋号は「よろずや万結屋（まんきつや）」。自然の恵みや人とのつながりを生かし、多様な「ひと」「もの」「こと」が結ばれていく場所をつくりたいとの思いを込めた。

　佐々木さんの仕事は幅広い。庭の植栽の手入れや管理をはじめ、地域のイベントでの司会に、ピエロの格好をして町を練り歩くチンドン屋、ツアーガイド…。町内でイベントがある時には、地元の農家が育てた無農薬の野菜を販売したり、自ら原木で育てたシイタケや町内で採れた野菜の天ぷらをキッチンカーで販売したりしており、さまざまな分野で精力的に活動する。

「人の手を入れ続けることが、里山暮らしや景観の維持につながるんです」と佐々木さん