見出し画像

移転/東証一部のモバイルファクトリーが五反田エリア内で再移転

モバイルファクトリーが移転を発表した。移転先は同じく五反田エリア内である。現在のオフィスはTOCビルである。今回の移転目的はTOCビルの再開発における立ち退きが理由となる。

会社概要と業態

モバイルファクトリー社は2001年設立のIT企業だ。インターネットの黎明期からインターネット広告やモバイル端末での着メロで大きく成長した企業である。

2009年からはソーシャルアプリ事業開始しmixiのプラットフォーム上でゲーム展開。オプトと資本・業務提携し「iモード」向け「着メロ」携帯電話向け公式サイトをリリース「Yahoo!ケータイ」向け「占い」携帯電話向け公式サイトをリリースするなどしていった。

その後、位置ゲーム「ステーションメモリーズ!」(駅メモ)をリリース。これがヒットし、現在では位置ゲーとして5年の歴史を誇る人気の高い作品だ。

ステーションメモリーズ!(略称:駅メモ!)
ユーザーが駅に集まる人の思い出を収集する「ステーションマスター」になって、個性的なパートナーキャラ「でんこ」と一緒に日本全国の駅を巡る位置情報連動型ゲームです。位置情報機能を利用して駅や鉄道路線のコンプリートを目指す位置要素満載のゲーム。

同社はゲームアプリでのシェア獲得なども影響し、東証マザーズへ上場その後は東証1部上場企業へと発展していった。

これまでの経緯


TOCビルへの移転前はは約200坪のオフィス面積を利用していた。移転先のオフィスの面積帯は発表されていないものの、概ね半分以下になり約50坪程度のオフィスを利用していたという見立てである。

TOCビルは東京卸売センターの頭文字をとってTOCビルという名称だ。基準階の坪数は1,000坪以上あるビルだがビル内は細かく区画割りされている。これは過去に卸問屋が店舗やショールームとして使っていた名残である。

現在も商業の区画とオフィスの区画が混在するビルではあるが、再開発が検討されているエリアでもあり賃料の総額は周辺に比べてもかなり安い。

その為、五反田のベンチャー企業やスタートアップからの評価は高く、一時期はベンチャー企業の多くがこのビルに集まっていた。

過去にはハローキティといったグッズ展開で知られるサンリオも1973年から約10年間は同ビルに本社および店舗を構えていたという歴史もある。

今回の移転背景他

創業は西日暮里。2003年には東京都港区青山に本店移転をしその後急成長をしていく、短期間の移転を繰り返し、目黒へ移転。その後2006年には目黒から品川区西五反田に本店移転という急成長を遂げた。

ここから先は

681字
このマガジンでは不動産とくにオフィス移転における情報を毎月2回、そして不定期に情報を公開して最新の移転情報、オフィス移転のトレンドの情報が手に入ります。気になるあの企業の移転?は何坪でどういう意図があって移転するの?不動産業界人必見?

日本企業を主としたオフィス移転の情報や移転ニーズを速報的にまとめていく日系企業不動産移転情報です。オフィス移転やオフィスを探す企業に向けた…

主にオフィスに関する不動産知識や趣味で短文小説を書いています。第1作目のツボ売り、それ以外も不動産界隈の話を書いていければ良いなと思っています。 サポート貰えると記事を書いてる励みになります。いいねをしてくれるだけでも読者がいる実感が持ててやる気が出ます