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海外の準医療国家資格で20年近く、トレーナーとして各種スポーツ競技、肘や肩の投球障害に…

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海外の準医療国家資格で20年近く、トレーナーとして各種スポーツ競技、肘や肩の投球障害に循環器や脳疾患をはじめ腰痛など幅広くメディカルの臨床に関わり、ヘルスケア・運動・栄養・ボディーケアとコンディショニングを専門にしています。 #隠れ家 として2024年4月1日に再出発しました。

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廓庵禪師『十牛圖』エピローグ

廓庵禪師『十牛圖』エピローグ 『只管』~ただひたすらに 佛道(ぶつどう)をならふといふは、自己(じこ)をならふなり。自己(じこ)をならふといふは、自己(じこ)をわするるなり。自己(じこ)をわするるといふは、萬法(ばんぽう)に證(しょう)せらるるなり。萬法(ばんぽう)に證(しょう)せらるるといふは、自己(じこ)の身心(しんじん)および他己(たこ)の身心(しんじん)をして脱落(とつらく)せしむるなり。 仏道(ぶつどう)をならうこととは、自己(じこ)をならうことである。自己(じ

    • 廓庵禪師『十牛圖』 第十圖~入鄽埀手(にってんすいしゅ)

      廓庵禪師『十牛圖』 第十圖 入鄽埀手(にってんすいしゅ) 柴門獨掩、千聖不知。 埋自己之風光、負前賢之途轍。 提瓢入市、策杖還家 酒肆魚行、化令成佛 頌曰 露胸跣足入鄽來 抹土塗灰笑滿腮 不用神仙眞祕訣 直敎枯木放花開 和     仝 者漢親從異類來 分明馬面與驢腮 一揮銕棒如風疾 萬戸千門盡撃開 和     仝 袖裏金槌劈面來 胡言漢語笑盈腮 相逢若解不相識 樓閣門庭八字開 柴門(さいもん)独(ひと)り掩(おお)うて、千聖(せんしょう)も知(し)らず。自己(じこ)の風光(

      • 廓庵禪師『十牛圖』 第九圖~返本還源(へんぽんかんげん/へんぽんげんげん)

        廓庵禪師『十牛圖』 第九圖 返本還源(へんぽんかんげん/へんぽんげんげん) 本來清淨、不受一塵。 觀有相之榮枯、處無爲之凝寂。 不同幻化、豈仮修持。 水緑山青、坐觀成敗。 頌曰 返本還源已費功 争如直下若盲聾 庵中不見庵前物 水自茫茫花自紅 和    仝 靈機不堕有無功 見色聞聲豈用聾 昨夜金鳥飛入海 曉天依旧一輪紅 和    仝 用盡機關費盡功 惺惺底事不如聾 草鞋根斷來時路 百鳥不啼花亂紅 本来(ほんらい)清浄(しょうじょう)にして、一塵(いちじん)を受(う)けず。有相

        • 廓庵禪師『十牛圖』 第八圖~人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう/にんぎゅうぐぼう)

          廓庵禪師『十牛圖』 第八圖 人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう/にんぎゅうぐぼう) 凡情脱落、聖意皆空。 有佛處不用遨遊、 無佛處急須走過。兩頭不著、千眼難窺。 百鳥含花、一塲懡羅。 頌曰 鞭索人牛盡屬空 碧天遼濶信難通 紅爐焔上爭容雪 到此方能合祖宗 和     仝 慚愧衆生界已空 箇中消息若爲通 後無來者前無去 未審憑誰繼此宗 和     仝 一鎚撃砕太虚空 凡聖無蹤路不通 明月堂前風䬃䬃 百川無水不朝宗 凡情(ぼんじょう)脱落(とつらく)し、聖意(しょうい)皆(みな)空(くう

        廓庵禪師『十牛圖』エピローグ

        • 廓庵禪師『十牛圖』 第十圖~入鄽埀手(にってんすいしゅ)

        • 廓庵禪師『十牛圖』 第九圖~返本還源(へんぽんかんげん/へんぽんげんげん)

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          廓庵禪師『十牛圖』 第七圖~到家忘牛(とうかぼうぎゅう)・忘牛存人(ぼうぎゅうぞんじん/ぼうぎゅうそんにん)

