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【ドラフト指名】中山晶量・日隈モンテル・茶野篤政を徳島首脳陣はこう見る!

ドラフト指名を受けた中山晶量投手、日隈モンテル選手、茶野篤政選手の3選手について岡本哲司監督、橋本球史コーチにインタビューいたしました。1番近くで選手を見守って来た徳島首脳陣はどのように彼らを見ていたのでしょうか!

左から橋本コーチ、岡本監督、モンテル選手、中山投手、茶野選手、南球団社長、谷田球団代表

北海道日本ハムファイターズ 中山晶量投手の魅力とは?

岡本哲司監督に中山投手について伺いました。

指名を受け、立ち上がる中山投手と岡本監督

Q プレイヤーとしての特徴・強みはどこか?
188㎝という高い身長から投げ下ろすストレートとフォークのコンビネーションですね。絶妙なタイミングでバッターを攻めることができます。

Q 昨年と2年目を迎えた今年で何が違っていたのか?
元々能力は身体の中に秘めたものがあるんだけど、それを昨年は一言でいえば出すことが出来なかった。それを出力を上げることで自分の能力が出だした。そこに積み重ねもある。それを今年は昨年と違って自分の能力を発揮できるようになった。

Q 監督から伝えたことやさせた練習は?
これはもう積み重ね。結局出力を上げるには自分の能力とゲームの中の練習方法の選択がある。それを自分がわかって取り組めるか取り組めないか。それはこちらがずっと見ていて、路線変更するのかしないのか、そういう調整がなったということだと思う。

Q 人間性はどう見ていた?
野球についてはきっちりしている。やるべきことはしっかりするし、伝えたことは受け取ろうとする。そこはしっかりしている。こちらが期待したのは自分だけではなく、後輩の面倒を見てください、チームを背負ってくださいということ。投手キャプテンを野木と一緒に務めてくれて、そこは自分を律して、責任感を持つことは1年間できていたと思う。

Q今後どんな選手になって欲しいか?
まだまだのびしろがある選手。ファイターズもそこを見越して獲得していると思う。スタートに立てたので、NPBのステージの中でどうやって成長していくのか受け止めて、日々結果を出しながらいけば、戦力になると思う。もう少し球速が上がると思うので、まずまっすぐでカウントが取れて、フォークでバッターを打ち取れる。ストレートの球速は155km/hまではいくと思っているので、そこを磨いていって欲しい。まだまだスピードは上がると思う。中山が投げるときには北海道の新しい球場に観に行きたいですね。楽しみにしています。

中山晶量投手にドラフト後の練習で話を聞くと「今は気を引き締め直して、支配下を目指してトレーニングに励んでいる」と語ってくれました!新庄剛志監督のもと、新球場エスコンフィールドで鳴門高校での同級生である河野竜生投手との「鳴門リレー」もきっとあるかもしれません!?

埼玉西武ライオンズ 日隈モンテル選手の魅力とは?

橋本球史コーチに日隈モンテル選手について伺いました。

指名を受け握手を交わす橋本コーチとモンテル選手

Q プレイヤーとしての特徴・強みは?
1番周りと比べて違うのは外野の打球勘。守備範囲も広いし、あれは勘がいいから。単純な足のスピードだけじゃなくて、外野は落下地点にロスなく行けるかっていうところが大事だから、足の速さももちろんある中で、打球に対してのルートがとてもいい。そこが1番だと思う。

Q 野手に転向して伸びたなと思うところは?
伸びたなというよりはポテンシャルでやっただけ。たった2か月だし。バッティングも素人みたいな感じだけど、食いつきがいいし、なんとなく当ててくる。そこはセンスというかポテンシャルを感じる部分。守備も捕球まではいいんだけど、送球はこれからの課題かな。147㎞/h投げられるような送球は全然来ていない。課題の方が多いかな。

Q 打撃、走塁についてどう取り組んだのか?
バッティングは単純に反応とセーフティバントとかを絡めながら打席で必死に食らいついてただけ。走塁は野手になるってなったときに足でアピールするっていうのはお互いに明確だった。そこに関しては短い時間の中で練習も結構取り組んでるし、試合前も開始までベンチ前で走っていた。その意識はピッチャーの時と違って、意識高く目標に向かってちゃんとやれているなと思っていた。

Q 性格はどう見ていた?
甘さは目立つ。普段はおちゃらけてる感じで、試合になると真面目。ピッチャーの時なんかはマウンドに立ったら泣きそうな顔をしていた。言ったらお調子者だけど、変に試合だけ真面目(笑)。いい部分もあって、バッティングもノリだけでいくというよりも結構真剣に食らいついていくっていうのは意外だった。もっとブンブン三振するかなと思っていたけど、なんとかしようとしていた。

