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【西武5位】「宮澤太成」を知るにはまずこれを読め!


宮澤太成 プロフィール

ふりがな:みやざわ たいせい
背番号:29
出身:長野県
生年月日:1999/4/15
身長:183cm
体重:91kg
投/打:右/右
経歴: 長野高校ー北海道大学(在学中)

最速155km/hの剛速球を投げ込む速球派秀才右腕。北海道大学で投げていた時のストレートの最速は151km/h。3年生の秋には札幌学生野球連盟2部で4勝を挙げ、MVP、ベストナイン、最優秀投手賞にも輝いた。4年生の時にはチームのキャプテンも務め、昨年4月には前年都市対抗本戦出場の北海道ガス相手に8回1安打10奪三振1失点と圧巻の投球を見せている。1浪1留のため現在も北海道大学に在学中(単位は取得完了)。北海道大学初のNPBプレイヤー!

宮澤には転機といえる登板が2つある。1つは7月31日のソフトバンク3軍との登板。この試合は非公式戦だったため公式戦での出場が少ない選手が時折抜擢される。4月1日の初登板以来公式戦のマウンドが遠ざかっていたが、ここで2回4奪三振とアピールに成功。直後の8月4日で2度目の公式戦登板を果たすと最速150km/hを記録し、続く8月8日の登板では当時の自己最速タイとなる151km/hを記録。剛速球で好アピールを重ねた。

さらに8月25日の登板が2つ目の転機となる。この登板でそれまでの自己最速を大幅に更新する155km/hを計測し、注目度を一気に高めた。夏場に一気に急浮上すると、そのまま一気にドラフト戦線に名乗りを上げ、シーズンを駆け抜けた。チャンスを自らの手で掴んだ男だ。独立リーグには夢がある。


成績&データ

データは独自集計

今季の宮澤の成績をまとめたものがこちら。宮澤の武器は最速155km/hを誇るストレートと大きな落差のスプリット。プレイヤータイプとしてはオリックスの宇田川優希投手広島の島内颯太郎投手をイメージする。ストレートとスプリットのコンビネーションで「奪三振率 9.78」イニング数以上の奪三振を記録している。


球種構成

・SwStr% = 空振り数/全投球数(一般的な「空振り率」)
・Whiff% = 空振り数/スイングした投球数
スポナビより独自集計

球種構成を見てみると投球全体の実に70%以上がストレートとなった。ストレートでゴリゴリ押していくピッチングスタイル。その中でスプリットは空振り率43.5%と魔球レベルの数字を叩き出している。ストレートを強く意識させて、しっかりとそこから縦に落とせば必然的に空振りは奪える。

21個の奪三振のうち、縦に落として奪った三振は17個。スプリットはまさに「ウイニングショット」と呼べる強力な武器だ。スライダーやカットボールでストライクが取れるようになれば、さらに投球パターンに幅が出るだろう。


ゾーン別被打率(左右別)

データは独自集計
(画像は投手目線)

左右別に比較すると大きく差があることがわかる。左打者に対しては被打率1割台と抑え込んでおり、ストライクゾーンからボールゾーンに落としたスプリットで多くの三振を奪っている。一方で右打者に対しては被打率4割台と苦戦。奪った三振も4つしかないことを考えると、まず追い込むまでに苦労しているものと思われる。ここはのびしろと捉えよう。


塁状況別成績

データは独自集計

塁状況別に成績を見てみると、得点圏を含め全体的に被打率、被出塁率が高いことがわかる。ストレートの力強さや球速は間違いないだけに制球を改善できるとこの数字も改善されてくるはずだ。


球速帯

宮澤の各球種の球速帯は以下のよう。ただし一球速報で球速が入力されたのは全350球のうち128球と非常に精度は低いため、参考程度で。

データは独自集計
カットボールの球速は不明

ストレートの球速が140km/h後半~最速155km/hまでに固まっていることがわかる。出力の高さは本物。スプリットの球速帯は130km/h~139km/h。


全登板内容

全シーズン登板をまとめたものがこちら。すべての登板が中継ぎとしての登板だった。四球やヒットでランナーを立て続けに許して失点を許す登板もあれば、9月11日ソフトバンク3軍戦や9月15日高知FD戦のように3者連続三振と見事な登板もあり、まだまだピッチングは荒いがポテンシャルも高い。


Rapsodo Data

Rapsodo Japan様のご協力のもと、シーズン中に試合での投球データの収集を行った。その時の宮澤の投球データがこちら。

球種判定はスポナビに準じる
(画像は投手目線)

一般的にストレートの場合、縦変化量の平均はおそよ40㎝、横変化量の平均はおよそ20㎝(シュート方向に変化)と言われている。(図青線)宮澤の場合、ストレートの横変化は平均的だが、縦変化はおよそ50cmあり平均以上と読み取れる。スプリット(フォーク)はストレートと同じほぼ横変化量でありながら、縦の変化量が違うため打席での判別は難しい。

北の大地から剛速球でわずかなチャンスから夢舞台への切符を手に入れた。まだまだピッチングは荒く、不安定なところもあるが積んでいる高出力エンジンはホンモノ。日々の地道な積み重ねと人並外れたハングリーさがなければ、155km/hには到達できないはずだ。大志を胸にマウンドで躍動する日が今から楽しみで仕方ない。

成績&データ、分析ほか 
中俊輔(@SNaka99400680

「11年連続ドラフト指名」を達成!
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宮澤投手と徳島インディゴソックスを
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