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『ひとづくりこそが街づくり』のその後を見てきたらあまりに素敵だった話と、難しさも痛感した話 ~九州ぐるり旅 vol.7~


宮崎県日南市にて。

もうしばらく前の話ですが、2023年12月11日は宮崎県日南市へ

少し早めについてスーパーに立ち寄ったらまぁなんと。
普通のスーパーのオープンしたての時間。
エレベーターで一緒になった人がドア開けてくれたり一声かけてくれたり。
レジでもちょっと話したら優しく対応してくれたり。
「なんだ…なんかこの街…違う…やさしい…」
って思いながら駅前にて、待ち合わせでした。

なんともこの日はシェアリンク茨木 辻由起子さんに紹介いただいて、
崎田恭平 前日南市長にお時間いただきまして、お話をさせていただきました。

崎田前市長。絶対忙しいのにみっちり時間とっていただきました。
こちらは日南市の商店街にて
ごはん、めっちゃうまかった…
九州旅どこもおいしかったけど、日南で食べたご飯はどれもさらに一回り美味しかった感じ

「やった人」の話だからこそ

面白い話はあまりにたくさんあったのですが、こんなところで公開していいのかわからないことも多かったり、テキストで書くと事実と感想が混ざっちゃいそうなので、「詳しくはぜひとも直接聞いてね!」なのですが。。。

特にすごいなーと思ったのは、日南市をブランディングしていくにあたって『あまりに観光資源が多いので、一択にせず「新たなことに取り組んでいる街」としてのブランディングをする。』という選択をしたこと。
そこに至る前に、まず先にマーケティング専門官を雇ったこと。外部から信頼できる人材を雇用し協力しながら市を多角的に再認識しながら市内外に向けてしっかりとPRしていくしていく。その結果、市内でのさまざまなアクションが生まれて行った一つのきっかけになったのだなぁと。

ただ、これもまた最初から全て狙って見通していたわけではなくって、一つ一つやるべきことを積み重ねていく中で臨機応変に形を考えながら結果に向かって行動して行ったという印象でした。

その中で話していたのが、
「それぞれの街の状況、必要な物事は全て違う。だからこそ日南市の施策は全部独自で独特。それぞれちがうのだから当然そうなる。そうなるべくしてなった。」
ということで、当たり前の話なのですが、どうしても他の事例とその結果だけを見て形だけ真似してしまうことが多い中で、信念を持って物事の核心に触れながら進めて行っていたのだなぁと。
あまりに簡単にお話ししますが、それってものすごいエネルギーですよね?と思いながらお話聞いておりました。
ただ、同時に、何を大変と思うのか?の感覚もまた違うのだなと。すごい方というより、当たり前に世の中でやるべきことを真っ直ぐに実行されてる方だなぁと思った次第でした。

城下町のお宿。なかなかにいいお値段なのですが、街一帯の空気感も含めてとてもいい場所でした。
とってもおしゃれ。IT企業さん。
社員さんは日南市で生活したいけど…収入や環境の面で諦めていたような方も戻ってきたそう。
企業としても「日南市」を魅力に思って住んでいる方を雇用するので、スキルアップからの
人材流出などもなく、雇用コストが大幅に抑えられたそうで。誰にとっても素敵な形。
でも、同じことが茨木でできるか?といえばやはり立地的にもそうはいかないよねと。

人との関わり方の本気度。人づくりこそまちづくりのカタチ。

また、市役所職員や民間事業者、市民との関わり方もすごいなと。
とにかく全員と仲良くなったのだろうなと。集まる機会があれば、とにかく少しでも関係する人たちと集まってあって話して、みんなの想いや考え方、価値観を共有するというのを当たり前のようにされていたんだろうなと。
IT系の企業さんのサテライト事務所ができた時もとにかく友達になるところからだったという話なんかもしていて、人と人として、繋がっていく意味。
想いや願いを共有して、目指すべきゴールを見据えて一緒に走って行ったからこそこれだけの変革が街に起きて行ったのだなぁと感じました。

