懐かし恋愛日記⑯「Y君」
こんにちはトクです。
本日もnote訪問くださりありがとうございます(_ _)
今回は以前に書いた「ヒロミ」と私と「ちえ」の3人が私のアパートで昔話をしたお話しです。
私が「ヒロミ」に「俺と「ちえ」が付き合ってることは、同級生には絶対秘密だからな、特にYには」と言うと。
「ちえ」が「なんでY君だけには、特になの?」と聞いてきます。
「ヒロミ」が「あ~、覚えてないんだね」
「本当だ、全然覚えてないみたいだな⋯。まあ、その方が良いかもな⋯」
「えー。なんで2人が知ってて、私だけが知らないの?って言うか覚えてないってどういうこと?」
「マジで覚えてないの?、本当に記憶にないの?」
「うん⋯」
「「ちえ」っさあ、高校の時に告白されたこと覚えてないんだあ」
「えっ、告白⋯」
「だからYにだよ」
「う~ん。そう言えば⋯」
「Yが「ちえ」に告白した時に、最初に話しかけたの俺なんだけど⋯。覚えてないかなあ⋯」
「放課後の掃除の時だよ、これでも、まだ、思い出さないか?」
「⋯。あっ、そう言えば、掃除の時に誰かに呼び出されたことあった⋯」
「ってか、その誰かがYで、Yが「ちえ」のこと呼んできて欲しいって言うから、声をかけたのが俺なの」
「えっ、△ちゃんが私に声をかけたの?私、全然、覚えてないんだけど⋯」
「ってことは、やっぱりYは振られたんだな⋯」
「「ちえ」は振った男のことも覚えてないんだ⋯。俺もいつか忘れられるかもな⋯」
「私が△ちゃんを振るわけないじゃん、その逆はあるかもしれないけど⋯」
「俺が「ちえ」を振るわけないじゃん」
「黙って聞いてりゃ、お前ら、おのろけかよ。まったく付き合ってらんねいな⋯」
「話をもどすと、Yが「ちえ」に憧れてて、自分で声をかけるのが恥ずかしから、俺が「ちえ」に声をかけたってこと」
「でも、そんなの昔のことじゃん。なんでY君だけには特になの?」
「あのさあ。Yって中学の時に自殺未遂してるんだって。その理由が失恋なの。だから特にYには内緒なの」
「へぇー。自殺未遂なの⋯。失恋で⋯」
「そう、薬局で睡眠薬を1瓶買ってきて、全部いっぺんに飲んだんだってさ⋯」
「でも、翌朝、普通にお母さんに起こされたんだって。あの時は笑い話だったけど、アイツ思い詰めるタイプだからな⋯」
「特に、「ちえ」を取られた男が友達の俺だって知られたら本当に自殺しちゃうかも⋯。だから特になの。分かった?」
「うん、分かった」
「でも、なんて言って断ったのかも覚えてないの?」
「う~ん。あんまり覚えてないんだけど⋯。確かY君はお友達だからって言ったような⋯」
「あの頃はさあ⋯。受験勉強の真っ最中だったでしょ?私って成績あんまり良くなかったから必死で勉強してたの。だから覚えてないの⋯」
「まあ、そうかもな⋯。俺は、あの頃は就職も決まってて受験勉強からドロップアウトしてたからね」
「△ちゃんって成績良かったのにね⋯。実力テストの度に廊下に張り出されてたしさ⋯。そういう人と私は違うんです~」
「まあ、大学に進学できないって、分かってからは勉強しなかったんだけどね⋯」
「そんなんことはどうでも良いから、Yにだけは知られたくないの。「ヒロミ」は口が軽いところがあるから特にって強調したの」
「分かったよ。俺って、そんなに口が軽いか?」
「まあ、軽いか重いかって言ったら軽いよな」
「じゃあ、そう言うことで、話はここまで、今日も3人で飯食いに行くか?」
「「ヒロミ」もいつまでも3人じゃなくて4人で飯食いに行けるように彼女作ってさあ、どうせなら「ちえ」に誰か紹介してもらったら⋯」
「〇〇さん。俺に誰か紹介してくれる?」
「う~ん、考えとくね⋯」
「こりゃダメそうだな⋯」
それでは最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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