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しみこんだhometown

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水に沈んでしまった故郷が自分に残したかすかなものをただひたすらに掘り返して検証するこころみ
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#村での思い出話

最後の時間を一緒に過ごしてくれた友人たち

最近自分の部屋を片付けていたら過去のスケジュール帳が出てきた。2005年・2006年のものを開い…

hikobei-bee
4年前
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生きる(活きる)フィールド

村の春は4月中旬くらいからじわじわと来る。なぜかというと、昔から積雪が多いところで(近年…

hikobei-bee
4年前
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当時の私の本当の気持ちと、成長してから気づくこと

「貯水量日本一のダム建設にともなって村がひとつまるごと無くなる」ということで、当時、色々…

hikobei-bee
5年前
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心の変化/「故郷」=「その場所」ではなかった

前回の投稿を書きながら、村の川との最後のやりとりの中で当時感じた幸福感を追体験していたら…

hikobei-bee
5年前
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川と身体とのつながり

私の村は川に沿ってあったので、生活の基調音として常に川の流れる音があった。毎日そこにいる…

hikobei-bee
5年前
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死の世界との近さ

村での生活では、死というものがごく身近にあった。 山での事故を筆頭に、(生活圏でも)マム…

hikobei-bee
5年前
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村のお年寄り

村にはお年寄りが多くいた。旦那さんを戦争で亡くして、おばあさんが一人暮らしという世帯も少なくなかった。 私の父は6人兄弟の末っ子で上にお姉さんばかり5人いて、姉弟なのに親子ほど年が離れているお姉さんもいたこともあって(私からみたら間柄としては”叔母”)、年齢的には「おばあさん」な人でも、親戚でなくても「(どこどこの)おばさん」と呼んでいた。 子どもが暇に任せてそこらへんをうろついていると、おばさんたちはなにかしら優しく声をかけてくれる存在だった。 「あらやのおばさん」(

人間でないものたちの方が圧倒的に多い

ある時、山で仕事をしていた父が昼間に足から大量の血を流して帰ってきたことがあった。留守番…

hikobei-bee
5年前
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