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パラアスリートの僕の、社会人としての歩みについて

パラアスリート 兼 広告代理店 株式会社トーコンで広報を担当する日向賢です。今回は私の社会人生活について簡単に紹介します。

前回の記事で書いた通り私がブラインドサッカーを始めたのは社会人になってからです。

トーコンに入社してからは、トレーニング中心の生活を送りつつ仕事をするというスタイルで働いていますが、以前はフルタイムで働いていました。

私が今までどのような仕事をしてきたのかといったことや、どういった苦労があったかということについて簡単に紹介したいと思います。

そもそもどうやって仕事するの?この記事はどうやって書いているの?といった疑問もあるかと思いますが・・・そのあたりについては生活編ということで別記事で詳細に解説します。

社会人としてのスタート

私は新卒で就職してからトーコンに転職するまで都内の大手印刷会社のシステム部門で社内セキュリティの運用・管理や社内ITサポートデスクの仕事をしていました。

中学・高校のころからコンピュータに興味を持ち、仕事をするならコンピュータ関連の仕事をしたいと思っていました。

就職活動ではシステムエンジニアやネットワークエンジニアの職種にしぼって様々な企業の面接を受けました。

もともといろいろなことを調べることが好きだったこともあり、様々な企業について知ることができ、いろいろな会社の人の話を聞けたので就職活動は楽しかった記憶があります。

視覚障碍者の就職活動についても別途紹介できる機会を作りたいと思っていますが、私が就職活動をした時と現在ではかなり状況が異なると思います。

当時は障碍者関連の就職を専門に行っている企業がいくつかあり、それにプラスしてハローワークが障碍者向けの求人紹介や就職セミナーといったものを定期的に開いていました。
これらの就職支援のサービスを活用して就職する人が大半だったと記憶していますが、そのほかに大学の紹介や一般の就職関連サービス(リクナビやマイナビなど)を使って就職する人もいました。
私もいろいろなサービスを並行して利用していましたが、最終的にはハローワークが開催している就職セミナーがきっかけで入社したと思います。

就職をしてみて感じた色々

就職先の企業では自分が一番やりたいと思っていたセキュリティ関連の仕事に就くことができました。

もともと学生時代からコンピュータセキュリティに興味があり、第1志望の職種にしていましたが、新卒採用でセキュリティ関連の募集を出しているのはコンピュータセキュリティを専業にしている企業ぐらいだったので(少なくても当時は)その部署に配属が決まった時はとてもうれしかったです。

私は障碍者採用という形ではあったものの一般の技術職としての採用であり、研修や人事制度といったものはすべて一般の社員と同じ条件での採用でした。

そのため数か月間同期と研修を受けるのですが、その研修はなかなかハードで正直少し心が折れそうでした(笑)
技術職としての採用とはいえ大学で文系だった人などもいるので、パソコンの電源の入れ方から研修はスタートします(今はわかりませんが当時は本当にそうでした)
社会人としての基礎やコンピュータリテラシー、プログラミング、データベース、アルゴリズム、企画書の書き方、、、といったことを数か月で詰め込まれます!!

ただ私は盲学校生活が長く、今まで大勢の同世代と授業を受けるという経験をしたことがなかったので、いろいろ新鮮で今思うと学生時代の延長のようなイメージでとても楽しかったです。
人生で一番飲みにもいっていた時期ですね(笑)

ただ学生の時とは違い、企業が行う研修です。基本的に企業でその後使うツールや手法で講義が行われます。
学生時代であれば私が使いやすいツールや手段で講義を受けることができましたが、会社ではそうはいきません。

特に開発に使う統合開発環境やデータベースの運用を行うツールの使い勝手が悪くとても苦労しました、、、

事前に資料の電子データを渡してもらう、図形などが多い講義に関しては補修や免除をしてもらうなど様々な配慮はしてもらいましたが、講義のスピードは一般の社員に合わせて行われるのでついていくだけで精一杯でした。

毎日ヘトヘトになっていましたが、しっかり夜の飲み会には参加していましたし、今振り返るといい思い出です。

配属後の仕事内容としては社内で運用している情報セキュリティ関連システムの運用、社内セキュリティ関連のポリシー策定など社内セキュリティや個人情報取り扱い案件にかかわる業務に携わっていました。
(あまり細かくは書けませんが・・・)

上記の部署には10年近くいました。トーコンに来るまでの数年間は、社内のITサービスデスクを担当している部署に私が担当していた業務が一部移管されたので、その関係もあってITサービスデスクを担当する部署で、社内で運用している様々なIT関連サービスのカスタマーサポートやシステムの運用をしていました。
ザックリ説明すると社内のサポートセンターで何かパソコン関連で困ったことがあると社員が問い合わせてくる部署です。
本当に何でも屋な感じです!

プリンターに紙が詰まってしまったからなんとかしてほしいといった電話もよくかかってきました(笑)※本来は担当外の問い合わせです

配属されてからも苦労は多かったです。コンピュータセキュリティやネットワーク関連の仕事となると、ネットワーク構成図という配線図のような図を使うことが必須になります。
ただその図を私が独力で解釈することはできないので、同僚に口で説明してもらっていました。
また担当者と直接電話で話して細かな部分をヒアリングしたりもしていました。

また最近のツールはあまりアクセシブルなつくりをしていないものが多く、グラフィカルに表示されるものが増えたこともあり、研修の時同様、ツールとの相性には悩まされました。
※入社した当時は社内で使っていたツールがふるかったこともありCUIという文字ベースの捜査手段で操作で来ていたシステムが多かったです。

もちろんコンピュータを利用する部分以外にも、紙の資料を読んでもらう、オフィスの席は通路に近い場所にしてもらう、普段使わない会議室への移動や別のビルへの移動の際は手引きをしてもらうなど様々なサポートを同僚にしてもらいました。

私が心掛けていることはできないことはできないと事前にきちんと伝える。逆にこうすればできる、これはできるといったできることもしっかり相手に伝えるということです。
これに関しては今でも変えずに心掛けていることの一つです。

転機

ITサービスデスクを担当する部署にうつった頃から、ブラインドサッカーのトレーニングも本格化してきます。
このあたりのことは別記事で改めて紹介する機会を作りたいと考えていますが、今までは土日の合宿が月に1度行われる程度だったものが、平日のトレーニングも開始されフルタイムで働きながらトレーニングを行うことが難しくなってきました。

そんなときにトーコンと出会い転職することを決断します。トーコンとの出会い、トーコンでの仕事内容といったことも別の記事で紹介できればと考えています。

以上となります。

障碍者としての仕事内容、どうやって仕事をしているかといったことについては、会社によっても違いますし業務によっても違うのでなかなか説明が難しい部分があります。

具体例を出しにくい部分もあるのですが、視覚障碍者が一般企業で働くとこんな感じだということで、イメージをしていただく一例になればいいと思っています。

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