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ハワイの恋が終わり苦しみの先に、悟りへの道が開けた 14
第三章 14 22歳幸子とやっていた
クリスとカイルアビーチに来た。水曜日がクリスの休みの日。この日は、私も仕事がオフだった。
カイルアビーチと言えば2年前のマイバースデーに、元彼の龍一と来て、海の中でじゃれ合ったのを覚えている。私の心には、まだ龍一がいた。
パーキングに車を駐車したとき、クリスが言った。
「前もこの辺に。。。」私は聞き漏らさない。
「えっ?前って誰と?」
こういうところが、彼は愚かだと思う。
クリスが話し出した。
「ほら、ちょっと前の。。。」歯切れが悪い。
「ああ、22歳の子ね」
そこで私が思ったことを口にした。
「寝てないよね?」
「えっ、大人だし」クリスが答えた。
「寝たの?」私
「まあ」クリス
「どこで、彼女のホテル?コンドームは?」
私と初めてベッドに横になった時は、コンドームがなくて止めたクリスだった。
「向こうが持っていた」
「あなたは、独身男性のところに、コンドームの用意までして、寝る覚悟の娘の罠に、はまったのですか?あー、情けない」
私は頭に血が上り、一気に言い放った。
クリスは青年だが、牧師である。そんな簡単に寝て良いのか?私との時は、避妊具が無かっただけで、あったら寝ていたのだろう。
そういうことだ。
聞かれて、すぐに白状してしまうところが、特に愚かだ。
クリスは言った。
「大人の付き合いだから、って前に言ったじゃ無いの?」
私は寝ていると知っていれば、付き合わなかったと思う。そんな小娘と競い合うほど、クリスのことが好きなわけでは無かった。
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私は人を好きになると痩せる。付き合って数ヶ月は、好きの気持ちで、胸がいっぱいになって、食べる量が極端に減って痩せる。幸せ女性ホルモンが分泌されるので、その上美しくなる、輝くのだ。
でも、クリスと付き合ってから、痩せなかった。それほど私に取って、緊張感のない恋人だった。
クリスとは、本当につまらないカイルアビーチの思い出になってしまった。
マカプウ灯台のウォーキングの次の日、朝食で、クリスがこれ以上こうやって二人で外出するのはやめようと思う、と言ったとき、寝ていたとは思わなかった。りさも不覚だった。
あの時知っていたら、そこで終っていたのに。仕事の付き合い相手で、十分だったのに。
この事件は、数日経ってから、忘れることにした。どっちみち、私を選んだのだから。
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