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これからの人生で大切にしたいこと

今年もいつも通り静かに、ひっそりと年が明けていった。
この場所で過ごす穏やかな年越しがとても好きだ。

大晦日はいつもより少し夜更かしをして布団に入ったけど、なかなか眠れずにいた。
そのまま布団の中でまどろんでいたら、集落の中心にあるお寺から除夜の鐘が聴こえてきた。
去年までは眠ってしまっていたから、年越しに鐘をついているなんて知らなかった。
この集落について、またひとつ新たな面を知ることができて、なんだか嬉しかった。

元日はのんびり過ごして、2日に集落の神社へ。
誰もいない静けさの中、家族3人でお詣りをした。
やっぱりここに来ると落ち着く。
息子も赤ちゃんの頃から来ているので、神様が成長を見守ってくれているような気がしてほっとする。
この集落で暮らす人たちの心の拠りどころ。
遠くの大きな神社に行くよりも、神様を身近に感じられる。

新年になって最初に見た夢は、大学時代の夢だった。
何年も会っていない人にも夢の中で会えた。
みんな元気だろうか。
あの頃、夜遅くまでいろんなことを語り合い、たくさんの時間を共に過ごした友人たちも、今は散り散りになってしまった。
ほとんどの人はもう会う機会もないと思う。
さみしいけど、過去には戻れない。

今はこの場所で、これからの人生を共有できる人たちとの関係を大切にしていこう、と思った。
たくさんの友人がいる必要はない。
少し前までは、そういう人がうらやましくて、自分の社交性のなさにがっかりしていた。
でも、私は常にだれかと会っていたいわけでもないし、1人や家族でいるのが一番好きだ。
今は、ほんの数人でも価値観を共有できる友人がいれば十分だと思っている。

歳をとったせいもあるのだろうけど、私は今の暮らしに十分満足している。
無理に背伸びをして、世界を広げる必要はない。
手の届く範囲にも、小さな喜びや幸せがある。
これからも日々の中で、そういう時間を積み重ねていけたらと思う。

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