子育て支援施設。内装のどこをとってもきめ細やかに考え抜かれてるなぁと。
建物に入ればみなさんがザザーッと集まって、いろんな話も。
崎田さんの知識量もさることながら具体的な話まで皆さんサクサク出てきて。
ひとりひとりの取り組みに対する理解まで凄まじいなと。
この街ならきっと子育てもしやすいのだろうなと感じました。
一件目に来られたIT企業さんの目の前には保育施設&カフェ。
出勤は週2,3回であとはテレワーク。出勤の日もお子さん預けられると。
働いてる方々のライブスタイルの変化に応じて、街の形も臨機応変に変わって行っているそうで。
逆に使用されなくなって行っている場所も。
この辺りはやっぱり来てみないとわからないところだったなと。
街の形が同じままでいいはずがなく、常に変化し続けられる体制を作っておくのは大事だなと。

街を巡って感じたこと

主観として感じた大事なことは、
・価値観を共有。課題感を共有。
・その街のリソースをしっかりと確認。課題を見据えて取り組むこと。

そう思うと、崎田さんは何か斬新なことをその手腕を持って実現した!というよりは、ただただ現実を見つめてやるべきことをただただまっすぐにやり切ったということなんだろうなぁと。
それはなかなか誰にもできないことのようで、自分に真っ直ぐ生きるってことの結果がこういう形で出たのだなぁと思いました。

その後、飫肥城下町

このあと夜にも時間をいただけることになるのですが、その間はおすすめいただいた飫肥城下町でしばらく過ごすことに。

せっかくならここでしか食べれないものを!と思ったらこんなのが。
めっちゃくちゃ旨かったです。初めての経験。
こちらクリーニング屋さんですが。街並みが丸ごと落ち着いていてとても綺麗。
派手さがないからこそ、こんなに穏やかに過ごせるエリアもないのでは?
良いお宿もいくつもあって、これは確かに一回泊まりたい…と思う空間でした。
カフェも。豆を買いに来てる人もたくさん来てました。
美味しかった。
とにかく穏やか…
この数日ドタバタドタバタと動いていてなかなかバテていたので程よくリフレッシュできました。
ホテル。うーん。泊まってみたい。

夕食を食べながら。先ゆく先輩に大事なことに気づかせていただいた日。

で、その後の話。。。
お昼にお時間いただいた最後に「時間があれば、なんで市長になろうとおもったのですか?という話も聞いてみたかったです〜」と言ってみたところ、なんと夜も少しお時間いただけることに。

その中でいろんな話をさせていただいたのですが、
お昼と逆に、自分がどんなことを思って何をしている人間なのかに興味をもっていただいて、かなり掘り下げて心の中を聞き出していただけました。

崎田さん自身、大学生のころに児童養護施設のボランティアの経験があったとのことで、そこで感じた課題感が市長を志した一つの大きなきっかけだったようです。

この時に話させてもらったのが、木曽が実際に出会った子たちや、関わっている子たちのことだったりします。

その中で自分自身も整理がついて行ったのですが、箇条書きにしていくと…

  • 人間関係の構築で悩んでいる子が多い。

  • と思っていたら、大人も人間関係構築でこんがらがってることが多い

  • どうやら親子間や家族間でうまく人間関係構築ができていると、この課題は比較的問題になっていないように思う。

  • どうやらそれは「近くの他人」との関係構築でもある程度は良さそう。

  • ただ、幼少期の体験が大きく影響しているように思う。

この辺りの話は、非専門家のにわか知識ですが「アタッチメントの課題」(愛着障害やアタッチメント障害と呼ばれてるもの)なのかな?というところで認識しています。
この辺はちゃんと勉強した上でまた書きたいと思っています。
なんなら専門的に勉強したいとも思う分野なんですがどうしたらいいんでしょうね😂

「人づくりこそまちづくり」どころか。

未来を作るのは人。
その時々に生きてる人の心が貧しくなっていくとどうにも街は貧しくなっていくように思います。
そもそも人口が減っていく傾向にある中、人口が減るだけじゃなくて人の繋がりの数も質もバリエーションも減ってきているようにも思います。

たとえば大学生らと関わっていて、地域とつながってもらうように動いてもらっている中で出てくる話で。
「自治会って何?」「地域のお祭りとか初めてー!!」とか、よくあります。地域の活動が面倒なので自治会にもこども会にも入っていなかったよ〜というご家庭にもたくさん出会います。