          廓庵禪師『十牛圖』 第七圖 到家忘牛(とうかぼうぎゅう)・忘牛存人(ぼうぎゅうぞんじん/ぼうぎゅうそんにん) 法無二法、牛且爲宗。 喩蹄兎之異名、 顯筌魚之差別。如金出鉱、似月離雲。一道寒光、威音劫外。 頌曰 騎牛已得到家山 牛也空兮人也閑 紅日三竿猶作夢 鞭繩空頓草堂間 和     仝 欄内無牛趁出山 煙蓑雨笠亦空閑 行歌行樂無拘繋 贏得一身天地間 和     仝 歸來何處不家山 物我相忘鎮日閑 須信通玄峰頂上 箇中渾不類人間 法(ほう)に二法(にほう)無(な)し、牛(

          廓庵禪師『十牛圖』 第七圖~到家忘牛(とうかぼうぎゅう)・忘牛存人(ぼうぎゅうぞんじん/ぼうぎゅうそんにん)

          廓庵禪師『十牛圖』 第六圖~騎牛歸家(きぎゅうきか)

          廓庵禪師『十牛圖』 第六圖 騎牛歸家(きぎゅうきか) 干戈已罷、得失還空。唱樵子之村歌。吹兒童之野曲。 身横牛上、目視雲霄。 呼喚不囘、撈籠不住。 頌曰 騎牛迤邐欲還家 羗笛聲聲送晩霞 一拍一吹無限意 知音何必鼓唇牙 和     仝 指点前坡卽是家 旋吹桐角出煙霞 忽然變作還郷調 未必知音肯伯牙 和     仝 倒騎得得自歸家 蒻笠蓑衣帯晩霞 歩歩清風行處穏 不將寸草挂唇牙 干戈(かんか)已(すで)に罷(や)み、得失(とくしつ)また空(くう)ず。樵子(しょうし)の村歌(そん

          廓庵禪師『十牛圖』 第六圖~騎牛歸家(きぎゅうきか)

          廓庵禪師『十牛圖』 第五圖~牧牛(ぼくぎゅう)

          廓庵禪師『十牛圖』 第五圖 牧牛(ぼくぎゅう) 前思纔起、後念相隨。 由覺故以成眞。 在迷故而爲妄。 不由境有、唯自心生。鼻索牢牽、不容擬議。 頌曰 鞭索時時不離身 恐伊縦歩惹埃塵 相將牧得純和也 羈鎖無拘自逐人 和     仝 甘分山林寄此身 有時亦踏馬蹄塵 不曾犯著人苗稼 來往空勞背上人 和     仝 牧來純熟自通身 雖在塵中不染塵 弄來却得蹉跎力 林下相逢笑殺人 前思(ぜんし)纔(わずか)に起(お)これば、後念(ごねん)相(あ)い随(したが)う。覚(さとり)に由(よ

          廓庵禪師『十牛圖』 第五圖~牧牛(ぼくぎゅう)

          廓庵禪師『十牛圖』 第四圖~得牛(とくぎゅう)

          廓庵禪師『十牛圖』 第四圖 得牛(とくぎゅう) 久埋郊外、今日逢渠。由境勝以難追。恋芳叢而不已。頑心尚勇、野生猶存。 欲得純和、必加鞭楚。 頌曰 竭盡精神獲得渠 心強力壮卒難除 有時纔至髙原上 又入煙雲深處居 和     仝 牢把繩頭莫放渠 幾多毛病未曾除 徐徐驀鼻牽將去 且要廻頭識旧居 和     仝 芳草連天捉得渠 鼻頭繩牽未全除 分明照見歸家路 緑水青山暫寄居 久(ひさ)しく郊外(こうがい)に埋(う)もれて今日(きょう)渠(かれ)に逢(あ)う。境(きょう)の勝(すぐ)

          廓庵禪師『十牛圖』 第四圖~得牛(とくぎゅう)

          廓庵禪師『十牛圖』 第三圖~見牛(けんぎゅう)

