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視覚障碍者の日常に関する色々な疑問に答えてみた #3 どうやって買い物をするの?

パラアスリート 兼 広告代理店 株式会社トーコンで広報を担当する日向賢です。

視覚障碍の私が、普段どのようなことに困りどんな工夫をしながら生活しているか、ということを様々なテーマで紹介する「生活編」第3段です。

前回の投稿で視覚障碍者のスマホ利用について紹介しました。

今回は、今回は普段私が買い物をどのように行っているかについて書いてみようと思います。

買い物といっても色々な種類の買い物があるかと思いますが、今回は日常生活で必要となる買い物として、スーパーなどでの食料品の買い出しや、コンビニやドラックストアでの買い物などをイメージしていただければと思います。

最近はオンラインでも様々なものが買えます。私も活用していますが今回は実際のお店に出向いて買い物をするときにどうしているかについて書いてみます。

視覚障碍者の買い物には2つの方法がある?!

まず私たち視覚障碍者が買い物をする場合大きくわけて2つの方法があると思います。

まずは自力で買い物をするパターンです。これについては後程詳しく解説します。
次に家族や「同行援護」という福祉サービスなどを使って買い物をするパターンです。

周囲のサポートを活用する

家族や同行援護のサービスを利用して買い物をする場合ですが、この場合はその時買いたいものやほしいものの情報を家族や同行援護をしてくれるヘルパーさんに共有しておいて、行きたいお店に一緒にでかけて買い物をするというイメージになります。
同行援護についてはこちらをご参照ください。

行政サービスなので説明を読むとすごくカッチリとした印象をもつかもしれませんが、実際のところは買い物にいくスケジュールだけ事前に決めて、あとは雑談をしつつその時必要なものやほしいものを売っているところに一緒に買いに行くといったイメージです。
買い物をするときはスーパーに食料品を買いに行くのであれば特価品を読んでもらったり、ほしいものの情報を読んでもらって買い物をする感じになります。

時間を作って買い物をするという感じになるので、必要なものやほしいものについてはある程度自分の中でまとめておく必要があります。

同行援護などを利用している視覚障碍者は多いと思いますが、実は私はあまり使ったことがありません(笑)
一人暮らしを始めたばかりの時に少し利用していました。

自力で買い物をする場合

自力で買い物に行くとは書いていますが、完全に自力で店にいって商品を探して買い物を完結させることは難しいです。同行援護や家族(見えている人)のサポートなしで店に出向いて買い物をするというイメージで読んでいただければと思います。

都内など都市部の場合、自宅や駅周辺に多くのお店があり、スーパーやドラックストアなど普段使う店の場所まで自力で行くことはさほど難しくありません。(もちろん都内や都市部であっても例外はあります)
特にコンビニなどは使い勝手がいいので引っ越しをして新しい家に住み始めたら駅の場所をおぼえるのの次くらいにコンビニの場所を覚えます!!

スーパーやドラックストア、コンビニなどにたどり着いてからどのように買い物をするかというと、店員の方に手伝ってもらい自分の欲しい商品を探します。
ほしいものが特定されていて、売り場に移動するよりももってきていただいたほうが早い場合もあるので、その場合は店員さんにお願いをして商品をレジまで持ってきてもらい、買い物を完結させます。

大型スーパーなどの場合、最近はサービスカウンターを用意している店舗も多くなってきました。スーパーの入り口に店員さんを呼び出すボタンがある場合もあります。サービスセンターを利用する場合は店員さんに同行してもらい買い物をします。

同行してもらう場合の買い物の仕方は、スーパーであってもドラックストアであってもコンビニであってもあまり変わりません。

例外もあります

とここまでは基本的に視覚障害のある人が買い物をする場合のベーシックなパターンを説明しました。
ただやはり例外があります。

たとえば急いでいるときであったり、ほしいものがかなり限定されていて、その商品が売っている場所もある程度わかるという場合があります。

イメージしやすい実例としては、駅の売店(NEWDAYSなど店舗型の場合が多いです)や普段からよく利用しているコンビニでいつも買う缶コーヒーが欲しいとします。
缶コーヒーやペットボトルのお茶など普段よく買う商品の中には形であったり手触りである程度商品の見極めができる場合があります。
そのような商品をよく使う売店だったりコンビニで買う場合、置いてある場所も基本的には変わらないので自分でその商品が置いてある場所に行き、並んでいる商品の中から手触りや形でほしい商品を探して買うことがあります。
昔はドラックストアでいつも使っているシャンプーを買っていたこともあります。(久々にその方法で買おうとしたらボトルの形が変わっていてわからなかったこともあります笑)

ただやはりこれは少しリスキーな買い方で、同じ種類のコーヒーでブラックのものがほしかったのに同じ形のミルク入りの商品を買ってしまったこともありますし、思っていたのと違うお茶だったということもあります。
ある程度リスクをおかして時間を節約することもあると思っていただければと思います(笑)

最近はコロナのこともありあまりいろいろな商品をベタベタ触るのもよくないので、ちょっとしたものが欲しいという場合であっても店員さんにお願いして買うことが増えました。

今回のような私が普段どのように生活しているかといった情報も今後ちょこちょこと挟んでいけたらと思います。

また、最後に宣伝も。私がコンテンツ開発にも携わった、オンライン社員研修<autonomy>もよろしくお願いいたします。


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