<ゲームの売れ行きアップ方法>第43回:新しいゲームは本当に長く楽しめるかよく吟味してから開発を本格化しないといけない

 インディーゲーム開発者やパブリッシャー向けに「ゲームのクオリティアップや売れ行きを増やす方法」を解説していくシリーズ。

 第43回は「新しいゲームは本当に長く楽しめるかよく吟味してから開発を本格化しないといけない」です。

 

<ゲームの売れ行きアップ方法>第43回:新しいゲームは本当に長く楽しめるかよく吟味してから開発を本格化しないといけない>


 従来のゲームにはない新しい面白さを備えたゲームは短時間ではユーザーの受けがよくても、「長時間プレイするときちんと楽しいのか?」はよく吟味してから本格的に開発を始めるべきです。

 実際は「楽しいのは最初だけで、慣れてくるとマンネリ化してそれほど面白く感じなくなる」というゲームはわりとあり、それに気づかずに開発を本格化してそこから何年もかけてゲーム開発をしてしまうと、出来上がるのは「最初だけ面白くて途中からいまいちになるゲーム」です。
 ユーザー評価も芳しくなく、ストアでも低評価レビューが多く投稿されて長く売れ続けるという事はありません。

 また、「新しいゲーム性」というのは一般受けする物もあれば、一般受けしにくい物もあります。
 一般受けしにくいゲームを作ってしまうと当然売れ行きもかなり悪くなるので、「このゲーム性は多くの人に支持されるものか?」というのもきちんと考えてゲーム設計をする必要があります。

 従来にない新しいゲーム性というのはユーザーにもいまいち伝わりにくく、リリース後好調に売れるようにするにはそのゲーム性をどう上手く伝えるかも課題となります。
 また、せっかく新しくて受けるゲーム性のソフトを作っても、ゲームによってはわりと短期間でそれをパクったゲームが登場してそっちにユーザーを取られるというのもあります。


  
 

このシリーズは私のnoteの「ゲームの売れ行きアップ方法」のマガジンで連載しています。
第1回から順番にお読みください。


次回は第44回「PC版はどうやっても直せないバグが普通に出てくる」です。
今はマルチプラットフォームでソフトを出すのが当たり前になり、PC版も同時に出すという事をインディーゲームではよくやっています。
しかしPC版はPC固有の事情により、コンシューマ機よりバグがどうしても出やすくなるという風になっています。