Q 指導してきた中でこれまでにないタイプの選手と思うがどうか?
NPBにいった選手がみんな完成していたわけじゃないけど、一番選手としては未熟。ただポテンシャルは並の選手にはないようなバネもあるから、伸びる可能性は一番持っているのかもしれない。

Q 将来的にはどんな選手に?
バッティングがどこまでこれから形になるのかがわからないけど、代走から守備固めでまずはいって欲しいと思っている。センターを守らせたら1番ボールを拾ってくると思う。代走も盗塁はスライディング技術もまだまだで今の時点では厳しいかもしれないが、単純に2塁から帰って来るっていう代走から守備っていうのは十分、今の時点でも可能性があるなと思う。はっきり言って西武はいい外野手がいっぱいいて競争は厳しい。唯一その中で抜けられる部分があるとしたら守備だと思う。どれくらい伸びるかは多分みんなわかってない(笑)。ライオンズも全然だめかもしれないけど、期待出来るならっていう面白さを評価していると思う。

「ハッスルプレーで"隈"らしく『"熊"が来たぞ』と言われるように頑張りたい」と後日語っていた日隈モンテル選手。これからも抜群の存在感で大暴れしてくれることでしょう!

オリックス・バファローズ 茶野篤政選手の魅力とは?

橋本球史コーチに茶野篤政選手について伺いました。

出塁した茶野選手と1塁コーチャーを務める橋本コーチ

Q プレイヤーとしての特徴・強みは?
1番は練習を頑張れるところ。変な過信とかもなく、走塁も守備もバッティングも必死に取り組めることが1番の強み。今年1番伸びた選手だと思う。

Q 入団当初の印象は?
足も速かったし、ポテンシャルはあったんだけど、送球が不安で肩も弱かった。でも、練習に取り組んであいつが頑張ったから、今はチームでもいい方になったし、ライトを守れるところにまでいったかな。

Q バッティング、走塁について
パンチ力があるし、ハマれば打球も飛んでいたから力はあるなと感じていた。ただ粗かったり、自分のタイプというかどういうバッティングをしていくのか本人の中でもはっきりしていなかった。やっぱり足を活かしていかなきゃいけないというところで、しっかり本人がちゃんとコンタクトして、センター中心に打っていくっていうことでバッティングがまとまった。
走塁は足が速かっただけだよね。村川(※)なんかよりも酷くて、リードすれば毎回違う位置に出ていて、幅も違っていれば前後もズレていた。そこも指導したとかではなくて、ちゃんと責任持って取り組めよっていうことを言ったぐらい。そこから本人が練習から、リードの練習、帰塁の練習、中間走からスライディングっていうところを取り組んでくれたからここまで来れたかなと思う。

(※)昨年四国IL盗塁王を獲得した徳島OB村川凪選手(現・横浜DeNAベイスターズ#103)

Q タイトルに絡む活躍ができるようになったのは練習への姿勢が要因か?
本当にそうだと思う。他にも茶野と同じぐらいの走力の選手はいたが、たった半年だけど茶野の練習の姿勢で入れ替わっていった。

Q コーチにアドバイスを求めるタイプの選手だったか?
そんなことはなかった。過去のドラフトで選ばれた選手の印象から盗塁王を取れば、NPBに行けると思って来たからとにかく積極的に盗塁するんだけど、決まらないし、ただ走っているだけだった。最初はそういうところを厳しく言わせてもらって、アドバイス求められることもあったけど、自分で考えろっていうのが基本的な俺のやり方だから本人なりにいろいろ考えてやったんだと思う。

Q 茶野選手はオリックスで将来どんな選手になって欲しいか?
今、順調に来ていて、走攻守で勝負できると思う。村川とまた違う一芸でというよりはレギュラーを目指せる選手だと思う。オリックスを見ていても茶野が入れそうだなと思うところもあるので、このまま驕ることなくやってくれたら、スタメンで出る日も来るのかな。性格ももうちょっと遊んでもいいかなと思うぐらい真面目過ぎるし(笑)。

練習で茶野篤政選手に今後について話を聞くと「まだまだこれからだなと思って頑張りたい」と力強く語ってくれまさいた。これからも真摯に野球に取り組んで、大きくなって1軍で活躍する姿を見せてくれるはずです!

文責:中俊輔 @SNaka99400680


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