メディアなどなど見てても「地方はややこしい」「自治会、こども会は面倒」みたいなイメージがついてる子も多いようです。が、実際に関わってもらうと「楽しかったー!!」ってことも多いです。
もちろん、ややこしかったり面倒なところもあるのも一つ事実だとは思います。でもそういうところで分断してしまうのではなくって、お互いにお互いのことを伝え合って、押し付けず、相互理解を進めていくことでお互いにとっていい関係を築き上げていくのではないかなぁと思います。
結局、メディアに上がってくるのはメディアを作っている人たちから見えている景色。コメンテーターさんたちも、そこから見えている景色。
「で、実際のところ、どうなん?」は、実際にやってみてみるしかわからないなと思います。

人のつながりはそのままチカラになっていく。

そんなわけで、人のつながりはそのまま楽しい未来へのチカラになっていく。と思うわけです。

良好な人のつながりを安定的に持続化させるために、人間関係構築が上手にできた方がいいし、うまくできないとそのまま生きづらさにつながっていくなぁと思ったり。

そんな人間関係構築を上手にやっていくための方法の一つとして、自分自身で孤独感や寂しさを解消できるようになれるようになるのも大事だなぁと思ったりします。矛盾するようですが、そのためにはサポートがいるなぁとも思います。ある程度心が自立できるから、人に頼れるから人を支えられる。
同時に、人に頼れるから人に支えてもらえる(受援力をもてることと、相互支援、互助)

こんな人間関係が地域にいっぱいあったらいいなと。
時には面倒なこともあるし、衝突することもあるだろうけど、それはそれとして、お互いが心地よく過ごせる距離感で適度に関わり関わらずで過ごしていけるといいなと。
大体、お互いの理解不足やわかってくれると思い込みすぎていたり、そんなすれ違いがきっかけだったりするなぁと思うので〜
※この辺はこの本読んでよかったなぁと思うところです。思考に馴染むまで2,3年かかった気もします。

自分自身のことを真っ直ぐに話してそのまま受け止めてくれる先輩ってすごくありがたいなーって思いました。

以上のような話も含めつつ、自分の創りたい未来の話をありのままにお伝えしましたら、真っ直ぐに受け止めて、一緒になって何ができるか。どうしたらいいのか?を考えてくれる。

知らないことは教えて欲しいと言ってくれて、
知っていることは丁寧に指摘してくれて、
思考を整理するのも一緒にやってくれて。
「あー。なんと。これはものすごく自分の思いとか考えが浮き立ってきてありがたい…!!」ってすごく感じる時間になりました。

そういえば、大学生ら、高校生らと話す時に、
「話を否定せずに聞いてくれて、こんなにもじっくりと向き合ってもらえたのは初めて」って言われることがちょいちょいあったんですが、なるほどこんな感じかと。
ともすると、「少し先ゆく先輩の存在が大事」というのを身をもって体感した感じでした。少しか…??と思いつつ、こうやって向き合ってくれる人、大事だなぁと思いつつ、そういう方だから日南市で凄まじい動きをし続けておられたんだなぁと思いました〜

簡単にお伝えすると、
「面倒なこともあるけど、楽しいと思える距離でそこそこつながり合いながらみんなで助け合って楽しく生きていく選択ができる街でありたい」
という感じです!
孤独じゃなく生きるという選択肢が選べる、繋がり会える街であればいいなぁと。その時には相互理解が大前提にはなると思いますが。

やりたいこと

なので、この旅で一つ、自分としての軸というか、核心にあたる部分が見つかったなーというように感じています。

ちょっとずつ自分の思っていることやっていることが言語化していくのはありがたかったです。

引き続きいろいろと実験的な行動も含めてやっていくと思いますが、やるべきことはかなり見えてきたように感じています。
いかに実現するかはまだまだ至らないところがあるなぁと感じますが、なんとか地道にやっていきたいと思いますので引き続きどうぞよろしくお願いします😂

というところで、あと一本書いたら九州の話は終わり。
書き切ると決めたので書き切るまではなんとかやります。

そのあとは、気になっててまとめられていない話を書き出すことで整理していきたいなと思います。
感想書くつもりで積んでる本も読み進めていこうと。

全部のリンクはコチラ。

一つ前のお話はコチラ


それでは。

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