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「ちえ」(61)「プロポーズの翌日」①

プロポーズした夜に「ちえ」とHをしました。

珍しく「ちえ」から2回目をオネダリされました。

その翌日の朝、「ちえ」がいつものようにタマゴサンドを作ってくれました。

「なあ、今日は出かけようか」

「うん、どこ行こう」

「初デートのコースって覚えてるか?」

「う~ん。確か、動物園行ったよね」

「凄いじゃん。よく覚えてたな」
 
「でも、ホントは映画見る予定だったって覚えてるか?」
 
「う~ん、それは覚えてないかなあ⋯」

「だって、あの時はドキドキしてたからね」

「俺の方がドキドキしてたと思うぞ。「ちえ」から見れば、俺は、ただの同級生だけど、俺は、「ちえ」のこと高校の時から憧れてたんだからな」

「トクちゃんは、ただの同級生じゃないよ。同級会のときに良いなって思ったって言ったじゃん」

「その前は、ただの同級生だったろ?」

「うん、そうかも⋯」

「だから俺は「ちえ」に次のデートもOKしてもらえるように必死だったんだよ」

「トクちゃん、私に憧れてたって言うけど「しーちゃん」の話しだと2年生の時は、他の女の子好きだったんでしょ」

「それはさあ⋯。「ちえ」のこと知らなかったからだよ」

「俺、3年になって初めて「ちえ」のこと知ったんだからな、「ちえ」だって俺のこと知らなかったろ?」

「うん⋯。一緒のクラスになったことなかったからね」

「トクちゃんが2年生の時に好きだった女の子って誰なのかなぁ?」

「それは秘密。プロポーズしたのに、そんな昔のこと関係ないじゃん」

「それよりさあ、今日は初デートと同じコース行ってみようか?」

「うん、そうだね」

「まず、映画行って、それから喫茶店行って、最後に動物園だな」

「でも、映画見ちゃうと動物園行く時間ないかなあ⋯」

「やっぱ動物園だけにしとくか、「ちえ」も覚えてたのは動物園だけどだったから」

「じゃあ、お弁当作るね。なにが良いかなあ?」

「また、タマゴサンド作ってくれる?」

「俺が告白した日に「ちえ」が、タマゴサンド作って来てくれたの覚えてるか?」

「それは覚えてるよ~」

「迷路行った時だよね?」

「正解!良く覚えてました(笑)」

「あの時は、ホント嬉しかったんだよな⋯」

「もしかしたら、憧れの「Kさん」と付き合えるかもって思ったからさあ」

「初Hって覚えてるか?」

「覚えてるよ~。トクちゃんが、良かったらアパートに泊まって欲しいって言ったから、もしかしてHしたいのかなって思ったからね」

「トクちゃんならHしても良いかなって思ったから泊まったんだよ」

「俺、ドキドキしてたんだからな」

「私だって同じだよ。凄いドキドキしてたんだからね」

「ホントはね、ちょっだけ迷ったんだあ⋯」

「まだ、3回しかデートしてなかったからね」

「今日、泊まっちゃったら、軽い女の子だって思われちゃうかなあって思ったし」

「Hしたら、さよならになっちゃうと嫌だなあって思ったから」

「俺が、やり逃げすると思ったんだ?」

「トクちゃんなら、そんなことしないって思ったんだけどね」

「まあ良いや。タマゴサンド持って動物園行くぞ」

「うん!」

                                                                       つづく







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