見出し画像

移転/不動産テックのRobot Homeが銀座本社へ

不動産テックを運営するRobot Homeが銀座へオフィスを移転する見通しである。本社移転を契機に、新型コロナウイルス感染予防を徹底しながら、業務の効率化を目的としたDX(デジタルトランスフォーメーション)をさらに推進していく

移転先はRBM銀座ビル。すでに営業を開始している。元々は銀座オフィスとして活用していたが定款の変更を行い本社を銀座とした

会社概要と業態

ROBOT HOME(旧TATERU)は、KANRY事業、TATERU事業を主体とした不動産テック企業。不動産に特化したプラットフォームの開発・運用、クラウドサービスの提供、デザインレジデンスの企画、運用を行っている。

同社は代表の古木氏が一代で築いた会社である。

2006年1月 福岡県福岡市に、有限会社フルキ建設を設立
2006年2月 株式会社インベスターズに社名変更

長くインベスターズ、インベスターズクラウドとして営業してきており賃貸アパートの経営支援事業を手掛ける不動産投資会社インベスターズクラウドが開発・販売を行い、一般大家向けに賃貸管理や運営管理を関連会社が行うスキームで業績を伸ばしてきた

2015年1月 不動産投資アプリ「INVESTORS CLOUD(現・TATERU)」を配信開始
2015年9月 アパート経営プラットフォーム名を「TATERU」へ改称
2015年12月 東京証券取引所マザーズ市場に株式上場を行う
2021年4月 - 株式会社Robot Homeへ商号変更

主なサービス

Residence kit
IoT賃貸経営プラットフォーム「Residence kit」を提供しています。オーナー・入居者・管理会社の三者コミュニケーションを円滑化し、ライフスタイルと不動産業界のイノベーション基盤を構築
TATERU Apartment
日本最大級のアパート経営プラットフォームです。IoTアパートの提案・建築・賃貸管理をワンストップで提供
ABICT
スマートホテルを運営・展開。全国の観光地でICTを活用したスムーズな施設運用を提案

移転背景と目的

移転の目的はコロナ関連で規模を縮小したオフィス部分の拡大が目的になる。また立地面やグループ集約の側面も見いだせる。

移転先はRBM銀座ビルになる。同ビルはRBMが手掛ける新築のオフィスビルで基準階面積は約65坪程度になる。RBMが得意とする重厚感のあるファサードが特徴的で近年新築オフィスビルを複数建築している。

同ビルは周辺の敷地を約15年ほどかけてまとめた開発用地として獲得。2019年10月に着工し2022年2月の竣工となった。

ROBOTHOME社は2020年にコスト圧縮を目的としたオフィスフロアの返却、及びオフィスの分散化を進めていた。過去には事業規模拡大の移転を行っていた同社であるが、投資用マンションにおける事業上のリスクが発生した経緯もありコストの圧縮や業務改善が課題となっていた節もある

今回の移転により恵比寿南のオフィスは閉鎖になる。同時に現在入居のオフィスフロアが賃貸募集のマーケットにすでに募集を開始している模様だ。

オーベル代官山DE 

移転先のオフィスでは3フロア程度利用しており、合計190坪程度のオフィスを確保している状況である。

現在利用している両国オフィスについては言及されていない。恵比寿オフィスの閉鎖だけであれば面積純増になる。

MAP

画像1

[概要]

ここから先は

241字
このマガジンでは不動産とくにオフィス移転における情報を毎月2回、そして不定期に情報を公開して最新の移転情報、オフィス移転のトレンドの情報が手に入ります。気になるあの企業の移転?は何坪でどういう意図があって移転するの?不動産業界人必見?

日本企業を主としたオフィス移転の情報や移転ニーズを速報的にまとめていく日系企業不動産移転情報です。オフィス移転やオフィスを探す企業に向けた…

主にオフィスに関する不動産知識や趣味で短文小説を書いています。第1作目のツボ売り、それ以外も不動産界隈の話を書いていければ良いなと思っています。 サポート貰えると記事を書いてる励みになります。いいねをしてくれるだけでも読者がいる実感が持ててやる気が出ます