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2024年1月の記事一覧
芥川龍之介『葱』の感想
久々に芥川の全集(筑摩書房)を開いて短編を1つ読んだのでその感想を書いていこうと思う。
今回読んだのは『葱』という短編だ。タイトルを聞いたことがなかったのでそこまで有名ではないのかもしれない。
内容はあるカフェで給仕をしているお君さんという女の子がちょっとチャラい感じの田中という男とデートする話である。お君さんの年齢は15~16歳。ちょっとだけ夢見がちな女の子で、文学や音楽などの芸術鑑賞により
ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』の感想
とある読書系ツイッタラーの人が「今のコロナ禍において『ペスト』が読むべき本とされてるけど『白の闇』の方がパンデミック状況においての本質的なこと描いてる」的なことを言っていたのでそれに影響されて『白の闇』を読んでみた(具体的なツイートはどうだったか忘れたので雰囲気でこんなこと言ってたなという感じです)。
こういうのは大衆のごとく広告に釣られ『ペスト』なんていう有名作に飛びつくよりも『白の闇』とかい