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旬をいただく

旬を大事にすること
を意識している人は
どのくらいいるだろうか?

日本には四季があり
季節ごとにとれる果物や野菜、魚などがある

食材ごとにたくさん出回り
新鮮でもっとも美味しい時期のことを
旬という

代表的なものは・・・

菜の花、エンドウ豆、サワラ、ホタルイカ
初夏
梅、桃、アユ

きゅうり、トマト、スイカ、ハモ

ふどう、柿、さつまいも、かぼちゃ、サンマ

大根、白菜、みかん、りんご、寒ブリ
・・・

こう並べると
おや?と思うかもしれない

なぜならスーパーに行けば
この中でも年中出回っている野菜があり
特別に旬を意識しなくても
いつでも食べたいものが食べられるからだ

しかし
旬の食材には
ワクワクする気持ち
体にしみわたる美味しさ
心と体を元気にしてくれる
魔法のような魅力がつまっている

みなさんには是非
ここでその魅力を知ってほしいと思う

・・*・*・*・*・*・・

旬はおいしい◆春の菜の花


早春
雪柳が白い小さな花をつけた
猫の尻尾のような枝を伸ばす頃

河川敷や畦道で
菜の花が一斉に咲き始める

野菜として畑でも栽培される
アブラナ科の黄色い小さな花は
同じアブラナ科の大根の白い花と
よく似ている

春は苦味のある野菜がよく似合う

冬の間に体に溜まった不要なものを
排出するために苦味がよいのだとか

食卓によく登場するのは
湯がいた菜の花の辛子醤油和え

お弁当のおかずは
にんにく&オリーブオイル炒め
ペペロンチーノ風

ひな祭りのお吸い物には
蛤と手鞠麩と湯がいた菜の花を浮かべて

春のちらし寿司には
錦糸卵と湯がいた菜の花は
彩りを添える名脇役

春の体がほしがる苦味野菜は
心も目覚めさせてくれる

旬は安い◆冬の大根

大根は年中あるイメージだけど
旬は冬

冷たい空気
ぬれた土にイキイキと繁る
立派な緑の葉をかきわけると
白い太い根っこが土から
ニョキっと出てる

少しゆらして
まっすぐ天に向かってひっこぬく
白く輝く太い大根のお目見え

冬の畑は見渡す限り
大根のみどりの葉っぱ
白菜の大きく開いた外葉
ツンツンと天をつくネギが
広がっている

出荷され店頭に並ぶ山盛りの
大根、白菜、ネギは
その労力に見合うのかな?と思うくらい
安価で売られていることが多い

だからこそ、冬の食卓には
水炊き鍋、おでん、ふろふき大根など
熱々で染み渡る美味しさが溢れる

寒風にさらされた体を
中からじんわりと温めてくれ
乾いた体の水分補給にもなる大根は
冬にもってこいなのだ

旬は栄養たっぷり◆トマト


初夏の野菜トマト
トマトの苗の植付けは
ゴールデンウィークがよい

土にたっぷり有機肥料を施す
そこに苗を植えたらあとは
水と太陽だけでぐんぐん大きく育つ

芽かきをし主枝を2本にして
実を大きくする
気温が上がってくると
成長スピードも上がり
鈴なりに実がつき始める

なかなか赤くならないのを
もどかしく思うのも束の間
気がついた時には
大収穫の始まり

夏の日差しをたっぷり浴びた
トマトは甘味&酸味がサイコー!
それもそのはずで
トマトのうま味成分の正体は
出汁に使われる昆布や干し椎茸と同じ
グルタミン酸
あらゆる料理を美味しくしてくれる

また、赤色の色素に含まれるリコピンは
カロテノイドの一種
体が古びていくのを抑えてくれる
抗酸化作用がたっぷり

農薬肥料をたくさん使わなくても
ぐんぐんたくましく成長するのが旬の食材
安心してたっぷり栄養を吸収しよう

環境負荷が低い◆春のイチゴ

クリスマスシーズン
街にはイチゴをのせたクリスマスケーキが
あちこちで並んでいる

ところが、冬場のイチゴは
厳密な温度管理のもとハウス栽培されている

ハウスの暖房のため
重油にかなりの経費がかかる
高値なのはそのせいだ

露地のイチゴはゴールデンウィーク後
だいぶ暖かくなってから
太陽の恵みが
畑のイチゴを赤く大きく成らせる

屋根にソーラーパネルが乗るように、
畑には太陽光さえあれば育つという

旬は使うエネルギーも少なくてよい
省エネ食材

・・*・*・*・*・*・・

旬を意識すること
これだけで
毎日の食生活が
彩り豊かになる


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