おばけとラムネ

びっくりさせたい

こわがらせたい

ぼくは　おばけのこ

あさは　すやすや

ひるは　きょろきょろ

みつけた

あのこに　ついていこう

うっひっひ

たのしいぞ

ないちゃうかもな

あのこのおうちで

ひとやすみ

ひがくれるまで

おっと　うとうと　しちまった

ぬぬっ　からだが　おもたいな

あれ　タオルが　かかってる

「おきたのね　ラムネたべる」

しろいまるいの　みせる　あのこ

ぼくのくちに　ぽいと　いれた

びっくり　もぐもぐ

ごくん　おいしい

ラムネって　はじめてだ

あまくて　わくわく　するあじだ

よるになったら　おどかすぞ

ものかげから　とびでてな

あのこは　ふしぎそうなかお

ぼくのくちに　ラムネをぽい

びっくり　もぐもぐ

ごくん　おいしい

おばけのしごと　あるんだよ

ゆうがただから　もういくよ

ラムネをどうも　ありがとう

「どういたしまして　またきてね」

なんだかちょうしが　くるったな

うっひっひって　きぶんじゃないや

やめた　やめた

きょうは　かえろう

あしたは　ぜったい　おどかすぞ

こわいこわいの　でんでらりーん

あしたは　なくぞ　にげだすぞ

こわいこわいの　でんでらりーん