最後にアルバムを聴いたのは、いつですか? ~テイラー・スィフト「フォークロア」を聞きながら~

2020年のベストアルバムとして高評価を得ております。

テイラー・スィフト
「フォークロア (Folklore)」

今年の7月にリリースされていました。
恥ずかしながら今の年末まで知りませんでした。

このアルバムを知ったきっかけは
高城剛氏のメルマガ 高城未来研究所「Future Report」Vol.497 (2020年12月25日発行)

本年、僕がAmazon Music HDとTIDALでもっとも再生したのは、テイラー・スウィフトの「フォークロア」でした。
コロナ渦だから生まれた本作は、リモート音楽制作アルバムの決定版として歴史に名を残す一枚、と言っても過言ではありません。
前作と180度違う本作は、ザ・ナショナルのアーロン・デスナーの協力こそあれど、巨大なマーケティングによって作られる消費商品ではなく、徹底的に自分と向き合うことで生まれる音楽の素晴らしさを教えています。

ということで、
こちらの「フォークロア」を聞いてみました。

いいです! 気持ちいい!

今までのテイラー・スィフトのイメージが変わります。

マーケティング力に冴えたポップス・アイドルというイメージでしたが、

本来のアーティストとして、またシンガーソングライターとして、質の高いアルバムに仕上がってます。

家で過ごす時間が、ゆっくりと流れていき、とても心地よい感じにさせてくれます。

(アップテンポの曲を期待した方には退屈かもしれませんが‥‥)

コロナで家に居る時間が増えたのは、僕たちだけではなく、有名人も同じだったのでしょう。思わぬ空いてしまった時間。自分を振り返る時間になったも多かったのではないでしょうか。有名人も同じだったのかもしれません。

自分のイメージを変えることにいろいろと試みていた彼女ですが、

このアルバムが彼女にとって大きなターニングポイントになるような気がします。

その前のテイラーも好きですけどね。
2018年11月に東京ドームでのコンサートに行きました。
近くまで来てくれて、興奮したことを思い出します。

ところで

最後にアルバムを聴いたのは、いつですか?

音楽配信サービスが充実している今日この頃。

音楽が身近なものになりました。
家で過ごす時間が増えて、さらに身近になりました。

お気に入りの曲、アーティスト、ジャンルをプレイリストで聞くことが増えました。それをBGMとして聞いてます。僕にとって今年の音楽との関りはそんな一年でした。このアルバムに出会うまでは。

久しくアルバムを聞く(アルバムを通して聞く)、ということを忘れていましたね。

この「フォークロア」に出会って
アルバムの良さを思い出しました。

アルバムがひとつの作品だということを。

「アルバム=作品」から
プリンスの言葉を思い出しました。

プリンスが2015年グラミー賞で最優秀アルバム賞のプレゼンターとして登場した際のスピーチ。

"Albums...Remember those?
Albums still matter. Like books and black lives, albums still matter. Tonight and always."
(アルバム...って覚えてる?
 アルバムは今でも重要だ。本や黒人の命と同じように、アルバムは今でも重要なんだ。今夜も、そしていつだって...)

年末年始、
テレビを消して
素敵なアルバムを聴きながら
好きな人とゆっくりと過ごしませんか?

そんなことを思う大晦日です。

みなさま、よいお年を。

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