離婚した時、もうセックスは終わりだなと思っていた。

 どうも自分の書くものは助平すぎる。そう思わなくもない。今日も助平な話になりそうだ。最近、様々な皆さまが「スキ」を押してくださるが、話の内容によって、「スキ」を押してくださる方の性別が分かれるようだ、と薄々気づいてきた。女子の皆さま方は、あまり助平な話を好まないようだ。男子の皆さま方も、もしかしたら「高齢女子の具体的なセックス話はノーサンキュー」と思われるかもしれない。そういう方々は、本稿はスルーしてくださるように、お願いいたします。

 さて、わたしは高齢初婚女子だったので、離婚した時は高齢離婚女子になっていた。もっと他に考えることがあるだろうとご指摘を受けるかもしれないが(勿論、もっとたくさんのことを考えましたが)、離婚した時ちょっと惜しいな、と思ったことは、お金とか経歴とか戸籍にキズがとかそういうことじゃなくて、(ああ、もうこの先の人生でセックスをすることはないだろうな)ということだった。

 高齢で初婚するまであまり男性の経験がなかったし、お友達の高齢初婚女子たちからちょっと年上の旦那さんとのセックスレスをよく聞いていたので、元夫は、この年齢層の男性としては相当ど助平なんだろうと思っていた。おそらくこの先お付き合いをすることがあったとしても、年下男子とお付き合いすることはないだろうし、年上男子はもうセックスする歳じゃないんだろう。人生でほんの数年しかセックスできなかったのは残念だが、この結婚期間で百何回だかしたから、まあ、十分か。そう思っていた。

 その後付き合いだした彼氏が結構なご高齢であることを知った時にも驚いたが、そのご高齢な彼氏と、あまりにも満足なセックスライフを築いていることにも、驚いている。しかも、めきめきと上達していることになおさらびっくりだ。彼氏には、「どこでベンキョーしたのー?video?school?ワカッタ、マミちゃん(友人・仮名)に習ったんでショー?」とか言われてきたが、一貫して「あなたにしか習っていない」と言い続けてきたので、この間、「〇〇サン univercity の 1st grade を卒業した」と言われた。残りあと2課程あるそうだ。

 その上達の要因を考えてみると、やっぱり、楽しいからに尽きる。何事についてもそうだと思うが、楽しいと創意工夫も生まれるし、上達する。そして、その楽しさは、彼氏のセックスに向ける肯定感から生まれているような気がする。彼氏はわたしが楽しんでいても決して賤しめたり貶めたりしないし、自分の歓びもオープンに表現する。彼氏がわたしに向ける全肯定のセックスは、とても安心して没頭できる。皆さまに諸説あるとは思うが、わたしは、楽しいセックスとは、決して淫猥さや背徳感や征服欲と、結びつくものではないと思う。

 彼氏はしょっちゅう、最中にセクシーだの綺麗だの可愛いだの言うのだが、ついつい元夫を思い出してしまう。元夫は、終わった翌日の朝に、「嫁はエロいなぁ~」とにやにやするのだ。とてももやもやするものだったが、今になって言語化してみると、「女のくせにあんなに乱れて、この淫乱嫁が(満悦)」みたいな欲望の向けられ方が、気持ち悪かったんじゃないだろうか。わたしのよく行くコンビニに置いてある、エロ雑誌コーナー(JKと熟女しかない)の雑誌の、「淫乱四十路熟女人妻」とかいう見出しみたいな。そういう見下しと蔑視と欲望と興奮の混じったような眼差しは、是非とも向けていただきたくない。彼氏の「セクシー」という称讃には、おそらく「僕にとって性的にすごく魅力がある」という気持ちしか、入っていないんだと思う。

 そして、溢れるほど与えてもらった愛情は、絶対、返す。満ち足りて有り余るくらいに与えてもらったら、同じくらいに返してあげたくなるに、決まってる。「スキンシップと愛情表現は過剰すぎるほどにして欲しい」にも書いたが、ケチるから、飢える。飢えるから、止まるのだ。与えて、与えられる愛情は、幸福な循環を作り出す。循環する愛情は、枯渇しない。だからわたしは、彼氏を気持ちよくすることに何ら躊躇はしないし、彼氏の反応のフィードバックも、とても愛おしい。というか、反応のない男って、ほんとつまんないですよね!

 セックスって、その人の持っている異性への恐怖だったり蔑視だったり、暴力性だったり罪悪感だったり嫌悪感だったり、与えられることへの無頓着さや傲慢だったり、いろいろ、表づらで取り繕って澄ましていたものが、出てきやすい行為なんだと思う。そして、セックスがそういう後ろ暗い感情と結びつきやすい環境要因も、この世界は備えていると思う。だから、セックスとそれによって楽しむことに後ろ暗い思いを抱えていない相手と出会って、潤沢に与えあう関係を持つことができたことは、セックスに対する向き合い方も変わったし、なんというか、とても幸運なことだったな、と感じる。大体元夫を落として彼氏を上げるパターンで、すみません。多分、男を比べてはいけないんだよね。でも、やっぱり、比べるだろ、どうしても!

 そして、普通キスする時、目を閉じるよね、日本では?いつも「open!」て言われるんですけど、どうなんでしょうか。ついつい閉じてしまいます。

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これまで「ますますいい仕事でお返しします!」としておりましたが、体調がままならない現在は、頂いたサポートはわたしの健康回復(多分鍼治療?)に注ぎ込む所存でございます。

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ライター。社是(?)は「女子のエンパワーメント」、扱うテーマは恋愛・結婚・ジェンダー・助平など。真面目な執筆:女性向けマネー&ライフメディア「DAILY ANDS」、教育メディア「cocoiro」。ユルい執筆:「佐伯ポインティの猥談タウン回覧板」の助平エッセイは完結。
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