【うつ病体験】19:休職からの回復(中)〜「できた」の積み重ねとnoteとの出会い
今回は休職から今日に至る回復の状況、
そしてnote執筆を始めたきっかけをまとめ
ようと思います。
うつ病診断の経緯、症状は下記にまとめて
おります。
【診断から休職へ】
うつ病の診断をもらった時点でこころは
決まっていました。
これ以上力を振り絞って何になるのか。
診断をもらって帰宅後、奥さんに休職することを
伝えました。
わかった程度の返答しか記憶していません。
本当の奥さんのこころの内はどうだったのか…。
あとから聞いた「毎朝声をかけられない不安」
以外にどう思っていただろう?
旦那は以前のように治るのか?
生活(金銭面)はどうなるのか?
とにかく心配をかけていたと思います。
そして子どもへの申し訳なさ。
しんどくて、なかなか遊んであげられず
今でもよく拗ねています。
パパにくっついてくるのはあと何年なんだろう。
体の調子と、後悔したくない思いのバランス。
これは難しい。
一刻も早く休もう。もう無理。
こうして休職が始まりました。
【休職開始】
心療内科への通院は1週間に1回。
それ以外は何もかも自由な時間になりました。
幼稚園以来の集団生活からの解放。
とりあえず自分なりに最低限の生活ルールを
作りました。
・朝起きる時間と夜寝る時間は今までと
同じに固定
・上記時間と症状、薬と量を日々メモ
これ以外は自由。
結果、寝ているか(昼寝)食べるか
Youtubeを観るか。
幸い風呂は面倒と思いながらほぼ毎日
入れていました。
起床/就寝時間を決めた為生活リズムは
今に至るまである程度維持できています。
9割方昼寝が挟まりますが。
最初の1ヶ月は半日以上寝ていました。
この間に片頭痛がかなり収まり
脳神経外科を卒業できました。
結局うつ病の症状だったのだと思います。
ちなみにこの時点で体重は変化しません。
食っちゃ寝なのになぜ?
(体重増加に転じたのは年明けから)
【好きなことに「集中」せよ】
最初の1ヶ月が過ぎると、心療内科の先生から
好きなことを見つけるよう勧められました。
一番はF1観戦ですが、DAZNさえ観る気にならず。
セナとプロストがシケインでぶつかった年以来
初めて放送も現地観戦もしない年となりました。
(今シーズンは観ています)
じゃあ何をしよう。
そうだ、床下に潜ろう。
この頃Youtubeで床下断熱DIYを観て、配管断熱と
床下断熱補強に興味を持っていたのです。
単純作業がしたかった。
資材と不織布つなぎを買って床下に潜りました。
まぁ狭いこと。171cm50kgの体でも入って
いくのに大苦戦。
結局床下断熱はあまりの範囲の広さに断念
しましたが、配管断熱で明らかにお湯の出る
時間の短縮ができ、ちょっとした達成感を
得られました。
この頃からゴミ出しレベルの散歩を始めました。
セロトニン確保には朝散歩。
体調の悪い日は奥さんにお願いし、動ける日は
100m先のごみ集積所往復+αの距離を歩きました。
少しずつ距離が伸び、5、6km歩くことも
ありましたが、その時はほぼ間違いなく
翌日にしっぺ返しがきてダウン。
それでも気分はよく、年明けにでも復帰
できるんじゃないかと思った時期もあるほど。
【ぶり返しと好きなこと探し】
しかし、そんな簡単によくなる病気では
ありませんでした。
気温が下がってくると、一連の不調の
症状が戻ってきたのです。
特に酷いのが現在も悩まされている睡眠関連。
仕事の夢もしくは亡くなった祖父や父の夢を
よく見ては、目が覚め気分が悪く起きられない
症状が続きます。
ただ、調子の悪いのは大抵午前中。
午後からは動けるようになってきました。
部屋を片付けたり(まだ全然途中)、
娘の運動会で走り回ったり、
急に決まった車の買い替え手続きをしたり、
子どものハマったディズニーツムツムで
コイン稼ぎしたり(ベストスコア3倍アップ)、
人と会ったり。
休職時点から考えるとできることは
少しずつ増えていったのです。
しかし、難しいことがありました。
読書です。
会社の補助もあり、啓発本を買ってよく読んで
いたのですが、それが10分も読むと寝落ちする
状況が続いたのです。
年が明け暖かくなってきて、半月かけて新書を
1冊読むことができるまでになりました。
気がつけば休職半年が過ぎています。
先生からは復職のふの字もリワークのリの字も
出ず。
睡眠障害が続いている為です。
なかなか復職できないなぁという思いと
復職して大丈夫なのかという思いが
交差しています。
そして結局好きなことも見つけられずに
いたのですが…。
【noteとの出会い】
とあるYoutubeチャンネルの特集で
経済評論家の後藤達也さんが出演されていました。
以前から畑の違う話でも面白く視聴できる
話をされる方です。
(年が近いのにこうも違うものか)
そこで紹介されていたのが「note」でした。
普通のブログと違い、初期投資や
アフィリエイトもなし。
有料無料はクリエイターで設定でき
アクティブユーザーも多い。
脳はインプットとアウトプットとが
組み合わさって活性化する。
ここ数年はインプット(読書や資格勉強)しか
できていなかったこともあり、ピンときたのです。
このアウトプットの過程は脳の回復に繋げられる。
ではテーマは?
今アウトプットできる有意義なもの。
自分のうつ病について一連の経験でした。
記憶の残っているうちに何かに残して
まとめたいという思いも一致。
さらに自分の経験をひけらかすことで
読者の皆様に対しうつ病手前で回避できる、
うつ病がどんな病気かを理解してもらう
モデルケースにならないか。
特にうつ病になる過程はコンテンツ的に
十分ではないと感じていたのです。
これは大きなやりがいになる。
【もうひとつの柱】
さっそく始めたnote執筆。
動画ばかり観ていた日々から、今日は何を
記事にしようかと考えることが増えました。
その結果、2週間で閲覧数1000超え、
スキ300超えを達成しました。
一定の結果を数字に残せた達成感は
大きなものがあります。
本日まで毎日投稿もできています。
note執筆を通じてうつ病以前とは違う未来が
見えてきた気がします。
仕事しかなかったやりがいの柱に
新しい柱が加わる。
いつか「うつ病の経験は無駄ではなかった」と
思えるように…
頑張らず、焦らず、少しずつ前進していこうと
思います。
本記事を読んでいただき感謝申し上げます。
by とことこてー
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?