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キッチンカーの旅〜福岡編(1)~(Tokki in Bloomy Days Vintage)

2023.4.6

北九州に来ておよそ3週間
Tokkiの営業も、カレーもそろそろと充実してきた
リピーター率高く、新規顧客はなかなか来ないけれど、毎日コツコツ営業するのみだと思っている

知らない土地での出店は、まず食材探しから始まるので、カレー屋として調子にのるまでのタイムラグがどうしても発生してしまう
その間に出したカレーはやっぱり100%納得いかなかったり、

だけれど今は徐々に調子づいてきたところ

Bloomyのある馬借エリアは駅前よりも断然落ち着きがあり、グルメマン曰く美味しいお店が連なっているところだそうだ
実際にお店をやっている人も、「ここのエリアはユニークで面白いお店が多い」と口にしていた

そんな馬借で間借り出店して1ヶ月弱、大体顔なじみになってきたお客さんもユニークな人が多い気がする

北九州に到着してまず、食材を探しに旦過市場へ向かった
八百屋、精肉店、鮮魚店、など両側にお店がずらりと並んでいて、同じジャンルのお店もあるため、ものは試しに、と、あちらこちらで必要なものを買ってみる
飲みに行った先で、仕入れ先を聞いてみたり、紹介されたり、で選択肢が増えては選んで、削ぎ落されて、今は何となく大体の仕入れ先リストができた

ふと、そういえば、と考えた
そういえば、島原に居たときは仕入れ先にあまり困ることがなかった
野菜はもらったり、なければ、田畑の中にぽつんとある直売所で仕入れたりしていた

ここは、街
選択肢が増えれば増えるほどそこにモザイクがかかって、いいお店のあるはずが、迷い、見えなくなってしまう
だから、仲良くなった人に聞くのが一番早い

Bloomyは普段、カフェ営業もしていて、服を探しに来る人も多いけれど、店主のかなたくんやスタッフのこうすけくんとゆっくりお話に来る人も多い
そんなところへ、カレー屋は本来の営業時間よりも少しだけ早く店舗を開けて、お客さんを待つ
お客さんは、私がカレーを作っている間に服を見たりして時間を潰している
そのちょっとした作用の混ざり合いが好きだったり

休みの日は、運動したり街を散策したり飲みに行ったり、
特に、夜、帰宅ラッシュも過ぎた頃、人けの少なくなった街を走るのは気持ちがいい

近くには「紫川」という大きな川が流れていてその両サイドはちょっとした公園になっている
川沿いを走ると、大きなビルや街灯、幾つもの信号機の灯りが白赤青黄、さまざまな色で水面に反射していてきらきらしている、その様子はうっとりするほどで
昼間見てもなんとも思わなかった川がそのときだけ綺麗だなと思ってしまう

いつも大体同じ場所に佇んでいる、(恐らく)白鷺はそんな川の方をじっと見ていて同じように綺麗だなと思っているのか私が走ってくるのに気付いているんだかどうだか、びくともしない
もう手が届くほどの距離で、ちら、とこちらを見ると、川の方へ一度飛んでは、また、私の進行方向に降り立つ
近づくと、また飛んで私の進む先に降り立って…を3回ほど繰り返した後、飛んだきりどこかへ行ってしまった

街も好きだと思う
ということは人が好きだってことなのかな

人があまり好きでなかったのに、旅をしてから随分と人好きになったように感じる

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