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僕とブラインドサッカーとの出会い

パラアスリート 兼 広告代理店 株式会社トーコンで広報を担当する日向賢です。
前回は私の簡単な自己紹介を投稿しました。

今日は私がブラインドサッカーを始めたきっかけについて紹介したいと思います。とはいえ事細かに書き始めると長文になりすぎてしまいますので簡単に紹介します。

ブラインドサッカーの存在は、日本にブラインドサッカーが入ってきた2002年か2003年ぐらいには知人がプレイヤーをやっていたこともありなんとなく知っていました。
私も小さなころからサッカーをやったり見たりするのが好きで興味はあったのですが、競技のイメージがつかず実際にやってみようとまではなりませんでした。

小さなころからサッカーをやったり見たりするのが好きとは書きましたが、実際のサッカーのプレイを目で見たことはなく、小さなころは日本で開幕したばかりのJリーグの試合をラジオで聞いたり、日本代表戦をテレビで見たりすることが好きでした。
プレイをするといっても校庭や近所の講演で壁に向かって一人でボールを蹴って遊ぶ程度でした。(注1)
本当に小さな子供が玉蹴りをして遊ぶというイメージそのもので、サッカーをするのがすきでしたとは言えないレベルです(笑)

社会人として会社で働くことにも慣れてきた2009年頃に「少し体を動かしたいなぁ」と思い知人に相談したところ、その知人が最近ブラインドサッカーを始めたという話になり私も勢いで体験してみることにしました。
これが私とブラインドサッカーの出会いです。
2009年の8月だったと記憶しています。

その時はパス回しやシュート練習、軽い1対1などを体験しました。
ただクラブチームのチーム練習ではなかなか4対4のゲーム形式などをやることは難しいのでその時も実際の試合のイメージというものは全くできませんでした。(注2)

その後2009年の冬に東京でブラインドサッカーのアジア選手権が開催されました。ブラインドサッカー アジア選手権2009です。

東京での開催で実際の試合を見るチャンスでもあったので私も観戦に行きました。これが私が初めて見たブラインドサッカーの試合です。

国際大会でしたが当時はフェンス際で試合を観戦することができました。そのため間近で試合を観戦することができました。

正直想像していた以上のスピードでピッチを自由に走り回る選手たちを見て衝撃を受けたことを覚えています。
視覚障碍者の競技でコートの中とはいえこれほど自由に走り、ポジションチェンジも行いながらプレイする競技はほかにないと思います。
コートという限られた環境とはいえこんなに自由に動き回れることに衝撃を受け、今までやってみたかったけれど実際にやることができなかったサッカーをやってみたいという思いが強くなり一気にブラインドサッカーに対する興味が強くなりました。
そして翌年の2010年から本格的に競技を始めました。

早いもので今年でもう11年になります。

先にも書きましたが、私は実際のサッカーを目で見たことはなく、幼少期に自己流でボールを蹴っ飛ばして遊んでいただけだったので、ブラインドサッカーを始めたばかりのころはインサイドやインステップキックの蹴り方もわかりませんし、ボールが足につかずブラインドサッカー独特の足からあまりボールを離さないドリブルをすることもできませんでした。

ディフェンスでコースを切れと言われてもなにをどうしたらいいかわからずコースを切るというイメージももてなかったのでとにかくボールをつついて相手から奪えばいいと思っていました。(本当に!!)
当時の私はサッカー用語すら知らなかったんです、、、

ブラインドサッカーを始めて体験したときは「楽しく体が動かせればいいかな」「どうせやるなら興味のあるスポーツをやりたいな」くらいの気持ちでした。
ただ2009年に国際大会を間近で観戦し、翌年に競技を本格的に始めようと思った時には「せっかくやるのならとことんやりたい」「世界のブラインドサッカーを体感したい」「目指すならば世界で1番うまい選手になりたい」という気持ちに変わっていました。
今もその気持ちは変わりません。

まだまだ力足らずな部分が多く、伸びしろだらけですが、今年開催される東京パラリンピックで金メダルを獲得できるよう日々成長していきたいと思います。

今回は簡単ではありますが私がブラインドサッカーを始めたきっかけについて紹介しました。
今後もブラインドサッカーについてはいろいろなテーマで投稿していきたいと思っています。

注1 今もあるかどうかはわからないのですが当時ボールに衝撃センサーがついていてたたくと一定時間メロディーが流れ続けるボールがあり、そのボールを蹴っては音が止まる前にボールを回収するということを繰り返してひたすらボールを蹴って遊んでいました。
鈴が入ったボールなども転がると音がするのですが、止まってしまうとそのボールを探すことができないので転がっていなくても音が鳴り続けるボールで遊んでいました。
今思えば子供なりの工夫です(笑)

注2 現在は国内にもブラインドサッカー専用コートがありますが、地域のクラブチームレベルでは普段のトレーニングは専門のコーチがいたりサイドフェンスなどがあるのはごく一部のチームだけで練習に参加する選手数もクラブチームによってまちまちなのが現実です。
実際選手数が足りず試合に出られないということもあります。

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