          廓庵禪師『十牛圖』 第三圖 見牛(けんぎゅう) 從聲得入、見處逢源。 六根門著著無差、動用中頭頭顯露。 水中鹽味、色裏膠青。 貶上眉毛、但非他物。 頌曰 黄鸎枝上一聲聲 日暖風和岸柳青 只此更無廻避處 森森頭角畫難成 和     仝 識得形容認得聲 戴嵩從此妙丹青 徹頭徹尾渾相似 子細看來未十戒 和     仝 驀地相逢見面呈 此牛非白亦非青 点頭自許微微笑 一條風光畫不成 声(こえ)より得入(とくにゅう)し、見処(けんしょ)源(げん)に逢(あ)う。六根門(ろっこんもん

          廓庵禪師『十牛圖』 第三圖~見牛(けんぎゅう)

          廓庵禪師『十牛圖』 第二圖~見跡(けんせき)

          廓庵禪師『十牛圖』 第二圖 見跡(けんせき) 依経解義、閲教知蹤。明衆器爲一金、體萬物爲自己。正邪不辨、眞偽奚分。未入斯門、權爲見跡。 頌曰 水邊林下跡偏多 芳草離披見也麼 縱是深山更深處 遼天鼻孔怎藏他 和    仝 枯木巖前差路多 草窠裏輥覺非麼 脚跟若也随他去 未免當頭蹉過他 和    仝 見牛人少覓牛多 山北山南見也麼 明暗一條來去路 箇中認取別無他 経(きょう)によって義(ぎ)を解(げ)し、教(おしえ)を閲(けみ)して跡(あと)を知(し)る。衆器(しゅうき)の

          廓庵禪師『十牛圖』 第二圖~見跡(けんせき)

          廓庵禪師『十牛圖』 第一圖~尋牛(じんぎゅう)

          廓庵禪師『十牛圖』 第一圖 尋牛(じんぎゅう) 從來不失、何用追尋。 由背覺以成疎、在向塵而遂失。 家山漸遠、岐路俄差。 得失熾然、是非鋒起。 頌曰 茫茫撥草去追尋 水闊山遙路更深 力盡神疲無處覓 但聞風樹晩蝉吟 和 只管區區向外尋 不知脚底已泥深 幾廻芳草斜陽裏 一曲新豐空自吟 又      壊衲璉和尚 本無蹤跡是誰尋 誤入煙蘿深處深 手把鼻頭仝歸客 水邊林下自沈吟 従来(じゅうらい)失(しっ)せず、何(なん)ぞ追尋(ついじん)を用(もち)いん。 背覚(はいかく)に由(よ

          廓庵禪師『十牛圖』 第一圖~尋牛(じんぎゅう)

          令和6年(2024)3月の先暦

          3月1日 甲子 七赤 甲子(大黒天大功徳日) 春の全国火災予防運動(~7日) 先負:午前は凶。午後は吉。急用は避けて良し。 心宿:神仏祭祀、移転、旅行など吉。増改築は大凶。 (古法二十七宿) 開(中吉):種蒔き、建築、移転、婚礼、開店、稽古始めなど吉。葬式、その他不浄事は凶。 七十二候:草木萌動(そうもくめばえいずる) 七曜凌逼:なし 3月2日 乙丑 八白 一粒萬倍日 仏滅:虚亡。空亡。物滅。何事も控えて良し。 尾宿:婚礼、開店、移転、増改築など吉。衣類の裁断は凶。 (古法

          令和6年(2024)3月の先暦

          廓庵禅師 十牛図~序文

          廓庵禪師『十牛圖』 總序(そうじょ) 夫諸佛眞源、衆生本有。因迷也沈淪三界、因悟也頓出四生。所以有諸佛而可成、有衆生而可作。是故先賢悲憫、廣設多途。理出偏圓、教興頓漸。從麁及細、自淺至深。末後目瞬青蓮、引得頭陀微笑。正法眼藏、自此流通。天上人間此方他界、得其理也、超宗越格、鳥道如而無蹤。得其事也、滯句迷言、若靈龜而曳尾。 間有(間此)清居禪師、觀衆生之根器、應病施方、作牧牛以爲圖、隨機設教。初從漸白、顯力量之未充、次至純眞、表根機之漸熟。乃至人牛不見、 標心法雙亡。 其理也已

          廓庵禅師 十牛図~序文