「今」に生きる生命のエネルギーを前に
短大生の時に写真の授業があり初めて一眼レフカメラを持った。
ファインダー越しに自分の見た世界をガシャリという音と共に切り取ることに夢中になった私は、夏休みなどの帰省時に父に頼んで閉村後の村に連れて行ってもらうようになった。
何度も書いているが、閉村した村が実際に水没するまでにとても長い時間があり、その間はいつでも訪れることができた。
ダム建設計画が実際に動き出した当時から閉村、そしてその後にいたるまでずっと、「最後に村の日々の風景を残したい」と初めて手にしたコンパクトカメラ